高速道路でICを通り過ぎた…乗り間違えた…特別転回で追加料金をかけずに降りる方法!
高速道路には、目的の出口を通り過ぎてしまった場合の対処として『特別転回』と呼ばれるものがあります。こちらを利用することで、本来降りるべき出口へ追加料金なしでいくことが可能です。ラジオや同乗者に気を取られてしまい、目的の出口を通り過ぎてしまった…なんてこともありますよね。次の出口で降り、もう一度高速道路に乗る?諦めて一般道で目的地までいく?と焦っている間に運転が疎かになったり、逆走やバックをする車も少なくはありません。確実に大事故に繋がりますので、そういった行為は絶対にやめましょう!
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-5-31
目次
出口を間違えたら、「特別転回」をしよう!
もし、目的の出口を過ぎてしまった場合でも、適切な手順を取れば本来の出口で支払う料金で戻ることができます。
それが『特別転回』というものです。
第51条 単純支払方式の高速道路において、通行止めその他の理由により当社の指示により本線上で転回する場合は、当社は、退出するインターチェンジ等を指定した上で、利用者に特別転回証明書を交付します。ただし、転回する車両に対して次項の処理を行う場合において他の車両と区別できるときは、交付しません。
これは、本来出たかった出口を通り過ぎたときだけでなく、
- 進行方向と逆側に乗ってしまった
- 分岐を間違えてしまった
という場合にも使用することが出来ます。
高速道路の出入り口は似ていて間違うこともありますよね。
そういう時は、焦らずに対処しましょう!
特別転回の手順
1. ETCカードを抜く
本来降りなければならない出口を通り過ぎてしまった場合は、まずETCカードを抜きましょう!
次の降り口に入る前にETCカードを抜いておく必要があります。
ETCカードが降り口で反応してしまい、料金が支払われてしまうのを防ぐためです。
2. 次の出口で降り、一般レーンへ向かう
次の出口へ向かい、一般レーンへ入ってください。
係員にETCカードと「目的の出口を通り過ぎてしまったこと」を伝えましょう。
すると、係員が誘導してくれますから、反対側のレーンへ向かいます。
この時、間違ってETCレーンへ行かないようにしてください。
ETCカードが入っていないので、当然バーが上がらず、後続車に迷惑をかけてしまいます。
係員がETCカードの処理などを済ませくれますから、一般レーンからもう一度高速道路へ。
3. 安全運転で目的の場所へ
無事に料金所を通過できたら、ETCカードを再び差し込み、本来降りるべき出口へ向かいましょう。
目的の出口に到着したら、そのままETCレーンを通過して料金所を出ます。
こような手順を行うことで、目的地への到着は少し遅れてしまいますが、料金は本来降りるべき出口の金額で到着できます。
ただし、『特別転回』ができない降り口もありますので、利用する際は係員への確認が必要です。
できない箇所の例としては、料金所が無人だったり、Uターンする程の広さがないICなどではできない場合があります。
それぞれの料金所で対応が異なりますので、有人料金所の際は係員さんに確認してみましょう。
ETCカードを使わず現金の場合は?
現金で高速道路を使用している場合も『特別転回』ができます。
手順は上記で説明したのと同じです。
ETCの代わりに、乗り口で発券されて券を係員に提示して、スタンプを押してもらうだけです!
高速道路の出口を通り過ぎてしまった際、注意すべきこと
高速道路での走行は、道が単調で信号もないため、一般道を走行している時よりも注意力が低下しがちです。
そんな時ふと気がつくと、目的の降り口を通り過ぎてしまっていたことないですか?
そのまま降りて一般道を走行して目的地に向かうか、またはもう一度反対方向の高速道路に乗って当初の出口へと向かうか…など考える方が多いのではないでしょうか。
その際、まずは絶対にやってはいけないことからおさらいしましょう。
× 逆走やバック走行
通り過ぎてしまったからといって、逆走やバック走行をして目的の降り口へ向かうことは絶対にやめてください。
数メートル、数十メートルの短い距離だからという理由で、このような走行をするドライバーが実際にいます。
高速道路での死傷事故では、逆走による事故が通常の事故の件数の5倍!
また、逆走事故による死亡の確率は40倍となっていて、かなり重大な事故になる可能性が高いです。
これは、通常よりも衝突の速度が速いためです。
同じ方向を向いて追突するよりも、お互いが向き合って正面衝突する方がはるかに大きな力が加わるからです。
また、一般道よりも車の速度が出ていることから、逆走車を発見してから衝突までの時間が短く、うまく回避行動ができないことも原因です。
ですから、絶対に高速道路上での逆走やバック走行はしないでください!
× 人間の心理から逆走やバック走行が起こってしまう?
冷静に考えれば、高速道路での逆走やバックは『当然ダメなこと』と思います。
しかし、なぜこのような逆走やバック走行が起きてしまうのか。
それは、『損をしたくない!』という人間の心理が働くからなんです。
私たち人間は、得をするより損をしたくないと言う気持ちの方が強い生き物です。
本来、降りなければならない出口を過ぎてしまった場合、次の降り口までの高速料金を余分に払わなければならなくなります。
一度高速道路を降りて、反対方向の高速道路へ乗り換えると、さらに料金が増えます。
また、目的地までの到着時間も大幅に過ぎてしまいますから、多くのドライバーが短い距離なら逆走やバック走行してもいい!と思ってしまうのです。
ですが、このように危険な逆走やバック走行をしなくても、適切な手順を踏めば余計な料金を支払う必要はありません!
そのため、絶対に危険行為は行わないように気をつけてください。
逆走車を発見した場合はどう対処すればいい?
安全の確保
まず、逆走車を発見したら、その車と事故を起こさないように速度を落とし、安全を確保します。
逆走車との距離は、あっという間に縮まり自車に迫ってきますから注意が必要です。
後続車にはハザードランプを点滅させたりして、減速することを知らせましょう。
・走行車線を走る
逆走車は、自分が逆走していることに気づかない場合がほとんどです。
左側通行ですから、相手が走行車線を走っていると思い込み、こちらから見れば追い越し車線を走行しています。
走行車線にいるだけでも逆走車との正面衝突は避けられます。
ですから、走行車線(左側)を走行するように心がけましょう!
・法定速度を守り、しっかり車間距離をとっておく
同じ車線上に逆走車を発見した時から、正面衝突までの時間はかなり短いです。
しっかり回避行動を取れるだけのスピードで走行し、前方の車両との距離も十分にとっておく必要があります。
当然ですが、追い越し車線は追い越しの時のみ使用してください。
走行車線や追い越し車線を法定速度以上で走っており、前方のトラックが避けた瞬間に逆走車と正面衝突という事故も起きています。
高速道路は一般道とは違い、景色の変化が緩やかなため、自分が思っている以上に速度が出てしまいます。
周囲の状況を確認しながら、安全運転をしましょう。
通報をする
逆走車を発見した場合は、料金所の係員や緊急電話、または道路緊急ダイヤルを利用して連絡しましょう。
このことによって、情報版やラジオなどで周囲の車に知らせることができます。
一つの事故で、高速道路が通行止になったり、また二次被害に合わないためにも必要なことですから通報も忘れないでくださいね。
万が一の時のために覚えておくと安心!
このように『特別転回』を利用することで、余計な料金を払わなくて済みます。
ですから、焦って逆走したりバック走行は絶対にやめてくださいね。
時間はかかってしまいますが、安全に目的地まで到着できるので、万が一降り口を間違えた場合は利用してみてはいかかでしょうか。
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