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高速道路の冬タイヤ規制・チェーン規制などの雪道の交通規制に注意!違反すると罰則も!

高速道路の冬タイヤ規制・チェーン規制などの雪道の交通規制に注意!違反すると罰則も!

道路への積雪や凍結する可能性がある高速道路路線では、冬場は天候に応じて「冬用タイヤ規制」や「チェーン規制」が実施されることがあります。雪道の状況によっていろいろな規制がありますが、その細かい違いも開設します。また、規制で高速を通れない場合、一般道であれば走っても取り締まりの対象にならないのでしょうか?そんな疑問についても調べてみました。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …

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  • 最終更新日:2018-5-21 / 投稿日:2017-12-27

冬の高速道路で発生する交通規制にはどんなものがあるの?

冬の高速道路では、安全を守るために路面の凍結や積雪の状況に応じて通行規制がかかることがあります。

高速道路で行われる規制は、以下になります。

  1. 速度規制
  2. 冬タイヤ規制(すべり止め装置装着規制、スベリ止め必要 などとも呼ばれる)
  3. 全車両チェーン装着規制
  4. 通行止め

 

通常は、まずはじめに、路面の状況の悪化や視界の不良などに応じて、50~80km/hの「速度規制」がかかります。

除雪などの低速作業車が高速道路内で作業しながら走行している場合も速度規制がかかります。

さらに。降雪量が多くなったり、路面の状態が悪化した時には、「冬タイヤ規制がかかります。

もっとひどくなると全車両チェーン装着規制」となり、チェーンを装着しなければ走行できなくなります。

規制しても、走行が難しい大雪などの場合は「通行止め」となります。

「冬タイヤ規制」(すべり止め装置装着規制、スベリ止め必要)とは?

降雪や路面の凍結により、路面の状況がとてもすべりやすくなると、いわゆる「冬タイヤ規制」が実施されることがあります。

(※規制の表示内容は、各都道府県系が決めているため、「冬タイヤ規制」「すべり止め装置装着規制」「スベリ止め必要」など、呼び方が異なります。)

高速道路では多くの場合、山間部や雪の多い地域の手前のインターチェンジ付近やサービスエリアなどで実施されます。

すべり止め装着規制がかかったときは、四輪スタッドレスか、駆動輪にチェーン装着しないと、高速から降ろされることになります。

この場合の条件というのは、厳密には各都道府県によって異なるようですが、一般には以下の様になっています。

  • 4輪スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着している
  • ーマルタイヤの場合は駆動輪にタイヤチェーンを装着する

もともと雪が多い地域に住んでいる人は、多くの場合、4輪にスタッドレスタイヤを装着して走行していますが、スキーをはじめ冬のレジャーのみ雪深いところに行くというかたは、4輪スタッドレスタイヤを装着するか、タイヤチェーンを忘れずに携行してください。

「全車両チェーン装着規制」とは?

降雪量が特に多く路面が雪深くなってしまっている場合には、いくらスタッドレスタイヤであっても、思うように雪をつかんで前に進むことができない状況になります。

こんなときに「全車両チェーン装着規制」が実施されることがあります。

「冬タイヤ規制」と「全車両チェーン装着規制」の違い

どちらもタイヤのすべり止めに関する規制なので、似ているのですが、「全車両チェーン装着規制」の場合は、4輪スタッドレスタイヤであろうとも、駆動輪にタイヤチェーンを装着しなければ、通行させてもらえません。

「全車両チェーン装着規制」は名前のとおり「チェーンの着用が必須」となります。

特に豪雪が予想されるようなところに旅行される場合には、スタッドレスタイヤを装着するだけでなく、タイヤチェーンも忘れずに携行してください。

とはいいましても、そこまで雪が深くて除雪が追い付かないような場合には、高速道路も閉鎖されてしまうように思われます。

「全車両チェーン装着規制」は「冬タイヤ規制」よりもあまり頻度は多くなさそうです。

雪道の最悪の場合脱出手段のつもりで、スタッドレス+タイヤチェーンを用意してはいかがでしょうか?

冬タイヤかどうかはどうやって見分けてるの?目視or自動?

「すべり止め装置装着規制」が実施された場合、高速道路のインターチェンジなどで警察がタイヤチェックを実施します。

現在のところ、警察官や高速道路スタッフが、1台1台車を停めて目視によるチェックを行っていますが、このほど機械による自動判別装置が導入されたところもあるそうです。

西日本高速道路は29日、車両が積雪に対応するスタッドレスタイヤを装着しているかどうか走行中に自動判別するシステムを、国内で初めて導入すると発表した。積雪などで冬用タイヤ規制を実施する区間で、タイヤの点検にかかる時間を大幅に削減でき、渋滞解消が期待されるという。

冬タイヤの判別装置の場合は、タイヤのトレッドパターンと呼ばれる、タイヤが路面と接する部分の模様で見分けているそうです。

人が見分ける場合にはこれ以外に、タイヤ側面の刻印をチェックしています。

冬用タイヤの場合には、「STUDLESS」「SNOW」「M&S(Mud and Snow)」「M&S(Mud and Winter)」などと書いてあるので、それが書いてあるかどうかを確認しています。

また、goodyear社の冬用タイヤには、雪だるまのマークが付いているのだそうです。

高速道路で冬タイヤ規制を守らないと違反?罰則はある?

規制が出されると、料金所(インターチェンジ)、パーキングエリアなどで一旦停止させてチェックを実施し、条件を満たしていないと侵入できず、高速道路で走ることができません。

しかし、もしそのチェック時に警察官や係の人の指示を無視して走行してしまった場合は、「高速自動車国道等措置命令違反」(違反点数2点、罰則金なし)が適用されるようです。

一般道でも冬タイヤ規制、チェーン規制はあるの?罰則は?

高速道路で冬道の規制が入ることがあるのはわかったのですが、では一般道であれば雪道にすべり止めなしで走ってもよいのでしょうか?

実は、各都道府県で決められた「道路交通法施行細則」に、積雪または凍結時のすべり止め装着について記述があります。

各都道府県すべての、「道路交通法施行細則」はこちらから確認することができます↓

都道府県道路交通法施行細則 又は 道路交通規則における積雪、凍結時の防滑措置|一般社団法人日本自動車タイヤ協会

これに違反した場合は罰則があります。

たとえば石川県の場合には、減点の対象にはならないものの、6千円の反則金となるそうです。

 平成14年2月1日から、石川県道路交通法施行細則(石川県公安委員会規則)の一部が改正され、滑り止め装置の装着義務規定が強化されました。  雪道・凍結路では、

  1. スノー又はスタッドレスタイヤの場合は、全輪に装着する
  2. 普通タイヤの場合は、駆動輪にタイヤチェーンを装着する
  3. 普通タイヤのトレーラー車は、けん引車の駆動輪とけん引される最後部の軸輪にタイヤチェーンを装着する

ことが必要となります。

これに違反しますと、点数はありませんが、普通車で6千円の反則金となります。

「法的に禁止されている」以前の問題として、安全のため積雪や凍結時には、すべり止めなどの安全対策を実施しましょう。

スタッドレスじゃなくとも、雪道を走行できるタイヤがある!?

スタッドレスタイヤ以外にも、この「すべり止め装置装着規制」時に走行できるタイヤがあります。

それが積雪地走行性能に対応したオールシーズンタイヤです。

「SNOW」「M&S(Mud and Snow)」などの表記が入っているものであれば、問題ありません。

オールシーズンタイヤは、スタッドレスタイヤではありませんので、やわらかいゴムを使ったり無数のサイプが入ったトレッドパターンではありません。

そのため、特に凍結路での性能はスタッドレスタイヤに比べて低いため、注意が必要です。

オールシーズンタイヤはどんな人におすすめ?

年に数回程度の降雪がある地域や、山間部の近くをたまに運転する機会のある人、スタッドレスが必要というほどではないけれど、雪道が心配という方にはおすすめです。

アメリカなど国土の広いところでは、ぬかるみから雪道までさまざまな道路条件が存在します。

特にそんな海外ではよくつかわれているタイヤです。

日本で手に入るオールシーズンタイヤの1つがこのグッドイヤーの「ベクター・フォーシーズンズ」です。

オールシーズンタイヤ・ホイール 1本セット 14インチ FALKEN EUROWINTER HS449 155/65R14 75H CLX T-5

「M&S」「SNOW」マークも刻印されていますので、冬用タイヤ規制でも走行可能です。

冬の交通規制を守って雪道を安全に走行しよう!

積雪時・凍結時に高速道路で行われる冬タイヤ規制について解説するとともに、一般道でのすべり止め装着義務についても紹介しました。

筆者も、よくスキーにいっていたころは、スバルの4駆に4輪スタッドレスタイヤで行っていました。

走行中に「グリップがない」とか「すべる」という感覚は全くなく、安定した走行ができました。(もちろん無理のない速度で走っていましたが…)

それ以前は、後輪駆動車にタイヤチェーンを装着してスキーに行っていましたが、雪の上に行くと常に滑りながら走っている感覚で、運転していて怖かった記憶があります。

操舵をする前輪がノーマルタイヤのままですから、カーブで思うように曲がれないことが多々ありました。

ノーマルタイヤのグリップは雪上ではかなり低いです。

雪道走行の頻度が少ない方も、ウィンターリゾートで積雪路を走る機会があるのでしたら、是非、スタッドレスタイヤの4輪装着をおすすめします。

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免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) 車に対する思い:自動車関連の仕事を長くやってきました。 1人のユーザーとしてこんな車が欲しいと思う要求がありながら、実際に作る側の苦労もわかります。 世の中に発表されたいろいろな車を見るたびに、すごい車がで…

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