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便利で人気のスライドドア!でも本当に必要?3つずつメリット・デメリットをまとめました!

便利で人気のスライドドア!でも本当に必要?3つずつメリット・デメリットをまとめました!

ミニバンを中心に、後ろ(リア)ドアにはスライドドアが多く採用されています。近年様々な機能が電動化されており、とても便利になってきました。日本人は普段から、和室のふすまや障子のような引き戸に慣れ親しんでいるせいか、スライドドアは便利に感じるのではないでしょうか。このスライドドアがどんな人に向いているのか、メリット・デメリットを紹介します。さらに最新のスライドドア関連の自動車メーカー各車の機能についてもピックアップしてみました。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …

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  • 投稿日:2018-5-21

スライドドアとは?

筆者のスライドドアの思い出は、学生時代バイト先でよく乗せてもらった商業車(トヨタ・タウンエース)の後ろ(リア)ドアに使われていたものです。

勢いよく閉めないと半ドアになってしまう、という印象が強かったのを覚えています。

今ではすっかりミニバンのリアドアとして多くの車に採用されているスライドドアですが、半ドアになっても自動的に引き込んでピタッと閉じてくれる機構が装着されるようになり、ずいぶん便利に使えるようになりました。

そんなスライドドアについて、メリット・デメリットを解説し、最新のスライドドア機能も紹介したいと思います。

スライドドアの3つのメリット

日本には、「開き戸」の文化も「引き戸」の文化も古くからあるそうですが、引き戸というのはとても日本的な感じがしますよね。

和室の障子やふすまをはじめ、押入れの扉も引き戸です。

蝶番(ちょうつがい)などの金属部品を使わずに、レール部分と扉を木材で加工すれば後ははめるだけ。

建具の歴史とともに日本で長く使われてきた文化の1つです。

狭い屋内を効率よく使うための知恵なのでしょうか?

そんな「引き戸」と同じ仕組みを持つスライドドアが車にも採用されているメリットを紹介していきます。

1)幅の狭いところでも乗り降りが可能

スライドドアは、ドアの厚み程度がクルマの外側に出っ張りますが、それもドアの厚み程度ですから10cm~15cm程度とわずかです。

そのため、幅の狭い駐車場に停めた場合でも、問題なくドアの開閉と乗り降りができます。

2)ドアの開きが大きい

ドアが車のボディに沿ってスライドしますから、開きドアと違ってドア自体が邪魔になりにくいです。

そして大きく開きますので、荷物の積み下ろしや人の乗り降りが楽にできます。

車をぴったり横づけにしてもドアを開けることができるのも便利ですね。

3)周囲の車をあまり気にせずにドアを開けられる

開きタイプのドアですと、狭い駐車場では隣のクルマにドアの先端をぶつけてしまわないか気にする必要があります。

特にお子さんがリアのドアをあけるときにはヒヤヒヤしますよね。

ですがそんなときも、スライドドアなら大丈夫。

車体から15cm程度外にはみ出す程度ですから、横の車に当たることはほとんどありません。

誤って勢いよく開けてしまうことがあっても、スライドの端のストッパーで止りますのでこれも安心。

電動式のスライドドア車でドライバーが運転席から開け閉めする場合にも、周囲確認が断然楽です。

スライドドアの3つのデメリット

メリットたくさんのスライドドアですが、今度はこのスライドドアのデメリットを紹介します。

1)コストが高い

開きタイプのドアは、ヒンジ(ちょうつがい)だけで取付けできますが、スライドドアは、スライドレールだったりドアが大型になったりしますので、生産コストがかかります。

また、最近は自動で開閉するパワースライドドアだったり、半ドアを閉じ込む機構が付いていたりとドア機能が複雑化しています。

そのため、便利な一面コストがかかり車両価格に反映されてしまっています。

2)車が重くなる

開きドアに比較して、構造が複雑なため車重が若干重くなります。

そのため、燃費に影響が出る可能性があります。

3)坂道では開け閉めが重くなる

坂道の途中に駐車した場合には、ドアが開いているときに、下がってる方向に重力でスライドしてしまいます。

重力に逆らっていると開けたり閉めたりが大変な点はデメリットといえます。

お子さんなどには、坂道ではドアの開け閉めはさせないほうが安全でしょう。

使いこなせばとても便利になスライドドア機能

スライドドアと一言に言っても、近年のスライドドアはとても便利になりました。

標準装備で付いている機能が様々ありますが、「説明書を読んだだけじゃわからなかった」や「教えてもらって気づいた」などといった声も多いです。

そこで、オプションを付けなくても標準装備されている機能、また車種によって標準装備されている機能を5つご紹介します。

1.オートクロージャー

スライドドアを半ドア状態まで閉めると、全閉させる機能です。

最近は多くのクルマに採用されるようになりましたので、力の無い女性や子どもでも閉じるのが楽になりました。

ただし、自動で閉まってしまうので指の挟み込みなどには十分注意してください!

指を挟んで閉められてしまったら、大怪我に繋がります。

大人はもちろん、お子さんが閉めるときには注意しましょう。

2.パワースライドドア

運転席付近にあるボタンや、ドアの取ってを軽く引くだけで、自動的にスライドドアが開閉するシステムです。

荷物を持っていたり、両手がふさがっている時に、自分の力で開ける必要がないためとても便利です。

https://twitter.com/Dannno0022/status/987142076729966592

スマートキーを使って開け閉めも可能ですが、こちらも指などの挟み込みには十分に気をつけてください。

3.ハンズフリーオートスライドドア

日産セレナでは、リアスライドドア脇のサイドステップに足をかざすと、自動開閉するシステムがあります。

手足がふさがっていても、車に乗り込むことができますので、お子さんを抱いたまま乗り降りする人などには便利ですね。

足以外のものが車の下を通ってもドアは開かない、という実験もされているので安心です。

日産セレナ公式ページ

4.ウェルカムパワースライドドア

スマートキーであらかじめパワースライドスイッチのセットを押しておくと、車に近づいたときに自動でスライドドアがオープンされる機能です。

トヨタのアルファードなどに搭載されており、セットしてから20分以内に車のドアに近づけば、自動的に開きます。

買い物をして大荷物になりそう…という時、レジで会計中にセットをしてから車に戻れば、キーを持っているだけで自動で開いてくれるのでとても便利ですね。

TOYOTAスマートエントリーシステム公式ページ

5.予約ドアロック機能

パワースライドドアは便利だけど、閉まるまでに時間がかかりますよね。

早くロックして車を離れたいのに、ドアが閉まり切るまでが長い…!という場合、予約ドアロック機能が便利です。

スライドドアが閉まっている最中にロックをかけるだけで、ドアが閉まりきった後自動的にロックがかかります。

ロック完了の際は、通常通りブザー・ハザード・アウターミラーの格納がされますので、少し離れたところからでもきちんとロックされたことが確認できて安心です。

この機能はトヨタのアルファードやヴェルファイアに標準装備されています。

トヨタ アルファード公式ページ

スライドドアは使いやすくて便利!

スライドドアのメリットとデメリット、そしてスライドドアが持つ機能を紹介しました。

車内へ乗り込みやすいスライドドアですから、多くのミニバンで採用されています。

そして電動化が進み、従来のデメリットの多くが改善されて快適な使い心地を実現しています。

スライドドアがあると便利な人は、お子さんのいる方や荷物の出し入れをよくする人、お年寄りや女性など力の少ない人が乗ることの多いご家庭などでしょう。

逆に、そうでない方は予算も少し上がりますので、スライドドアの無い車のほうが安く済むこともあるかと思います。

もしスライドドア搭載の車に乗る際は、操作の安全確認を確実に行って、くれぐれも手などのはさみ込みのないように注意してくださいね。

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この記事を書いたユーザー
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) 車に対する思い:自動車関連の仕事を長くやってきました。 1人のユーザーとしてこんな車が欲しいと思う要求がありながら、実際に作る側の苦労もわかります。 世の中に発表されたいろいろな車を見るたびに、すごい車がで…

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