運転中に地震・大雨などの自然災害にあったらどうする!?まずは道の駅やサービスエリア、パーキングエリアに向かおう!
旅先などあまり詳しくない土地で自然災害にあったら?地震や津波、土砂崩れや洪水など、旅先ではどんなことに会うかまったくわかりませんし、道路が寸断され、帰ってくることが困難になってしまうこともあるでしょう?そんなときに頼りになる、道の駅やSA/PAの働きをご紹介します。その他、災害時の注意点についても解説します。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2017-12-14
目次
知らない土地で自然災害に遭ったら?
日常的な楽しみとして、中距離のドライブや、泊りがけで長距離のドライブに行くことはよくあることですよね。
でも、そんなときもし自然災害が起きたら?
天候の変化による大雨や道路の冠水、がけ崩れなどによる道路の封鎖、土石流による被害、大地震による建物の倒壊や津波など、一概に絶対に起こらないとは言いきれない災害の危険性は、どこへ旅しても常に付きまといます。
では、そのような自然災害に旅先で遭遇してしまった場合には、どうすればよいのでしょうか?
道の駅、サービスエリア、パーキングエリアが緊急避難場所になる
道の駅やサービスエリアは、単に普段の休憩場所となるだけでなく、災害時の緊急避難場所としての防災拠点化もします。
これは静岡県内の施設からはじまり、全国に広がりつつあります。
地元ではないところや、ドライブ中に自然災害が起きたときは、様子をみながらアクセス可能なサービスエリアを利用するのが良いそうです。
防災拠点化のための準備として以下のようなことが行われています。
- 定期的な避難訓練の実施
- SA/PA:災害用備品(救護用のテント、簡易トイレ、食料、水、紙おむつなど)の備蓄と点検
- 道の駅:災害用備品(飲料水、毛布、電源、トイレ、災害資材など)の備蓄と点検
もし行ける範囲にこういった場所があれば、無理に運転を続けずに避難するほうが安全でしょう。
中部地方の道の駅・SA・PAの例
中部地方の道の駅18カ所では、大規模災害が起きた時の支援活動を実施できる一時避難所・活動拠点としての、防災機能の強化を行っています。
岐阜県道の駅「美濃にわか茶屋」の整備
道路管理者と地方自治体が連携して、施設を整備しました。
- 防災用トイレの整備
- 非常用電源装置の整備
- 防災備蓄倉庫の整備と飲料水や食料を備蓄
- 飲料水貯水槽の整備
- 情報提供装置の整備
新東名高速道路(御殿場JCT~三ヶ日JCT)におけるSA/PAの防災機能強化
- 全SA/PA施設へ、ヘリポート・自家発電施設の整備を計画
- 災害時に東名本線から一般道へ通じる緊急開口部を設置
- 防災備蓄倉庫を設置
- 災害時のトイレ機能の確保
- 断水時には地下水を利用できる設備を整備
これらのように、道の駅やSA/PAが防災拠点として活動できるよう整備が進められています。
実際、東日本大震災のときも、多くの道の駅が防災拠点として活用されました。
災害の後は通れるマップで道を確認しよう!
国土交通省は、大規模災害の発生により道路交通が寸断された地域の「通れるマップ」を公開しています。
さまざまな理由で災害によって通行止めになった道路を公開することで、被災地へのアクセス方法が簡単になります。
また、トヨタやホンダでは、カーナビのプローブ(走行履歴)収集機能を利用した通行実績情報を災害時に公開しています。
災害の後に、実際に車が通行できたかどうかを調べることによってその道路の通行可否を地図に表したものです。
こういった技術によって、孤立してしまった被災者を救助したり、支援物資の搬入経路やアクセスを車に居ながらにして知ることができます。
また、救助や支援に行く人々が、その地域を走行するときに危険な道路を無理に通行しようとすることがなくなりますので、2重の災害を抑止する効果もあります。
いざという時に便利!通れるマップ機能をもったカーナビアプリ
スマートフォンアプリの『TCスマホナビ』では、「通れるマップ機能」という、直近の1時間~24時間までの通行実績を地図上に表示する機能があります。
【Android】
通れるマップ機能の地図上の水色の線は、トヨタのTコネクト対応ナビを装着した車が、直近1~24時間に走行した実績を表したものです。
この機能を参考にすれば、急な災害時の避難経路のチェックにも使うことができそうです。
国内にシェアの高いトヨタならではの機能ですね。
帰宅できない場合は、災害用伝言ダイヤルで安否確認をしよう
旅先で自然災害に遭遇してしまうと、家に帰れなくなる可能性もありますよね。
また連絡も、回線が混み合って思うように繋がらないこともあります。
そんなときには、災害用伝言ダイヤルを利用しましょう。
災害用伝言ダイヤル
171をダイヤルし、市外局番から自宅電話番号など、連絡を取りたい人の番号をダイヤルします。
そして伝言を30秒以内に録音、もしくは録音された音声を再生することで伝言を聞くことができます。
災害用伝言板
Web機能を使うと、指定番号に伝言を残すことができます。(こちらは災害時にのみ伝言板機能が提供されます。)
パソコンやスマートフォンからアクセスできるテキスト形式の伝言板機能です。
事前に登録しておくと「メール」や「電話」で伝言を届けることもできます。
災害時は、安否確認などですぐに連絡を取りたくなりますが、皆同じことを考えているので回線がとても混雑します。
また、自分や相手がすぐ充電できる環境にいるとも限りません。
貴重な電源を無駄にしない、且つなるべくスムーズに相手と連絡が取れるように、こういった機能を使用するようにしましょう。
運転中に自然災害が起きたら落ち着いて避難を!
道の駅やSA/PAは、自然災害時には避難所兼防災活動拠点となることがわかりました。
長距離のドライブで近くに身寄りがないような場合には、道の駅やSA/PAで非常事態の回復を待つのことも状況によっては必要です。
また、車の中にもちょっとした食料や水の備蓄をしておくことも大切ですね。
一度、家族で災害時の備えについて話し合ってみてください。
家族がばらばらになってしまったときのことも考えて、災害時の安否確認方法なども決めておきたいものです。
このように災害時の行動基準をあらかじめ決めておき、実際の災害時にも落ち着いた行動を心がけましょう。
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