【恐怖体験記あり!】サイド(パーキング)ブレーキが凍結!?寒冷地での駐車時に注意すべきこと
駐車するときは「シフトレバー(ギア)を【P】+パーキングブレーキをひく」というのは当たり前ですが、寒冷地では寒くなると使い方が変わるのをご存知ですか?「パーキングブレーキの凍結」聞いたことがある人もいると思います。そのまま走るとツルツル滑ってブレーキが利かないこともある怖い体験をする前に、パーキングブレーキの凍結とは?から凍結してしまった時の対処法、凍結しないための予防法をお話しします。
免許取得歴:15年 今乗っている車種:ホンダステップワゴン ダイハツミライース(新車で購…
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- 最終更新日:2018-5-18 / 投稿日:2016-12-11
目次
サイド(パーキング)ブレーキの役割について
■サイド(パーキング)ブレーキの役割
駐車するときは下記のようにしますよね?
- AT車の場合「シフトレバー(ギア)を【P】+サイド(パーキング)ブレーキ」
- MT車の場合「シフトレバー(ギア)を【N】+サイド(パーキング)ブレーキ」
正解です!
というのも、アクセルの隣にあるフットブレーキは、走行している車を減速させたり、止めるためのブレーキで、パーキングブレーキ(ハンドブレーキ、サイドブレーキ)は停車している車を動かないようにするためのブレーキです。
■パサイド(パーキング)ブレーキの仕組み
パーキングブレーキをかけると、ワイヤーが動いて停車した車の後輪にブレーキをかけて固定している状態になり、車は簡単には動かなくなります。この状態がパーキングブレーキがかかっているということになります。
サイド(パーキング)ブレーキはどんな時に凍結するの?
パーキングブレーキをひいた時に作動するワイヤーに、水分がついて凍った状態を「サイド(パーキング)ブレーキの凍結」と言います。
- 日中、水分のある道路等を走り、ブレーキが濡れた状態で駐車
- 水が凍り始める0℃程度の気温
この2つの情況が揃えばサイド(パーキング)ブレーキは凍ると言っても過言ではないようです。
サイド(パーキング)ブレーキが凍結してしまったらどうなるの?
サイド(パーキング)ブレーキは凍結していても解除することが出来ます。
しかし、サイド(パーキング)ブレーキのレバーが動いただけで、実際はタイヤが固定されたままの状態なので、下記のようなことが考えられます。
- アクセルを踏んでも、車は動かない
- アクセルを踏んで車が動いたとしても、ブレーキをかけたまま走るので摩擦で煙が出て、部品が焼けてしまうことがある
- 始めは軽く動いても、後輪がロックしたような状態なので滑り始めたり、スピンする場合もある
怖いですよね。
サイド(パーキング)ブレーキが凍結した場合の対処法
凍結してしまったら...後輪のブレーキ付近に、
- お湯をかけて溶かす
- ジェットヒーターをあてて溶かす(スキー場にいるときや、近くに自動車整備工場がある場合)
この2点になります。
前者については、熱めのお湯(50〜60℃以上)が必要です。外は寒いので、人肌くらいのお湯では一度溶けた氷がすぐに水になり、再び凍ってしまうことが考えられます。
後者についての注意点は、車もジェットヒーターもお互い燃料で動いているので、発火に注意してください。
両者ともある程度溶かしたら、サイドブレーキを戻してきちんと溶けているか確認走行をして、普段通りに走行できるか安全な場所で確認してくださいね。
また、JAFや自動車整備工場等へ運んで対応してもらうのが一番です。野外ではお湯を調達するのも一苦労。手間を考えれば、専門家に力を借りる方が身体的、精神的、金銭的にもおすすめです。
■暖機運転でサイド(パーキング)ブレーキ凍結は溶かせる?
答えはNO!です。
よほど長い時間、暖かい場所でやれば相乗効果はあるのかもしれませんが、そもそも暖める場所が違うので時間がかかり、燃料のムダになる場合が多いようです。
寒い場所で時間をムダに過ごさないためにも、専門家への連絡をお勧めします。
サイド(パーキング)ブレーキを凍結させない予防方法
JAFのページにもありましたが、寒い時期になったら、サイド(パーキング)ブレーキを使用しないというのが、答えです。
そのときのルールとして、
- 平坦な場所に駐車する
- AT車の場合はシフトを「P」・MT車の場合はシフトを「1(下り坂の時はR)」
- 輪止めを使用し、車を固定する
この3つを守れば、安心安全に、サイド(パーキング)ブレーキが凍結することなく駐車できます。
電動式パーキングブレーキシステムの場合は、予め取扱説明をを見ながら自動的にパーキングブレーキが作動しないようにしておくことが必要です。
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「サイドブレーキ凍結〜日帰り温泉に行くつもりがJAFを呼ぶはめに〜」恐怖体験記
私は、宮城県に生まれ、結婚して雪国、山形県に住んでいます。
1歳の息子がいて、気分転換に日帰り温泉にいこうと出発。当時、軽自動車に乗っていて、子どもがまだ小さかったので外出も少なめ、1週間ぶりの外出。この年は大雪で、車の上には40センチほどの雪がつもり、やっとのことで車を出すことができた。
車に乗って、駐車場から道路へ出た瞬間、「なんかいつもと違う…」ハンドルを切っているのに横滑りの状態で車が勝手に道路に出て行く。運良く、他の車は誰も来ないが、あまりにも滑って全く進めないので路肩に停車。
何が起こったかわからず、もう一度チャレンジしてみるが、車は言うことを聞いてくれない。仕方ないので、やや下り坂の道を滑りながら近くの大きな旅館の駐車場に入り、一息ついた。ひとまず、誰にもぶつからず、息子も無事で良かった。
ほっとしたのもつかの間、「え?私、どうやって家に帰ったらいいの???」ちょっとパニックになる。と言っても家から3分程度の場所のため、旅館の人に、訳を話して、一晩車を止めさせてもらった。主人が帰ってくるのは明日。ひとまず、家に帰り、主人に連絡。
翌日、主人が見ても動かない原因がなんだか分からないので、JAFを呼ぶことに。
JAFの人は車を動かしてみて開口一番こう言った。「サイドブレーキ凍ってるよ!」考えても見なかった…。そして対処法もわからず、話を聞いてみると、
- サイドブレーキひいて駐車していたでしょ!
- もしくは、サイドブレーキひいたまま駐車してそのまま何日も車を動かさなかったでしょ!
と言われた。正解です。その通りです。というと、「雪国では冬はパーキングブレーキかけない方がいいですよ!ま、後は解かすだけですけどね!」とアドバイスをもらった。
JAFの人は、温泉旅館の駐車場に止まっていた私の車に、駐車場の雪を溶かすために置いている温泉の出ているホースを後輪にジャージャーかけ始めた。
荒療治だ…。私の車に温泉をかけるなんて…。
と見ていたが、15分後くらいにはすっかり元通りにスムーズな走行が出来る車がいた。
温泉の種類によっては、車にサビが発生する場合もあるので一概にいいとは言えないが、その場にあたたかいお湯が出ていて良かった!と思った。
JAFに入会してなかったら、15,000円くらいはかかっただろうか?入会していて良かった!と思った出来事でした。
最後に
ついついいつものクセが、車に乗りたい時に乗れない…という情況や、事故を引き起こしてしまうものです。
寒冷地にお住まいの方は特に、頭の片隅に「パーキングブレーキの凍結」を覚えておいてくださいね!
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