ゲリラ豪雨の時、車の運転で気をつけるべき3つのポイント!高速道路での走行の注意点も
運転中にゲリラ豪雨に遭ってしまったら、どのような運転をすればいいのでしょうか。 特別なテクニックは必要なく、スリップやマフラー内への水の侵入などに注意するだけです。 台風と違い、進路予測や大雨警報などの情報から予測することが困難ですから、非常に厄介です。 ゲリラ豪雨の前兆や対処方法などをしっかりと覚えておき、万が一の時のために備えておきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-10-10
目次
ゲリラ豪雨に遭うと何が危険?
狭い範囲内に短時間で猛烈に降る『ゲリラ豪雨』。
台風と違い、あらかじめ予測して災害に備えることが難しいため、思わぬ被害に遭ってしまうことが多くあります。
少し強い雨だと思い走行していると、冠水した道路を見落として車が動かなくなったり、マフラーに雨水が入ってしまいエンジンが故障してしまうなど、重大な事故や故障につながります。
ただの大雨だと思わず、適切に対処する必要があります。
では、どのようなことに注意しておけばよいのでしょうか。
□ ゲリラ豪雨の前兆を知ろう
○ 冷たい風が吹き始める
急に冷たい風が吹き始めたら要注意です。
ゲリラ豪雨が起こる前は、心地よい風ではなく、冷たく強い風に変わります。
車内にいると風を感じることができませんが、外の風景や風の音でわかりますから、注意しましょう。
○ 黒い雲が近づいてくる
夜間ではわからないですが、昼間や夕方に黒い雲が近づいて来るのが見えたら、ゲリラ豪雨が発生する可能性があります。
真っ黒な雲が近づいてくる状況であれば、数分でゲリラ豪雨に見舞われます。
黒い雲が上空を覆い、ポツポツと雨が降ってきたら10~20秒には、一気に雨が降ってきます。
○ 雷の音や光が見える
雷は雨が降る枚に発生することが多く、雷の光が近くに見えた場合もゲリラ豪雨の前兆です。
この現象も音や光でわかるので、車内にいても感じることができます。
◯ お天気アプリを使うと便利!
都度天気を見て判断…というのが難しいときもありますよね。
そんなときはお天気アプリが便利です!
雨の通知がされたり、災害についてのニュースも得ることが出来ます。
近年はスマホで天気予報をチェックするという人も増えていますので、アプリを使ってより便利にお天気管理をしてみてはどうでしょう?
iPhone
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運転中にゲリラ豪雨に遭った時の注意点
□ スリップ
ゲリラ豪雨が発生すると、大量の雨でスリップの危険性が高まります。
雨量が多く水たまりもできやすいので、「ハイドロプレーニング現象」に注意してください。
車に乗っていると水たまりの深さがわかりにくいので、水たまりに平気で入っていくドライバーが多くいますが、ゲリラ豪雨の場合は特に注意が必要です。
流れる間もなく溜まった雨がタイヤと道路の間に入り込み、タイヤが水の上を滑る形になってしまいます。
すると、ハンドルが全く効かなくなります。
これは、非常に危険ですから、水たまりができている場所を見つけたら、スピードを落としゆっくりと走行してください。
□ ブレーキ
濡れた路面では、制動距離が伸びます。
乾いた路面と比べて、車が停止するまでの距離が長くなりますから、いつも以上にスピードを落としましょう。
先ほどご紹介したように、濡れた路面ではスリップが起こりやすいです。
急ブレーキによるスリップも考えられますから、ゆっくり走行するよう心がけてください。
□ 追突事故
ゲリラ豪雨では、雨が非常に強く降るため、視界が一気に悪くなります。
ワイパーを高速で動かしても意味がないほど、前方が見えにくくなるので注意しましょう。
前方が見えにくくなってきたら、速度を落とすことである程度視界を確保することができます。
また、後続車に追突されないためにもライトを付け、自車の存在をアピールするように心がけてください。
□ 冠水・水没
冠水した道路に入ってしまうと、車が全く動かなくなってしまいます。
特にアンダーパス(道路と鉄道等の立体交差箇所)などのすり鉢状になった道路には、絶対に入らないようにしましょう。
「少し深い水たまりかな?」と思い込んで入ってしまうと非常に危険です。
センターラインや路面が見えない場所は、冠水している可能性があるので、迂回して目的地まで行くようにしてください。
高速道路を走行中にゲリラ豪雨に遭遇してしまったら?
高速道路を走行中にゲリラ豪雨に遭遇してしまったら、できるだけ速度を落とし、前方の視界を確保しましょう。
ですが、急にブレーキを踏んで速度を落とすと後続車に追突される危険があるので、ハザードランプとエンジンブレーキを上手く使いましょう。
ハザードランプを一瞬付けると、後続車が「前方車両がブレーキを踏んだな」と理解して、速度を緩めてくれます。
高速道路はスピードが出ていますので追突事故に十分注意してください。
また、雨で危険だからという理由で、路側帯に停車するのはダメですよ。
高速道路での停車は原則禁止です。
地震か火災などのやむを得ない状況であれば停止してもいいですが、それ以外の場合は違反になります。
こちらも、接触事故や追突事故の原因となります。
ゲリラ豪雨に遭遇したら、ゆっくりと速度を落とし、周囲の状況を把握して安全運転を心がけましょう。
ゲリラ豪雨時の運転で覚えておくべき3つのポイント
1.近づかない方がいい場所
- アンダーパス
- 山などの急斜面
- 河川や用水路付近
- 大きな水たまりができやすい場所
このような場所には近づかないようにしましょう。
一番の危険は、『車の水没』です。
一度ハマってしまうと、自力では絶対に動かすことはできませんし、エンジン内に水が入ってしまうと車が全く動かなくなります。
車が水没すると車内にどんどん水が入ってきて、命の危険もありますから注意してください。
2.事前に脱出用具の用意と脱出方法を覚えておこう
万が一の場合に備えて、車内からの脱出方法も覚えておきましょう。
車が水没してしまい、車内に水が入ってくるとドアが開かずパニックになってしまいます。
脱出用のハンマーなどは用意しておくと、もしものときにも安心です。
3.入ってはいけない水溜りの水位
乗っている車の車種によりますが、目安として水深15~20センチであれば走行できます。
ただ、マフラーに水が入ってしまうとエンジンが故障してしまいますから、水深が20センチ以上あると危険と思っておきましょう。
対向車が通れば、水面が波打ちますから、予想より高い水位になります。
大丈夫だと思った水深でも危険な場合もあるので、無理はしないでください。
冠水した道路を走行する場合は、慎重な判断が必要となります。
ゲリラ豪雨時の適切な判断で、交通事故を未然に防ごう
ゲリラ豪雨は、短時間に非常に多くの雨をもたらします。
ただの大雨と考えていると、思わぬ事故や被害に遭ってしまいます。
ゲリラ豪雨の前兆を感じたら、適切な行動をとることが重要です。
そうすることで事故や被害を未然に防ぐことができますから、運転方法や脱出方法などをしっかりと覚えておきましょう。
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