
ニュートラルっていつ使うの?いつもは使わないオートマの「N」!実は緊急時に大活躍!
オートマ車のNレンジ・ニュートラルという状態、普段ほとんど使ったことがないのに気が付きます。ではニュートラルはどんなときに使うのでしょうか?実はトラブル時に使うのですが、意外と知らないものですよね?ニュートラルを使ったほうがいいケースと、坂道をニュートラルで走った場合について紹介していきます。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2018-8-27
目次
ニュートラルとは?オートマの「N」って使うときある?
ニュートラルとはオートマチック車の場合は「N」に入っている状態です。
マニュアル車の場合は、どこにもギアが入っていない状態を指します。
マニュアル車の場合には、ギアチェンジをするときに各ギアへの切り替え時には、一旦シフトをニュートラル位置にします。
一方でオートマ車では、車が前に動く「D」、車を止める時の「P」は、運転中に必ず使いますが、「N」のニュートラルはいつ使うの?なんであるの?という方が多いのではないでしょうか?
実は、車のニュートラルは非常事態に利用することが多いので、使い方を知っていると安心です。
ニュートラルはどんなレンジ?意味は?
オートマチック車では、Pはパーキングレンジ、Nはニュートラルレンジ、Dはドライブレンジ、Rはリバースレンジと呼びます。
ニュートラルとは、「エンジンの動力が駆動輪に伝わらない・伝えないポジション」です。
オートマチック車の場合、車を前進させる「D」と後進させる「R」の間にNレンジが位置しています。
前進やバックのギアに直接切り替わるのではなく、各ギアに切り替わるときのNに一度入るのでドライブ操作の準備段階のポジションとしてこのレンジが設けられています。
緊急時には必須!ニュートラル「N」を使用する2つのシーンとは?
1.故障時に車を動かすとき
エンジンを切って車を手で押したり、他の車両から牽引(けんいん)してもらう場合にNレンジ(ニュートラル)を選択します。
例えば、エンジンのトラブルが発生したらエンジンを停止した状態で車を押して安全なところまで動かさなくてはならないときがあります。
また、パンクなどの理由で他の車両に牽引されるときなど、車を引っ張ってタイヤ(駆動輪)を回転させる必要があるときには、やはりNレンジを選択します。
これは、他のレンジを選択していると、ギアを介して駆動輪にブレーキがかかった状態になるためです。
走行中、踏切などでエンジンストップして止まってしまったときなど、誰かに押してもらって車を移動させる必要があるときには、このNレンジにしてください。
2.走行中にエンジントラブル!
めったにあることではないと思いますが、走行中にエンジンが異常に高回転になるといったトラブルの場合にはニュートラルにします。
通常、エンジンの回転数はアクセルを踏む時に2,000~3,000程度を保っているかと思います。
それが、停止しているのに2,000を超えたり軽く踏んでるのに5,000を超えたりと「普段と違う」場合にはフットブレーキで車を停止して速やかにギアをニュートラルにしましょう。
車がこんなふうにエンジンが普段と違うと感じた時には、ロードサービスに電話などをして相談しましょう。
坂道ではニュートラルで車を走らせでも良い?
下り坂などアクセルを踏まなくても車が惰性で走っているとき、ニュートラルにするとガソリンを使わないように思えませんか?
確かにスピードを上げるために「ドライブ」→「セカンド」→「トップ」とギアの段階を上げれば段階的にエンジンに行く燃料が増えるので、その逆の「ニュートラルなら燃料を使わない」ということも考えられます。
でも、下り坂をニュートラルの状態で走行することは、危険な行為なので行わないでください。
車はDレンジだと、下り坂でエンジンブレーキがかかるような安心な設計になっています。
坂道でニュートラルにして走るとエンジンブレーキがかからずにどんどん加速してしまうので、フットブレーキで制動するにはブレーキパッドの負荷がとても大きくなります。
また、ブレーキのフェード現象と言って一時的にブレーキが利かなくなってしまう恐れもあります。
坂道は必ず「D」のドライブや「2」セカンドギアで走るようにしてくださいね。
ニュートラルは緊急時に適切に利用しよう
「Nレンジ」(ニュートラル)の使い道、意味について紹介しました。
通常の使い方では、意図的にニュートラルで車を操作するようなことはありませんが、緊急時や故障時に無くてはならないレンジです。
トラブル発生時は落ち着いてじゃまにならないところに車を停車し、ギアをニュートラルにしてパーキングブレーキを引くこと、と覚えておきましょう。
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