
安全運転で保険料が安くなる注目の自動車保険「つながるクルマの保険」ってどんな内容?
安全運転をしただけで保険料が割り引かれるサービスがあるのをご存知ですか? これはトヨタとあいおい同和損保が提供するサービスで、車に搭載された測定器からドライバーの運転を点数化してそれが高ければ割引が受けられるといったものです。 ただ安全運転をするだけで保険料の割引が受けられるため、誰でも割引の対象となりますが現在は利用できる車種がまだ限定的です。具体的にどのようなサービスで、加入の条件にはどんなものがあるのか詳しく紹介します。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-10-31
目次
安全運転で保険料が割引される自動車保険とは?
万が一の自動車事故に備える自動車保険。
毎月の掛け金を少しでも安くできたら。。と思いますよね。
自動車保険は色々な保険の会社から、多様な種類のものが販売されています。
中でも今回は「今まで事故を起こしたことがない」「運転に自身がある」という方におすすめな自動車保険をご紹介します。
簡単にお伝えすると安全運転だったら自動車保険料が安くなる保険です。
これはあいおいニッセイ同和損保が提供する「タフ・つながるクルマの保険」と「トヨタつながるクルマの保険プラン」というものです。
実はこのふたつ、あいおいニッセイ同和損保の公式サイトで、別々に紹介されていたのですが2つは全く同じ商品なのだそうです。
そのため、現時点ではこの「タフ・つながるクルマの保険」に加入できる人は、トヨタ車やレクサスなど特定の車の所有者のみとなります。
また、当記事では「つながるクルマの保険」としてご紹介していきます。
(2018年10月30日時点の情報です)
「つながるクルマの保険」はどんなサービスなの?
安全運転による保険料の割引が受けられる自動車保険のあいおいニッセイ同和損保の「つながるクルマの保険」について、詳しくサービスの内容を見てみましょう。
「つながるクルマの保険」の概要
保険の概要の説明を読むと、つながるクルマの保険は「テレマティクス技術を利用してコネクティッドカーの情報をもとに安心とお得さを提供する保険」とのことです。
ちょっと聞き慣れない言葉が多く、難しいですよね。
簡単にいうと、カーナビやGPSシステムを利用して「運転した情報を分析して、安全な運転をしたという事実を出して保険料を割引く」といったサービスです。
海外では、このような安全運転による保険料の割引サービスが先行して存在していて、日本ではこの「つながるクルマの保険」が2018年1月から発売開始となりました。
この保険に申し込める車種
この保険に申し込む為には、トヨタのコネクティッドカーである必要があります。
最初は2018年1月販売の「レクサス」だけが対象でしたが、その後対象の車種が増えてきています。
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、6月26日から、車両の制御ネットワーク(CAN)に接続する車載通信機(DCM)を全グレードに標準搭載したコネクティッドカー、新型クラウン、新型車カローラ スポーツの販売を開始
また、筆者がこの保険のサポート窓口に電話で問い合わせたところ、レクサス・クラウン・カローラスポーツ以外でも加入できると案内された車種がありました。
ヴェルファイア・アルファードなど特定の車種のうち、トヨタのカーナビ「T-Connect(ティーコネクト)」が搭載されていて指定のデータが取れる場合には加入が出来るそうです。
サービス自体はまだ新しい為、トヨタのお店で車を購入する際にT-Connectのサービスやこの「つながるクルマの保険」についての対象車種などは詳しく確認してみて下さいね。
安全運転の評価が高得点なら割引き!
車に搭載されたシステムから、ドライバーの運転技術や運転操作・エコ運転などを測定し、トヨタサポートセンターへデーターが送信されます。
そこからデーターを分析し、安全運転が点数化されて、報告されます。
この保険を紹介する動画にも出てきますが、「自分の安全運転が点数になって見ることが出来き、どんどん点数が上がっていく…」
これだけでもちょっと楽しい仕組みですよね。
そして、その得点が高ければ、得点に応じて割引率が計算される仕組みなので嬉しい限りです。
運転分保険料から最大80%も割引き!
この安全運転による割引サービスは、「基本保険料」と「運転分保険料」で構成されています。
その保険料のうち、「運転分保険料」から安全運転スコアに合わせて割引率が決定され、
- 59点以下:割引なし
- 60-79点:40%引き
- 80点以上:80%引き
が適用されることとなります。
ただし、基本保険料と合わせて全体の保険料が決まりますから、すべての保険料に対しての割引ではないことに注意してください。
どのくらいの保険料になるか?事例を紹介
例えばこの「つながるクルマの保険」では、運転分保険料が割引なしの場合に年間103,200円の保険料です。
(10等級、事故有係数適用期間0年、26歳以上補償、年間走行距離8000km などの基本的な契約条件の下)
それが安全運転をして80点以上の高得点になれば、80%割引きを受けて93,600円まで抑えられて、年間9,600円もお得です。
コネクティッドカーで安全でお得なカーライフを!
できるだけ自動車にかかる保険料は安くしたいものですが、あまりにも安すぎるプランでは補償内容が弱いということでは不安です。
その点保険内容は変わらずに、安全運転できていれば割引が適応されるトヨタとあいおい同和損保の開発したこの自動車保険サービスは、とても画期的ですよね。
近年の車の技術の発展で、自動運転による駐車や自動ブレーキなどの安全機能が、当たり前のように車に装備されてきています。
安全運転機能の手も借りて、今後ますます安全に運転できる車が増えてくることでしょう。
事故を起こす確率が低いとお墨付きをもらえたら、保険料が安くなるとはとっても理にかなった保険ですよね!
普及が待ち遠しい
車自体は進化して安全なクルマ社会が実現してきている一方で、ロードレイジと呼ばれる割り込みや追い越しをした車へ煽るような運転行動も目立ちます。
実際に事故にもなってニュースで報道されたりしましたね。
また、自分の身をまもるという意味でドライブレコーダーも売上が伸びていると聞きます。
今回紹介したような「安全運転をすれば保険料が安くなる」という仕組みが普及すると、危険な運転をするドライバーの抑止力にも繋がりそうです。
現時点ではトヨタ車でしか実現されていない保険ですが、他のメーカーでも同じような取り組みがされて、コネクティッドカーの普及とともに車の事故が激減した世の中に早くなればいいなと思います。
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