ワイパーの動かし方を正しく理解していますか?長持ちさせる方法や安全な使い方とは
車には必ず装備されているものの一つがワイパーです。使用頻度も高く、誰もが問題無く使える機能に思えますよね。ワイパーの速度に何段階もあることは知られていますが、皆さんは状況に応じてワイパー速度を使い分けていますか? ワイパーには一般的にどんな機能があり、どのようなときに使用するのか紹介します。また、ワイパーゴムを長持ちさせる方法も簡単に紹介していますので、参考にしてみてください。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:audi A3(中古で購入) 車に対する思い:免許…
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- 投稿日:2018-10-25
ワイパーの基本的な機能・使い分けについて
車には必ず装備されているワイパーですが、雨の時やフロントガラスが汚れている時に視界を良くするために利用しますよね。
日本では恐らく使ったことが無い方はいないほど、頻繁に使う車の機能だと思います。
レバーに書かれている「MIST」や「INT」「LO」「HI」がワイパーの作動の種類に関する名称ですが、まずはどれがどんな役目を果たすか説明していきます。
1「MIST」
ワイパーのレバーを停止の状態から上に押し上げたところで作動する車が多いかと思います。
「MIST」は作動させた時に一度だけワイパーが動きます。
朝出発する際に、昨晩の雨がフロントガラスについている、そんな場合には1度だけで雨粒を拭き取れるMISTを利用している方は多いのではないでしょうか?
この機能を知っている人は多いとは思いますが、MISTという名前がついていることは意識していないかもしれませんね。
2「INT」(自動のワイパーの場合には「AUTO」)
INTはIntermittentの略で「間欠的な」という意味です。
その意味の通りで時間の間隔を開けてワイパーが動く状態です。
多くの車では、ワイパーを停止にしている状態からレバー1つ下げた状態が「INT」です。
間欠時間を調整できる車の場合には「INT」という状態にして手動で調整できます。
車によってはこの間欠時間調整を「雨の量に応じて自動で動く」タイプのワイパーもあるので、その場合には「AUTO」という名称になっています。
3「LO」低速作動
INTからさらにもう一段階レバーを下げると作動します。
ワイパーがゆっくりめに一定の速度で動きます。
よほどの大雨でなければ、LOで十分であることが多いので、ワイパーの中では一番使用頻度が高い機能かも知れませんね。
4「HI」高速作動
LOからさらにもう一段階レバーを下げるとLOがよりも早くワイパーが動きます。
一定のかなり早いスピードでワイパーが動くので、雨を拭き取る間隔も短くなります。
ただし、ワイパーの動きが気になって運転に集中出来ないと感じる方もいるかも知れません。
ワイパーレバーにある速度調整以外の機能
ワイパーのレバーには、速度を調整する以外にも2つ、動作をさせる箇所があります。
「REAR」リア
バックウィンドウにもワイパーのついている車が多いかと思います。
レバーにある「REAR(リア)」の箇所でフロントのワイパー同様にMIST・LO・HIの段階で動かすことができます。
使い方は車種によって異なり、レバーの頭をひねったりする車種が多いように思います。
「ウォッシャー液噴射」
また、ワイパーのレバーには、ウォッシャー液を噴射する機能も必ずついています。
レバーを手前に引くと動作する車が多いかと思います。
また、最近の車ではウォッシャー液を噴射する動きとワイパーが連動しているものが多いです。
液が出たら自動でワイパーがゆっくり何回が動きます。
ワイパーの速度ってどれが正しいの?
ワイパーが作動する速度にはいくつかの段階があることはおわかりいただきました。
次にどんな状況で、どの速度を選べばいいのかについてもご紹介します。
水はねなどでフロントガラスが濡れた場合
朝露でフロントガラスが濡れることがあり視界が遮られている場合などは、出発前にMISTを作動させましょう。
また、走行中に水たまりをはねてしまったりした時にフロントガラスに水滴がつくことがあります。
そうした場合も、MISTでサッと一拭きすると視界がクリアになります。
小雨や霧の濃い場合
小雨や霧の時には、ワイパーがしょっちゅう動いているとむしろ視界が悪くなるので、時間を空けて動く「INT」がおすすめです。
車種によっては「INT」でワイパーが動く間隔の長短を調整できるダイヤルが装備されているものもあります。
小雨や霧の量に応じて調整できるので、様子を見ながら使えて便利です。
ただし、あまり雨が降っていない時に、長時間の間隔にしておくとワイパーをINTで動かしているのを忘れて作動を停止せずに走ってしまうことがあります。
乾いたフロントガラスでワイパーを動かすと、ゴムを痛めてしまい交換頻度を高めてしまう可能性があるので注意しましょう。
小雨から大雨の場合
おそらく、雨が降った時に利用するワイパーの速度としては、一番使用頻度が高い状態なのが「LO」では無いでしょうか?
一定間隔で、低速で動くのでフロントガラスに雨がつく時間を減らして視界を確保してくれます。
注意点として、「LO」を使うような雨の場合は対向車対策として、ヘッドライトやフォグランプなども点灯しましょう。
大雨・大雪
「HI」はワイパーがかなり早く動くため、動いているだけで視界が悪くなります。
警報や注意報が出るような大雨・大雪の時にのみ使用しましょう。
このときも自分も対向車も視界がかなり悪い状態なのでライトの点灯は忘れないようにしてください。
そして、ワイパーを「HI」で動かさなければならないほどの雨の時には本当に視界が悪い状態です。
駐車場などで待機して雨が弱くなるのを待つなど、運転自体を避けたほうが安心です。
ワイパーゴムを長持ちさせる方法
車の部品はほとんどが消耗品ですが、ワイパーのゴムは特に交換頻度が高い部品です。
そのため、お店に交換をお願いして工賃を取られてしまうより、自分で購入して交換してしまう人も多いようです。
私も自分で交換していますが、ワイパーゴムはだいたい1,000円~2,000円ほどかかります。
なるべくひとつのワイパーゴムを長持ちさせるにはどうしたら良いのでしょうか?
ワイパーゴムも使用方法によって寿命が変わってきますので、 ワイパーゴムを長持ちさせる使い方3つ紹介します。
1.雨が降った日とワイパーを使用した日はワイパーを拭く
雨が降ってワイパーを利用した後、自宅に帰ったらワイパーを軽く拭きとることをおすすめします。
また、屋根の無い駐車場に停めている場合は雨が降った翌日、止んだら濡れたワイパーを拭きましょう。
フロントガラスには風によってゴミやほこりなども付着しますので、ワイパーからそれらを除去するようにすると良いです。
ワイパーで雨と一緒にその汚れもふき取ってワイパーに付く為、次回ワイパーを動かした時に細かい汚れとフロントガラスが擦れて、ゴムが痛んでしまうからです。
2.雪の日・気温が低い日は駐車中にワイパーを上げておく
寒冷地では当たり前の光景だったりしますが、冬に車を停めておくときはワイパーを上げておきます。
ワイパーの上に雪が積もってワイパーが曲がってしまうことを防ぐことが主な目的です。
また、夜に気温が氷点下になるようなときはワイパーゴムが凍ってガラスに張り付いてしまうので、晴れていても寒い日はワイパーを上げておきましょう。
張り付いていることに気づかず、そのままワイパーを動かそうとしてしまうとゴムがワイパーブレードから剥がれてしまいます。
そうなるとまったくワイパーで水滴を拭えなくなり、即交換が必要になるので注意しましょう。
3.濡れていないフロントガラスでワイパーを動かさない
乾いたフロントガラスでワイパーを動かすと、摩擦でゴムが劣化します。
汚れが気になる場合には、ウォッシャー液を出してフロントガラスを濡らしてからワイパーを動かしましょう。
運転中のワイパー操作は注意!
車を運転している最中に雨が降ってきてしまうとワイパーのレバーを操作しなければなりませんよね。
ただし、運転中の操作には注意が必要です。
車線変更と同時に操作しない、など操作時には注意しましょう。
間違えた経験ありませんか?ウィンカーとワイパーのレバー
車の運転に慣れてくるとともに、ワイパーの速度調整にも慣れて自分が快適に使えるようになるものです。
でも、ベテランドライバーの方は忘れていませんか?初心者だった頃のこと。
左に曲がろうとしてウィンカーを出したつもりが、雨でも無いのにワイパーが高速で動いてしまい焦ったことはありませんでしたか?
逆に、運転に集中出来ていないとベテランの方でも、雨の日にワイパーでは無くウィンカーを出してしまったりすることも考えられますので、充分注意しましょう!
ワイパーは雨や雪の状況で上手に使い分けよう!
様々な機能があるワイパーですが、状況によっての使い分け方法を紹介しました。
視界を良くするためのワイパーですが、速度によってはかえって視界が悪くなることもあります。
天候は時間で変化するので、雨の日の運転はワイパーを上手に使い分けて視界を確保し、安全な運転を心がけて下さい。
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