【ドラレコ】フロントガラスの貼付け位置を間違えると違法に!?車検に通らない?
ニュースになるような危険運転の報道をきっかけに、事故に遭った時の証拠として、またあおり運転の被害を受けた時の記録として車にドライブレコーダーをつける人が多くなっています。ドライブレコーダーは最近ではドラレコと呼ばれ普及していて、タイプも様々販売されています。中でもフロントガラスに貼り付けるタイプが多いですが、フロントガラスのどこに付けてもいいのでしょうか?違法となる付け方にはどんなものがあるか理解して、正しく取り付けて安心感のあるドライブを楽しんで下さい。
免許取得歴:20年 今乗っている車種:トヨタ サーフ(中古で購入) 車に対する思い:古…
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- 最終更新日:2018-12-17 / 投稿日:2018-11-6
目次
ドラレコの取付け位置には3つのタイプがある
ドラレコはいろいろな種類があって、取り付け方法や動画の記録方法も様々です。
自分で取り付けるときに、うっかり違法とならないように、取り付け位置のタイプや、そのなかでも特に「フロントガラスに貼り付けるタイプ」の貼り付け位置に注意が必要です。
取付位置のタイプとしては、3つあります。
- フロントミラーに固定するタイプ
- ダッシュボード上に固定するタイプ
- フロントガラスに貼り付けるタイプ
①フロントミラーに固定
まずフロントミラーにクリップなどで固定するというものがあります。
ミラーの脇もしくは下部に簡単に取り付けることができて、ドライバーの視界を邪魔しないというのが最大のメリットです。
②ダッシュボードに固定
ダッシュボードの上に吸盤などで固定するタイプもあります。
取り付けは簡単ですが、路面を見る際に若干視界を妨げてしまうことや、角度によっては撮影できる範囲が狭くなってしまうことがあります。
③フロントガラスに貼り付ける
フロントガラスに吸盤でくっつけるものもあり、ネットのカー用品売れ筋で見ても、このタイプがほとんどです。
フロントガラスに付けるタイプは、撮りたい角度でドラレコを装着できることや、脱着がかなり簡単というのがメリットとなっています。
しかし、気になるのが、ドラレコの取付け場所です。
フロントガラスは、運転時の視界に影響が大きいため、道路運送車両の「保安基準」により、さまざまな条件が設定されており、条件を満たしてないと、車検に通らなかったり、違法となってしまいます。
ドライブレコーダーは安全のために必要ですが、フロントガラスにはどこにどのように付けても問題無いのでしょうか?
フロントガラスに貼り付けて良いものには法律上の制限がある
視界を妨げるものをフロントガラスに貼り付けるのは、違法となっています。
そのため、ドラレコは該当しないのかと少し不安になりますよね。
結論としては平成29年に法改正があり、ドラレコはフロントガラスに装着・貼り付けOKとされる項目に入りました。
具体的には
- 「道路運送車両の保安基準 第29条(窓ガラス) 窓ガラスの技術基準」
- 「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」
に示されています。
前項に規定する窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものが装着され、貼り付けられ、
塗装され、又は刻印されていてはならない。
装着していい、「次に掲げるもの」の中にドライブレコーダーが記載されているのです。
三 道路等に設置された通信設備との通信のための機器、 ドライブレコーダーの前方用カメラ
このように法律上、ドラレコをフロントガラスに装着するのは違法とならないのです。
この細目では他にもフロントガラスにつけて良いものが定められています。
- 車内を撮影するための防犯カメラ
- 車両間の距離を測定機器
- 雨量に応じたワイパーの自動作動感知器
こうした他にも、空調装置等を自動的に制御するための感知器や受光量を感知して前照灯など、センサー系がOKとなっています。
ドラレコの正しい取り付け位置は?フロントガラスの位置でOK・NGがあるので注意!
【保安基準39条】フロントガラスの中で取付けOK・NGな場所がある
フロントガラスにドラレコを貼り付けても違法ではないのですが、全くの制限なしというわけではありません。
道路運送車両の保安基準39条では、
- フロントガラスの上下の高さの20パーセント以内、ガラスの上部に取り付けないといけない
ということが決められています。
つまり、フロントガラスのサイズが上下100センチであれば、上の20センチ以内のところでないといけないのです。
フロントガラスの中央部や、下部には装着できないことになっています。
また、バックミラーよりも下の位置に着けてしまったり、バックミラーを邪魔するような形で付けることもNGです。
次の(1)又は(2)に掲げる範囲に貼り付けられたものであること。(中略)
1)運転者席の運転者が0点から前方を視認する際、車室内後写鏡により遮へいされる前面ガラスの範囲
もう一つは、ドラレコが車検ステッカーと重ならないようにするということです。
車検ステッカーは独立して見えるところに貼っておく必要がありますので、ドラレコと重なると違反とみなされてしまいます。
いずれの場合も、ドライバーから見て視界を遮る位置にあると、運転の邪魔ですので納得行く規制ですよね。
ワイパーの映り具合にも注意
ワイパーの動く範囲と、ドラレコの位置にも注意が必要です。
動画にワイパーが入ってしまって肝心のところで映したいところが入っていないということもあります。
実際に取り付ける時には、ワイパーを動かして映像のじゃまにならない場所かどうかもチェックしたほうがいいでしょう。
ドラレコの貼付け位置を間違って「車検に通らない!」を防ごう!
ドラレコを付ける際には、位置が重要ということがおわかりいただけたと思います。
この取付位置についてですが、道路を走っている時にドラレコを間違った場所につけていたのに警察から指摘されなかったからと言って、車検でも大丈夫だと思わないようにしましょう。
先程ご紹介した、保安基準に違反した状態でドラレコを付けていると、車検に通らなくなってしまう可能性があります。
最近はドラレコを装着している車も多いので、車検の際にきちんと取付位置が保安基準に合っているかを確認されることがあるのです。
車検に出す際には一度、保安基準を満たすような位置にドラレコがついているかをチェックするようにしましょう。
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