30年で車はここまで進化した!目に見える進化と目に見えない機能・技術の進化を解説
ここ数十年のうちに、車の技術革新は著しく進化し、見た目にはわからないさまざまなところが変化してきました。今後はAI、自動運転技術など急速的に進化していくと言われています。 今回は免許取得から約30年が経過した筆者が、「見た目の変化」「中身の変化」にそれぞれ注目して、どんなところが進化したのかについて紹介します。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2018-8-24
車の進化についてのお話
タイヤが4つ付いていて、エンジンで動き、人を乗せて走る自動車。
おおよその車の形は今も昔もそれほど変わりませんが、技術革新によって機能の面はがらりと変わってきています。
昔の車と比べて変わったところ・変わらないところはこちらの記事でも紹介しました。
今回はちょっと視点を変えて、外から見て明らかに形が変わったもの・機能がすっかり変わったものまで、ピックアップして紹介します。
目に見えて形が変わったもの
イグニッション(エンジンキー)の進化
キーを差し込んで回すタイプから、プッシュスイッチでスタートさせるタイプのものが多くなってきています。
キーを差し込んで回すタイプは物理的にキーシリンダーを回転させるだけでエンジンをかけます。
最近はハイブリッドやEVが登場したこともあり、エンジンを始動しなくてもバッテリーでも走ることができるため、かならずしも車に乗ったときにキーを回してエンジンをかける必要がなくなってきています。
走り出しを簡単にする理由で、プッシュスイッチに置き換わって来ているのだそうです。
今日ではスマートキーが普及し、携帯しているキーをポケットやカバンから取り出す必要無くロック解除ができたり、エンジンをかけることが出来ます。
現在では、昔のアクション映画に出てくるようにハンドル周りのカバーを壊して、エンジンが始動されてしまうリスクもありません。
シフトレバーの進化
最近は、ホンダアコードのように、DやPといった(ボタン)スイッチだけが配置されるものもあります。
マニュアル車と比較すると相当簡素化していて、かなりの変化ですね。
このまま進化すると、シフトレバーそのものが なくなってしまうかもしれません。
タイヤサイズの進化
ここ数十年でタイヤとホイール径も大きく、タイヤ幅も太くなりました。
かつては、13インチ~15インチ程度だった車のホイールですが19インチを超えるものまで出てきました。
メリット・デメリットはそれぞれあるようですが、タイヤが大きくなった主な理由は以下の3つです。
①ブレーキローターの大型化
ホイール径が大きくなることによって、ディスクブレーキのディスク(円盤)をより大きくすることができます。
これによってクルマのブレーキを掛けるディスクの面積を大きくとることができます ので、制動力を高める(ブレーキ性能を向上させる)ことができます。
②グリップ力の向上のため
タイヤの幅が太くなることで、コーナーリング時のグリップ力が向上します。
あまりに太いと逆に路面の傾斜や凸凹にハンドルを取られたり、タイヤの転がり抵抗が増えて燃費が悪くな場合もありますので、動作性の面では一概にたい太ければよいというものではありません。
③見栄えの良さ・大きいタイヤのデザインがうける時代?
昨今の傾向では大きなホイール、太いタイヤがデザイン的に好まれる傾向があるようです。
たしかに私も大きめのタイヤだと高級感が出るような印象もあって好きです。
目に見えないけれど機能が向上したもの
ヘッドランプは、HIDからLEDへ
従来からあるハロゲンランプより輝度を向上させたランプとし て、HIDと呼ばれるディスチャージヘッドランプ(放電式ヘッドライト)が増え始めた時代がありました。
フィラメントが光るタイプだったものが進化して、封入されたガスが放電により明るく光るというタイプのヘッドライトです。
HIDのほうがより明るいランプで、運転し安いというのが理由でした。
最近ではLEDが多く用いられるようになっています。
明るさではまだHIDランプに一歩及ばないものの、LEDのランプ寿命は長く、光の調整が容易にできるところも評価され、採用が進んでいます。
省電力と高輝度、長寿命が特徴で、ブレーキランプから室内灯まで、多くの照明バルブがLEDに置き換わろうとしています。
オートドア開閉/オートバックドア開閉
かつて、自動で開いたり閉じたりするのはタクシーのリアドアだけでしたが、いまではミニバンのスライドドアは自動開閉機構(オートドア開閉)が多くの車で採用されています。
またオートクロージャー機能により、半ドアでも自動的に引き込んで、完全にドアを閉じることができます。
バックドアに関しては、ボタン一つで自動で閉じてくれるものも、高級車を中心に徐々に増えてきています。
カーナビのメディア/バックカメラ装着
CDナビからHDDへ、さらにメモリーナビへと進化してきています。
現在ではほとんどが半導体メモリーを記憶媒体とするナビに変わりました。
またカーナビの普及とともに、特に大型のミニバンなどにはバックカメラが普及しました。
アメリカでは後退時の事故が多く発生していたことで法改正があり、バックカメラの装着の義務付けられました。
日本でも狭い駐車場に大きなミニバンを停めなくてはなりませんから、バックカメラ付きの車は駐車が苦手な方でも安心ですよね。
ハンズフリー通話
Bluetooth®(ブルートゥース)が爆発的に普及し、簡単にハンズフリー通話の設定ができるようになりました。
ブルートゥースは無線技術の規格のひとつですが、この技術と車の機器類を連携されることで車内でスマートフォンを触らなくても、スマホのハンズフリー通話などさまざまなことができるようになりました。
燃費向上!
燃費性能は本当によくなりました。
特にハイブリッドの普及により、大型車であってもリッター10Km以上での走行が可能となりました。
2015年のモデルチェンジしたプリウスでは、リッターあたり40Km以上をマークする車が現れるなど、燃費削減の技術は飛躍的に向上してきています。
バッテリーがメンテナンスフリーに
かつては、バッテリーメンテナンスとして「電解液が不足したら蒸留水を足す」という作業がありました。
現在はバッテリーのメンテナンスを日常的に必要な車はあまりみかけません。
また、バッテリーの寿命自体もどんどん長くなっています。
従来のバッテリーと比べて、進化したバッテリーは、「本体の性能」、「充電技術」、「電気の使い方」等、大きな技術革新によりもたらされています。
車の重さの変化
およそ30年前、筆者がまだ免許取りたてだったころの話ですが、初めて乗った車は中古のトヨタカリーナでした。
1.8Lのセダンですがその車両重量は980Kgでした。
今日ではコンパクトカーでも、1tを切る車両というのはまずありません。
昔の車はとっても軽かったのです。
現在は車の安全性能が重視され、車体が頑丈で、走行中の動きに対してなるべく歪みが出ないように作られるようになって、車自体が強く重くなってきているのです。
実は車が重くなっていく過程でエンジンの燃焼技術も向上していったにも関わらず、燃費性能の伸びはしばらく横ばいでした。
そして車両の強化が一段落し、ハイブリッドなどの新世代の技術が導入されたころから、燃費が著しく伸びていきました。
通信とテレマティクス
コネクテッドカーと言われるように、クルマと情報センターが通信でつながっている車両が増え始めています。
また、テレマティクスと言われる車などに通信システムを利用したサービスを提供する技術の発展もめざましいと言われます。
テレマティクス技術を利用した営業車向けのサービスなど、主に企業の業務効率アップに活用されたりし始めています。
コネクテッドカーとは実際どんなことができる車なのか、詳しく紹介した記事はこちらです。
車はまだまだ進化していきそう
ここ数十年の大きな変化の主役は、やはり車の電子制御技術の進化で、車の性能が大きく進歩しました。
いまでは1台の車に無数のコンピューターが搭載され、細かく制御されています。
2020年の東京オリンピック開催の頃までに日本で自動運転の車が走る地域を作る、高速道路だけでも自動運転車両のレーンを作るなど、様々な構想が飛び交っています。
さらに先の将来は「自動運転の技術」で誰も運転しなくても目的地につくような未来があると言われてたりします。
このような未来を感じさせるように、最近の車のコマーシャルでは「一部、自動運転技術の車」や「運転をアシストする機能」をもつものが多いようにも思えます。
また、AI(人工知能)によっても、自動運転をはじめとする車のさらなる進化が加速されると言われています。
将来、今とは全く違う発想の新しい機能を持った車の登場が見れるかと思うと楽しみですよね!
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