
夜間や雨の日に人が消える!?『蒸発現象』の原因と危険性!運転時に注意すべきことは?
蒸発現象を知っていますか?蒸発現象は歩行者や自転車が突然視界から消え、また突然目の前に現れることをいいます。特に夜間や雨の日に常に発生する可能性があります。ヘッドライトの光や横断歩道の白に反射した光が原因であることが多いです。 私たち自身では蒸発現象を解消することができないので、原因や対策方法を理解しておき、日々の運転で充分に注意するようにしましょう。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
- 406
- 7,782
- 投稿日:2017-11-16
蒸発現象とは?
蒸発現象とは、夜間に車両の前を横切る歩行者や自転車が突然見えなくなる現象をいいます。
この現象は『グレア現象』や『ホワイトホール現象』とも呼ばれています。
ドライバーの視界から突然、歩行者や自転車などが消えてしまうので、非常に危険です。
気付かずにそのまま走行して、蒸発現象の影響で巻き込み事故や追突事故が多く発生してしまっています。
□ 蒸発現象が起こる原因
この蒸発現象は、車のヘッドライトが原因で起こります。
対向車のヘッドライトと自車のヘッドライトが重なり合い、光が強まった位置に歩行者や自転車が通ることで、突然視界から消えたように見えます。
消えたと思ったら突然目の前に歩行者や自転車が現れるので、急ブレーキや急ハンドルをしても間に合わない可能性があるのです。
また、ヘッドライトの眩しさによる目のくらみも原因の一つです。
人の目は強い光が当たると、周りのものが見えなくなったり、目の前が真っ白になったりします。
例えば、カメラのフラッシュを浴びると一瞬目の前が白くなりますよね。あれと同じ現象です。
この眩しさが回復するには約3秒ほどかかります。
停車中であれば、回復を待って発進できますが、走行中では非常に危険です。
時速60km/hで走行していると仮定して、3秒後は40m進んでいることになりますから、夜間走行は十分注意する必要があります。
蒸発現象は雨の日でも起こる?
夜間走行に起こる蒸発現象ですが、雨の日も起こりますし危険も増します。
フロントガラスに雨が当たって見えにくくなり、さらにそこへ光の乱反射が加わることによって、視界はかなり悪くなります。
特に横断歩道の白い線は、光を反射しやすいので注意が必要です。
特に信号機のない横断歩道は、歩行者や自転車が突然現れることもあるので十分注意しましょう。
また、センターラインや停止線などが見えにくくなることも蒸発現象と言われています。
フォグランプは視界の悪い時に使用すると自車の存在をアピールすることもできますし、視界確保にも使用できます。
ライト関連もうまく利用して、しっかりと安全対策を行う必要がありますね。
蒸発現象の対策方法4つ!
蒸発現象を、私たちドライバー自身の力でなくすことはできません。
あらかじめ対策をするか、危険を予測して走行するしかないですね。
思わぬ事故に遭わないためにも、蒸発現象に対しての対策方法を覚えておきましょう。
1.夜間・雨天時はスピードを出しすぎないようにする
夜間は、交通量も少なくスピードが出しやすい状態にあります。
知らず知らずのうちにスピードが出てしまっていますから、夜間走行はスピードをいつもより意識しましょう。
スピードを落とすだけで、事故発生率を減らせますし、万が一の時に急ブレーキ・急ハンドルで危険を回避することができます。
たとえ人を避けられたとしても、避けた後にガードレールや電柱に衝突してしまう可能性があります。
スピードを落とし、すぐにブレーキや危険の回避操作ができるようにしておくといいでしょう。
2.車間距離を十分に取る
先行車が、蒸発現象によって歩行者や自転車を避けようと急ブレーキ・急ハンドルをしたとします。
この操作に、後続車が対応できず追突事故などが多く発生していまうのです。
そのため、十分な車間距離を取って、急な動きに対応できるようにしておきましょう。
走行中は周囲の状況などに気を配り走行することが大切です。
3.フロントガラスに撥水加工をする
『ガラコ』などの撥水加工グッズを、事前に使っておくのも良いでしょう。
フロントガラスについた雨粒が乱反射して視界を奪ってしまいますから、水を弾いてくれるグッズは効果的です。
最近では、ワイパー自体に撥水加工がされているものもあるので、自分にあったものを選びましょう。
4.危険を予知する
走行中は「かもしれない運転」を心がけましょう。
夜間走行中の蒸発現象の動画からもその危険性がわかります。
走行中に右側から突然、歩行者が現れます。
このような広い通りで歩行者が突然現れるなんて思いませんよね。
この動画では急ブレーキと急ハンドルでなんとか無事でしたが、車のスピードがもっと出ていたり、運転手が歩行者に気づくのが少しでも遅れていたら間に合わなかった可能性があります。
夜道を運転中、対向車が近づいてきたら左右に気を配りながら、歩行者や自転車がいないか確認するようにしましょう。
一点を見つめると、視界が奪われてしまうので、目を動かすことによって予防することもできますからね。
走行中は、危険を予測しながら走行することが重要です。
危険を予測して、安全運転を心がけよう
蒸発現象そのものを防ぐことは難しいため、私たち自身が注意して走行しなければなりません。
目の前に突然人が現れる非常に怖い現象ですから、夜間走行や雨の日は注意しましょう。
蒸発現象は、ヘッドライトが点いている時はいつでも発生する可能性があると思って間違いないです。
日々の運転でも、常にその危険性があることを覚えておきましょう。
■こちらの記事もオススメです!

このあとによく読まれている記事
クラッチのカテゴリー一覧
当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。