タイヤから異臭がしたら『ブレーキの引きずり』が原因かも!臭いから車の異変を察知しよう
タイヤから異臭を感じたことありますか?タイヤから嫌な臭いがする場合、コーティングが道路と擦れて起こる場合とブレーキの引きずりの2つが考えられます。 特にブレーキの引きずりは、重大な故障や事故の原因にな入りますから、注意が必要です。 では、ブレーキの引きずりとはどのような現象なのか、また原因や対処法方などを詳しく見ていきましょう。 さらに、タイヤ以外からも様々な異臭が起こる可能性があります。車に異変が起きている可能性がありますので、どういう臭いが危険なのか知っておきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2017-11-6 / 投稿日:2017-10-25
タイヤから異臭がする?
走行中にゴムが焼けるような臭いがした時は、ただちに車を停めて、臭いの発生場所を突き止める必要があります。
どこから臭いが発生しているのか見つけることで、まだ走行できる状態なのか、JAFなどへ依頼してレッカーをお願いすべきなのか等の判断をしなければなりません。
○ まだ走行できる状態の臭いは?
新品のタイヤを装着している場合、道路との摩擦でタイヤについているコーティング剤が気化することで、臭いが発生します。
これは、ある程度走行すれば勝手に消えて無くなりますので、気にすることなくそのまま走っても大丈夫です。
○ 走行できない状態の臭いは?
タイヤ部分から臭いを発しており、ホイール部分が非常に熱くなっている場合は要注意です。
そういう場合は「ブレーキの引きずり」と呼ばれる現象が起きており、ブレーキが正常に働かなくなってしまいます。
そのまま走行してしまうと、車が止まらなくなったり、ハンドルを取られてしまう可能性がありますので、レッカーを呼んだほうが安心です。
ブレーキの引きずりって何?
「ブレーキの引きずり」とは、フットブレーキ・サイドブレーキを作動させていないにもかかわらず、常にブレーキがかかってしまっている状態をいいます。
このブレーキの引きずりは、少しだけブレーキがかかった状態なので、アクセルを踏めば車は動きます。
ですから、車が動いているのであまり異変に気付きにくく、異変に気付いた時は手遅れの可能性が多いです。
□ なんでブレーキの引きずりが起こるの?
主な原因として、ブレーキキャリパー内のピストンが固着することによって起きます。
この固着は、サビの発生が原因です。
サビが発生すると、ブレーキから足を離してもピストンが元に戻らずブレーキの引きずりを起こしてしまいます。
□ ブレーキの引きずりを見分ける方法
○ ホイールが熱い
走行後にホイールが触れないほど熱かったら、ブレーキの引きずりをしている可能性があります。
手で触れるほどの熱さであれば、問題ありません。
また、雨の日にタイヤから白い煙が出ている場合も、ブレーキの引きずりを起こしていると見分けられます。
非常に熱いホイールにあたった雨が蒸発して、煙のように見えます。
○ ホイールにダストが異常に多い
ブレーキの引きずりを起こしている場合、ブレーキダストが多く出て汚れがひどくなります。
このブレーキダストは、普通に走っているだけでも出ますが、ブレーキの引きずりを起こしていると一輪だけが汚れます。
他のホイールと比べて明らかに一輪だけ汚れがひどい場合は、ブレーキの引きずりを疑いましょう。
○ クリープ現象で車が進まない
クリープ現象は、AT車の場合に起こるもので、アクセルを踏んでいなくてもブレーキをはなしただけで車が進む現象をいいます。
ブレーキの引きずりを起こしている場合は、ブレーキをはなしてもクリープ現象が起きないことが多いです。
普段はクリープ現象が起こる場所で起きなかったりしたら、ブレーキの引きずりを起こしていると考えられます。
○ ジャッキアップしてタイヤを回してみる
タイヤ交換する時の要領で、車をジャッキアップして、タイヤを手で回してみましょう。
少し回りが悪い場合は初期症状ですが、タイヤが回らない場合は修理が必要です。
このタイヤの回転は、私たち素人でも分かるぐらいです。
正常なタイヤの回り方と比べてみると大きな違いがあるので、一番見分けやすい方法です。
ブレーキの引きずりが起きた時の対処方法
ブレーキの引きずりが起こっているとわかったら、ディーラーや専門業者にお願いしましょう。
部品を新品のものに交換したりと、整備や点検に専門的な知識が必要となります。
通っているディーラーや自動車整備工場に相談して直してもらいましょう。
【番外編】タイヤ以外から発生する車の異臭5つ
1.金属臭
ブレーキの摩擦の異常が考えられます。
金属同士がこすれ合っているとこのような異臭がします。
ブレーキパッドが磨り減ったり、ブレーキシステムに異常がある可能性があります。
2.ガス臭
車内にガスの臭が充満してきたら要注意です。
窓を全て閉めているにも関わらずガスの臭いがする場合は、マフラーなどが損傷して車内へ逆流していることが考えられます。
一酸化中毒になってしまう可能性もありますから、すぐに車を停めて窓を開けましょう。
3.ゴム臭
タイヤからの臭いではなく、エンジン内から臭う場合は、エンジンベルトや配線などが焼けている可能性があります。
何かに接触して焼け焦げてしまったり、エンジンベルトの摩擦が原因でこのような臭いがしてきます。
放っておくと、エンジントラブルに繋がってしまうかもしれません。
4.甘い臭い
甘い臭いは、冷却水の漏れが原因と考えられます。
車から降りたときに甘い臭いがした場合は、ボンネットを開けて冷却水の量を確認してください。
冷却水の量が減っていたら要注意です。どこかで漏れている可能性があります。
この状態を放置しておくと、オーバーヒートになってしまいますので、すぐにディーラーや自動車整備工場で修理してもらいましょう。
5.ツンとする臭い
鼻につくツンとくる臭いがある場合は、バッテリーの故障が考えられます。
夏場などの暑い時期には、エアコンを長時間使用することによって、バッテリーが壊れてしまうことがあります。
電解液が気化して、このようなツンとした臭いを発生させます。
バッテリーの交換や点検をする必要があるでしょう。
以上のような臭いがする場合は、自身での点検もしくはディーラーや修理工場で見てもらうようにしましょう。
故障や危険の事前察知のため、普段と違う臭いがした場合は要注意です。
車の異臭は早めの対処が重大事故を防ぐ!
タイヤ、また車から異臭がする場合、軽度なものから重度のものまであります。
走行に支障をきたす「ブレーキの引きずり」が生じてしまった場合は、必ず修理しましょう。
たとえ走行することができたとしても、放置すると車に重傷を負わせてしまいます。
また、ブレーキが故障して止まれなくなってしまったら、車だけでなく人にも重傷を負わせてしまうかもしれません。
少しでも異変を感じたら、ディーラーや自動車整備工場で点検してもらいましょう。
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