シミや傷を防ぐ洗車後の水滴拭き上げの方法とは?コツやオススメ拭き上げグッズも紹介
せっかく洗車して綺麗にしたのに水分をふき取ってみると無残にも白いシミあちらこちらについていたぁ!なんてことありますよね。そうなってしまった理由は、洗車後のふき取りが悪かったからです。愛車を最高な状態に仕上げるにはちょっとしたテクニックが必要なのです。愛車を綺麗に仕上げるためにここで正しい仕上げ方を知っておきましょう。
●自称:自動車ライター ●免許取得歴:32年 ●現在所有の車:ランサーエボリューション…
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- 最終更新日:2019-3-29 / 投稿日:2017-4-27
目次
洗車後の拭き上げを綺麗に仕上げるには、道具も重要視しよう!
「自動車の洗車って、カーシャンプーなどの洗剤をつけてスポンジでこすって、あとは雑巾でふき取ればいいのでしょ?」
そう思っている方、それは大間違いですよ!
確かにお風呂掃除をする時のように、洗剤をつけて擦ればある程度綺麗にはなります。
汚れを落とした後は泡などを洗い流して拭くだけですが、ここで綿や化学繊維で作られたぞうきんを使ってしまっては綺麗になるはずもありません。
洗車後の拭きあげというのは水分を完全に拭き取る必要があるわけですので、ふき取った後に水分が残るようなものを使ってはいけません。
拭き残しが残るということは何回もふき取り作業を行うことにもなりますので、柔らかいボディ表面は簡単に洗車傷がついてしまいます。
それを避けるには、大小2サイズのセーム革があると便利です。
セーム革とは、カモシカやシカなどの皮の毛と脂肪を取り、柔らかくしたもので、天然素材の中では一番吸水性が高いといって良いくらい、ぐんぐん水分を吸い取ってくれます。
本革なので非常に丈夫ですし、洗濯もできるのでよほどひどい扱いをしない限りは数年間使えてコスパも良いでしょう。
洗車後の拭き上げにセーム革を2枚用意すると便利な理由って?
セーム革を大・小2枚用意する理由は、ボディ用とガラス面用を使い分ける必要があるからです。
セーム革の小タイプ
洗車後の拭き上げ用(小)
※汚れた場合は手洗いして繰り返しご使用になります。
セーム革の大タイプ
洗車後の拭き上げ用(大)
大判サイズなので利用しやすいよう適切な大きさにカットして使うことができます。
ボディにはコーティングやワックスが施行されていると思いますが、特にワックスの場合は単なるロウの積層ですので、拭き取ることで多少なりともセーム革にワックス成分がついてしまいます。
それから、コーティングの場合でも洗いきれなかった汚れがボディに残っていることがあり、それをセーム革が拭き取ってしまいます。
ワックスが付いたセーム革や汚れがついてしまったセーム革で、クリアな視界を保つ必要があるガラス面を拭いてしまうと、セーム革についてしまったワックス成分や汚れの成分がガラス面に付着してしまい、油膜や汚れの原因となります。
特に油膜は、雨の日などフロントガラスが見にくくなって運転に集中できなくなることもあります。
そういったことを避けるために、別々のものを用意したほうが安心でしょう。
もちろん、ガラス面用のセーム革でボディを拭いてもいけませんよ!きちんと使い分けをしましょう。
洗車後の拭き上げ方法!
洗車後、ビチャビチャになっているボディを綺麗に拭きとるには、ちょっとしたコツと順番があります!
1.大まかに水分を払いのけよう
大サイズのセーム革を用意します。
セーム革を手に持ち、ボディの上に乗った水玉を払いのけるような形で、ボディの一番高いところ(基本的には屋根)から低い部分に追いやります。
ゴシゴシといった感じではなく、ザッ!ザッ!といった感じです。
それを繰り返していくとセーム革が水を吸い込んで重たくなってくるので時々絞ります。
2.ボディを優しく拭き取ろう
大まかな水分を払いのけたら、セーム革を1度きつく絞ってから、残った水分をふき取ります。
その時もゴシゴシ擦らないで、濡れて滑りが良くなっている上を軽く撫でるように動かしましょう。
セーム革がビチョビチョになったら、その度に絞って常に乾いた状態を作りながら行います。
これを上から下に順番に行っていきます。ただこの時、ガラス面は拭かないでおきます。
3.細かい隙間も忘れずに!
ガラス面以外を全体的に拭き取ったら、次は細かい隙間に入っている水分を取り除きます。
これを行わないと、表面は綺麗に拭いても後から水が垂れてきてシミや水垢などの原因となります。
ボディパネルやバンパー、ヘッドライト、リヤコンビネーションランプ(ブレーキランプや方向指示灯等が一緒になった後方ライト)などの隙間に強く息を吹きかけます。
そうすると隙間にたまった水が出てきますのでそれを拭き取り、繰り返し行って水が出てこなくなるまで行います。
4.ガラス面を拭こう
小サイズのセーム革を用意し、それでガラス面だけを綺麗にしていきます。
ガラス面はボディを拭く時よりも滑りがよくないので、拭いている時にセーム革が引っ掛かりでクルクルと巻き込まれた状態になりがちなので、慣れるまではゆっくり丁寧に拭きましょう。
洗車後の拭き上げ時の注意点
洗車後の拭きあげは、すぐに行いましょう。
特に天気のいい時やボディの温度が上がっている場合は、ボディ表面の水玉が乾燥してしまい、そこに丸いシミを作ってしまうので、自然乾燥する前に拭きあげに入ります。
どうしても乾いてしまうような環境下で行う時は、水をかけるなど処置が必要です。
また、面倒だからといって洗いっぱなしで拭きあげないというのはよろしくありません。
先ほども言いました通り、シミや水垢の原因にもなりますし、ボディの水分に埃が付き、それがせっかく綺麗にしたボディを再度汚してしまうのでよくありません。
ドアパネルなどの下周りの錆の原因にもなりますので、水分は必ず綺麗に拭き取りましょう。
ボディの状態、コーティングをしているとかワックスが掛かっているといったことで拭きあげ方法に違いはありません。
ただ、コーティングやワックスが掛かっていると非常に滑りにくいので、拭く時に力がいることでしょう。
しかしだからといって力を入れてゴシゴシ拭いてしまうとキズの原因にもなりますので気長に丁寧にふき取る必要があります。
拭き上げをせず雨ジミ(イオンデポジット)がついた!どうする?
洗車後、しばらく放置してしまった、面倒だから拭かなかったという時にできるのが雨ジミ(イオンデポジット)です。
水滴を拭き取らず、それがボディや太陽の熱で乾いてしまった時にできる白い輪っか状のシミです。
雨ジミがががぁあ pic.twitter.com/qaIyYfEi7W
— さつきぃ?(゜∀。)@OPPRacing (@__Alice__86__) July 18, 2016
これは水に含まれるミネラル分や不純物が、水分が蒸発してしまったことによって残る現象で、見つけ次第すぐに対処しないとどんどん深い汚れとなります。
最悪、クリア塗装面を犯してしまうことにもなり、塗装の良し悪しにも影響を与えるようになります。
まだ軽症のイオンデポジットであれば、水で濡らしてふやかしてから、カーシャンプーなどで洗えばとれますが、しっかりと付いてしまった場合は専用のクリーナーなどが必要となります。
イオンデポジットはそもそもミネラル分などの硬い成分で構成されているので、こういったもので分解しないと落ちないので、見つけたらすぐ対処しましょう!
ウォータースポット専用除去キット
ノーコンパウンドなので、愛車のボディを傷つけるこなくウォータースポットを除去します
洗車後の綺麗なボディを保つには拭き上げのスピードが大切!
綺麗な仕上がりを求めるのであれば、洗車工程の最初となる水かけから最後までスピーディーな動きが必要です。
特にカーシャンプーを洗い流した後からはイオンデポジットや付着する埃との戦いとなりますので、てきぱきと作業をする必要があるでしょう。
洗車前に使う道具をすべてそろえておき、時間はたっぷりとかけ、それでいてスピーディーな動きをすることできっとピカピカなボディにすることができるでしょう。
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