
ドライブレコーダーのWDR・HDR機能とは?どっちが良いの?必要性や違いについて
ここ数年で注目を集めているカー用品といえばドライブレコーダーです。ドライブ映像を撮影する人も多いようですが、事故やトラブル時の映像証拠用としてもとても大事な役割を持ちます。 ドラレコの購入を検討していて製品を詳しく調べてみると、「HDR」や「WDR」という見慣れない表記があると思います。 実は映像の見やすさをアップさせる機能で、古いドラレコにはあまり見られませんが必要なのでしょうか? 実は重要な機能として最近では多くのドラレコに採用されている技術のWDR、HDRはどんな時に力を発揮するのかなど詳しく紹介します。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:audi A3(中古で購入) 車に対する思い:免許…
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- 最終更新日:2019-1-23 / 投稿日:2018-11-19
目次
ドライブレコーダーのWDR・HDRって何?
みなさん、自分の車にドライブレコーダーをつけていますか?
煽り運転の罰則強化や運転中のトラブル増加に伴い、ドライブレコーダー、ドラレコをこれから買おうと思っているという方も多いのではないでしょうか?
私も実はドラレコの購入を考えていて、最近はもっぱらネットでチェックしています。
そこで気になったのが、ドラレコに「WDR機能」や「HDR機能」という表示がある点です。
だいたいドラレコには、その製品の機能を表す「水平画角120°」「駐車監視機能付き」などの言葉が添えて書いてあります。
これらであれば、何となくどんな機能なのか想像がつくものが多いのですが、WDRやHDRは耳慣れていない言葉でした。
WDRとHDR、ドラレコ選びの時に必要な要素なのか、とても気になって詳しく調べて見ましたので紹介します。
「WDR」や「HDR」は黒つぶれ・白飛びを防ぐ機能
調べてみるとわかったのは「WDR」や「HDR」はカメラの逆光補正機能のことのようです。
カメラに詳しい方にはかなり基本的な知識かも知れません。
車でトンネルを走っていると、出口を出てすぐは太陽の光が急に眼に入ってきて目の前が白くなることがありますよね。
ドラレコのカメラでも、逆光などで突然強い光が映像に入ると、同じことが起きます。
古いモデルのドラレコは、トンネルの出口では特に「黒つぶれ・白飛び」で記録された映像になってしまって、とても見にくかったのだそうです。
WDRやHDRはそうした「白飛び」や「黒つぶれ」を防ぐ機能として多くのドラレコに搭載されるようになってきているのです。
こうした「せっかく事故の現場を捉えた映像なのに何が写っているか見えない」ということを、防ぐうえで重要な機能として、「WDR・HDR」が搭載された製品が注目されているのです。
WDRやHDRが搭載されていないモデルとは記録画像の差がハッキリ
HDRやWDRが搭載されていない、昔のモデルのドラレコと比べると逆光補正がいかに大切かがわかります。
防犯目的だけではなく、趣味でドライブ映像をドライブレコーダーで撮影するという人もいるのですが、夜景や夕日の撮影にも大きな効果を発揮するそうです。
ところで「WDR」と「HDR」ではどのような違いがあるのでしょうか。
WDRとHDRの違い
WDRやHDRの機能は、ドラレコ以外でもビデオカメラにも搭載されています。
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詳しく調べていくとWDRとHDRがどういった技術で補正が出来るのかという仕組みがわかりました。
ただし、どちらも画像や映像を補正する技術ということなのですが、具体的な違いがハッキリわかりませんでした。
メーカーによって2つの技術に関する見解が違っているせいか、「HDR」の機能を持っていても「WDR」と打ち出しているものがあったりします。
ドライブレコーダーを比較して検討して購入が出来る価格.comでは2つを同じものとして紹介していたりします。
WDR機能
明るさを自動調整して、明暗差のついた見やすい画像にする機能です。HDR機能と呼ばれることもあります。
WDRの仕組み
WDRは「Wide Dynamic Range(ワイドダイナミックレンジ)」という「広いダイナミックレンジ」を表す言葉の略です。
おまけ
逆光の練習 pic.twitter.com/o6kgZLbEu3— Yasutaka.ch (@songwriterch) November 16, 2018
写真を撮ると暗い所と明るい所が両方同時に存在します。
その時にダイナミックレンジの幅が狭いと、明るいところが白く光りすぎて見えず、暗いところは黒くつぶれてしまいます。
同じ映像・画像の中で、明るいところ暗いところを両方どのくらいハッキリうつすことが出来るか?を数値で・単位はdb(デシベル)で表すそうです。
このデシベルが大きければ、よりハッキリうつすことができてダイナミックレンジの幅が広いと表現されます。
ダイナミックレンジが広いという意味の「WDR」は、白飛びも黒つぶれもしにくい映像が取れる、ということになります。
具体的にはこのWDRの機能が無い機種よりも倍の数のコマ数を撮影して、明るさと暗さの画像を取りそれを見えやすいところ同士合成する、という方法をとるそうです。
HDRの仕組み
HDRとは、High Dynamic Rangeの略です。
もともとの補正の技術である、SDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べてより高いレベルのダイナミックレンジを表現できる技術です。
HDR映像は明るい部分と暗い部分どちらの階調も犠牲にすることなく、より自然でリアルな描写が可能になります。
具体的には、明るい映像と暗めの映像を複数同時に撮影し、見やすい部分を合成して1つの映像にする手法です。
しかしメーカーや製品によってはこの合成する方法では無く、撮影した1つの映像のコントラストを落として明るすぎる部分を暗くするという機能をHDRと謳っているものもあります。
ドライブレコーダーのWDR・HDR機能はどっちが良いの?
WDRとHDR両方の機能を搭載し、自分で選べるドラレコも販売されています。
コムテックやユピテルの製品に多いようです。
コムテックのWDRとHDRのを実際に比較している動画がありましたので紹介します。
トンネルを抜けた直後の映像は多少WDRのほうが白飛びが強いようにも見えます。
また、この映像のように製品によってはHDR設定にすると映像が全体的に暗くなり、少し暗くなってきた夕暮れ時などは逆に見えにくくなるものもあります。
どちらかの機能しか無いドラレコであれば、どちらにしようか迷うかと思いますが、実際の使用映像を見たり、ネットのレビューなどを見てどの製品を購入するか検討すると良いと思います。
トンネルを通る機会が多いならWDR・HDRどちらかは必須!
ドラレコで映像を撮影する目的の大部分は「トラブル時に車を判別する証拠にする」ことです。
録画した映像で、相手のナンバーが見えないようだと、ドラレコを使う意味がありません。
特にトンネルの多い場所を通る機会の多い方は、黒つぶれ・白飛びを軽減できるWDRやHDR搭載の製品をおすすめします。
ここ数年販売されているドラレコの多くにはHDRかWDRいずれかは搭載されています。
どちらかしか無いものでも、HDR・WDR表記にとらわれず、解像度など総合的に見て「どんなケースでも画像がハッキリ見えるドラレコ」を選ぶと良いでしょう。
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