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空飛ぶ車はいつ実現できるの?世界各国の開発状況をご紹介

空飛ぶ車はいつ実現できるの?世界各国の開発状況をご紹介

映画やアニメで「空飛ぶ車」に憧れませんでしたか?空想の産物と思っていた「空を飛ぶ車」が近い将来実現されようとしています。絵に描いたコンセプトではなくて、実際に飛行実験をしているものもあるんです。世界各地で開発が進められている空飛ぶ車について、実用化にむけた状況を紹介します。「車の形をして空も飛べる」乗り物に加えて、ちょっと現行の車の形とは違うものも一緒に紹介します。読むだけでもワクワクできちゃいますよ♪

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …

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  • 投稿日:2018-9-18

映画の世界が現実に?空飛ぶ車は本当にあるの?

 

空飛ぶ車といえば筆者の場合、最初に思い出すのが映画の「チキチキバンバン(Chitty Chitty Bang Bang)」です。

1968年に日本で公開されたミュージカル仕立ての英国映画のタイトルですが、ジャンルでいうと空想・ファンタジーです。

ここに登場する発明家によって作り出された空飛ぶ車の名前が「チキチキバンバン」です。

チキチキバンバンは車の恰好をしていますが、船として水の上を走ったり、空を飛んだりできるのです。まさに夢の車ですね。

このチキチキバンバンのような空飛ぶ車が、現実のものになろうとしています。

今回は、現在開発中もしくは構想中のものも含め、世界各国の空飛ぶ車を紹介していきます。

 

エアロモービル(AeroMobil):「エアロモービル3.0/4.0」

スロバキアのベンチャー企業、エアロモービル社が開発したエアロモービル3.0及び4.0を紹介します。

2014年頃にエアロモービル3.0が公開されて話題になりました。

こちらの車は、主翼が後方に完全に折りたたむことができるため、4輪で公道を走ることが可能なデザインとなっています。

乗車定員は2名で、自動車として走行した場合の航続距離(燃料等を最大に積んで走行・飛行できる距離)は875km。

これに対し、飛行した場合の航続距離が700kmとなっています。

構想段階ではなく、実際に飛行実験を繰り返している車両・機体ですので、とても現実に近い状況です。

動力はプロペラによる推進力で、滑走路を走りながら飛び立つスタイルの飛行を可能とします。

エアロモービル4.0は2017年のフランクフルトモーターショーに出展され、予約注文の受付が開始されたそうです。

テラフージア(Terrafugia):「Transition」・「TF-X」

「Transition(トランジション)」は、米国の企業であるテラフージア(Terrafugia)社が開発した羽を折りたたむことができるデザインの自動車/飛行機です。

機体の後に付けられたプロペラで推進力を作り飛行します。

飛行時の航続距離は787km、自動車として走った場合は、 1,296kmです。

実際にテスト飛行が行われており、2019年には発売されると発表されています。

羽を折りたたむことで米国の一般的なガレージにも格納できるようなサイズにできており、実用的な設計です。

 

こちらはテラフージア(Terrafugia)社の新しい空飛ぶ車「TF-X」のイメージ動画ですが、見た目にはほとんど飛行機のようです。

公道を時速100km程度でも走ることができますので、実際に乗れるようになったら離陸のための飛行場までの移動や、着陸後の移動にも便利そうですね。

ネバ エアロスペース(Neva Aerospace):「AirQuadOne」

英国を本拠地とするNeva Aerospaceという共同事業体では、「AirQuadOne」と呼ばれるクアッドコプター(4つのファンで駆動するヘリコプター型の乗り物)を開発しています。

いわゆる大型ドローンのデザインで、パーソナルトランスポーター(1人乗りの移動手段)として計画しています。

搭載重量は最大100kgになる完全電気自動車です。米国(FAA)とEU(EASA)のLight Aircraft認定のもとで認定される予定です。

このタイプの空飛部車の心配な点としては、急な操作です。

車はタイヤで接地していますから、ある程度急な制動や操作が可能ですが、こういった浮いて走るタイプは急ブレーキや急ハンドルを切っても実際の動きにすぐに反映しにくいのではないか、、と個人的には思ってしまいます。

ドローンは今や産業用途にまで浸透してきて空撮だけでなく、農薬の散布から、資材の運搬まで大きな革命をもたらしています。

その技術が車にも反映されて、安全に人を運ぶことができるようになるのもそう遠い未来ではなさそうです。

カーティベーター(CARTIVATOR):「SkyDrive」

日本では「カーティベーター」という自動車・航空業界、スタートアップ関係の若手メンバーを中心とした業務外有志団体があります。

そこで、「SkyDrive」という空飛ぶクルマの開発が行われています。

さまざまな企業からスポンサーとして協力を受けて、空飛ぶ車の設計・製造を企画している団体で、テレビでもたびたび紹介されていたりと知っている方も多いのではないでしょうか。

最初の目標は「2020年の東京オリンピックで聖火台に火をつけること」としているそうで、今後の開発が期待されます。

また、これを後押しするかのように日本では政府主導で2018年8月29日に「空飛ぶ車の2020年代の実用化を目指す」官民協議会の初会合がひらかれました

空飛ぶ車の開発について、海外から遅れを取っているということで具体的な用途や普及に向けた課題を洗い出すことが決まったそうです。

今後日本での空飛ぶ車の開発にも勢いがつくかも知れませんね。

エアバス(Airbus):「vahana」

航空機会社であるエアバス社のプロジェクト組織であるAキューブが発表した、空飛ぶ車もなかなかおもしろいので紹介します。

基本は4輪で走行する自動運転車両であり、翼などの飛行のための装備は一切搭載されていないのですが、クアッドファン(4つのプロペラ)のドローンと合体して空を飛ぶことができるというコンセプトです。

構想から2年で実際に無人の状態のこの機体を飛行させることができたというので、今後の実用化が楽しみです。

空飛ぶ車が街で見られるまでには様々な課題も!

「空飛ぶ車」について最新の開発状況について紹介しました。

車の様に公道も走れて、なおかつ空も飛べるというのが皆さんがイメージする「空飛ぶ車」かと思います。

実際には、ドローン型のような車輪がついていなく車として走れなくても、「車のように個人で所有する飛行機」のような意味合いのものも多数開発されています。

ただ、普段は車として使えて、飛びたい時に飛べるということが理想的ですよね。

このような、陸空両用乗り物が沢山公道を走る未来の実現には、安全性の問題や飛行機として法的な問題などさまざまな課題があります。

是非こうした問題を乗り越えて、日本でも早く気軽に個人で空を移動できるようになって欲しいですね。

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免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) 車に対する思い:自動車関連の仕事を長くやってきました。 1人のユーザーとしてこんな車が欲しいと思う要求がありながら、実際に作る側の苦労もわかります。 世の中に発表されたいろいろな車を見るたびに、すごい車がで…

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