
車屋が解説!スムーズに無駄なく車庫証明・名義変更の手続きを完了させる方法とは?
1度もやったことないと難しく感じる名義変更の手続き!できるだけスムーズにできる方法をお届けします!車屋という仕事柄、お客様の車の手続き書類の代行を行うことが多いので、その経験を活かし、行かないとなかなかわからないコツなどもご紹介していきます。

●免許取得歴:30年 ●今乗っている車種: フォルクスワーゲン (アウディ A4) …
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- 投稿日:2017-5-9
目次
3月は整備工場も、陸運局の窓口も激混みです!
みなさんこんにちは!
ご存知の方も多いと思いますが…
名義変更や抹消登録を3月31日までに済ませておかないと5月に自動車税の請求が届きます。
自動車税の請求が来てから税金の還付(収めすぎた税金を受け取ること)の手続きをしても良いですが…
還付には手間と時間がかかりますので3月末までの手続きをオススメします。
【注】軽自動車の場合、自動車税が年払いとなるので、月割で還付する制度はありません。
我々、業者からしてみたら3月は繁忙期です!
- 車検がとっても多い時期
- 手続きの代行が多い時期
- 車の購入が多い時期
- 修理が多い時期
になります。
そして、陸運局(名義変更の手続きをする場所)での手続きも一年で一番混雑する時期です!
この時期に、名義変更の手続きに来ている一般の方も多く、手続き作業が不慣れな為に、余計に時間がかかったり、その方たちのフォローなどの対応に職員さんが追われ、業者である私達の手続き業務は
「いつもよりもだいぶ時間がかかるな・・・」
ということが3月には多々あります。
我々業者に依頼をして頂ければ良いのですが…
様々な事情がある事もお察しします。
名義変更をスムーズに無駄なく自分で手続きを完了させる方法
そんな方の為に、実際に何度も手続きを行っている私が、「スムーズに無駄なく、自分で名義変更の手続きを完了させる方法と手順」をお伝えします!
これで職員さんにも業者さんにも嫌な顔をされずに済みますし…
何と言っても待ち時間はありますが手続きがスムーズに済みストレスもなくなります。
まずは名義変更に必要な書類を準備します
大きく分けると「旧所有者(以前の持ち主)」から受け取るものと、「新所有者(自分)」で用意するものに分けられます。
旧所有者から受け取る書類(新所有者にかかる費用は0円)は?
■旧所有者の印鑑証明書(0円)
※旧所有者が準備するものになります。(旧所有者の方は印鑑証明書の費用約300円がかかります)
■委任状(旧所有者)(0円)
多くの場合、新所有者が登録に行くと思いますので、旧所有者の委任状が必要となります。
旧所有者が一緒に手続きに行ってくれるのであれば、必要ありません。
・もらえる場所:陸運局、委任状はこちらの国土交通省のページからもダウンロード可能 記載例はこちら
■譲渡証明書(0円)
新旧所有者を記載して旧所有者の押印が必要です
・もらえる場所:陸運局、譲渡証明書はこちらの国土交通省のページからもダウンロード可能 記載例はこちら
★POINT 記入の際の注意点
・譲渡証明書と委任状には可能な限り捨印を押印してもらいましょう
(捨印があればもし訂正があった場合も対応できます。)
新所有者である自分が用意する書類は?
■新所有者の印鑑証明書(300円前後)
発行日より3ヶ月以内のもの。印鑑証明の取得料金が300円前後かかります。※印鑑登録していない場合は、証明書が発行できないので、印鑑登録をすることが必要になります。
・もらえる場所(お住いの市町村の役所や行政センター)※料金は市町村により異なるようです
■自動車保管場所証明書(車庫証明書)(3,000円前後)
発行日から1ヶ月以内のものが必要になります。
自分の家の敷地内なら問題ありませんが、大家さん等から借りる場合には、証明書作成の手数料が掛かる場合があります。
警察署での手数料は、地域によって異なりますが、おおよそ3,000円前後です。
■自動車検査証(車検証)(0円)
名義変更時に、有効期間があるもの。
※車検切れの中古車を購入した場合は、車検を通してから持ち込むことになりますので、車検を行う業者との段取りを相談しておきましょう。
車庫証明をスムーズに取得する方法・必要書類・コツなど
車庫証明は警察で発行してもらうのですが、発行してもらうにあたり書類が必要になります。
車庫証明をスムーズに済ませるためにも、手順を詳しく見ていきましょう。
警察に行く前に車庫証明に必要な書類を準備しましょう
1.【車庫の承諾書】
保管場所として使用する権限を有することを証明する書面です。
■自宅所有の方はこちらの書類を用意→「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」
下記の原本を印刷して、記入・捺印をしましょう。
※宮城県警の「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」原本ダウンロードはコチラ
■自宅ではない場合はこちらの書類を用意→「保管場所使用承諾証明書等」
下記の原本をダウンロードして大家さんや管理会社の住所を記入し、捺印をもらいましょう。
※宮城県警の「保管場所使用承諾証明書等」原本ダウンロードはコチラ
2.【所在図・配置図】
駐車場の位置を詳細に記入する書類になります。
手書きで地図を記入するのは、時間がかかりますし、キレイに記入するのも手間ですので、インターネット上の地図を印刷して、切って貼り付けるのが簡単なのでオススメです。
地図の書き方は、下記のサイトの記入例の画像がわかりやすかったので、書き方がわからない方は参考にしてみて下さい。
★POINT
- 自宅前の道路幅と車庫の奥行と幅の記入を忘れずに!
- 道路幅や車庫の大きさは、大まかな数字で問題ありません。
※宮城県警の「保管場所の所在図・配置図」原本ダウンロードはコチラ
警察に行って車庫証明に必要な書類を入手して申請手続きをします!
事前準備の書類がきちんと用意できていれば、書類の記入→窓口の提出まで、慣れている人で2~3分、初めての人でも5分あれば完了します。
1.手数料分の収入証紙を購入しておきましょう
自動車保管場所証明申請手数料 2,100円(宮城県収入証紙)
※料金は都道府県により異なります。
2.車庫証明申請書を窓口でもらい記入する
4枚綴りの複写式の書類になります。
警察署の窓口でもらえます。
車検証の情報を記入する必要があるので、車検証は忘れずに持参しましょう!
★POINT
気をつけなければならないのは一番下の記入欄です。
- 何台駐車できるのか?今回は買替えなのか、新規なのか?を記入する欄を忘れずに記載しましょう。
- 買替えの場合は、現在駐車場を使ってる車のナンバーと車種を記載しておくとスムーズになります。
あとは4~7日程度待って車庫証明を受け取りましょう
警察では、受付→駐車場の調査→交付 という流れになります。
だいたい、4~7日程度で、車庫証明が発行されます。発行された書類を警察に取りに行きましょう。
月曜日に申請すれば、特に問題がなければ、その週の金曜日に車庫証明書は受け取れます。(4日)
その他の曜日の申請は、土日が入るので、2日間プラスとなり、1週間必要となります。(7日)
車庫証明を受け取る時に下記の手数料が必要になります
保管場所標章交付申請手数料 500円(宮城県収入証紙) ※都道府県により金額は異なります
収入証紙を購入して、警察署の窓口に車庫証明の書類を受け取りに行きましょう。
すべての書類が揃ったら、管轄の運輸支局で名義変更の手続きをしましょう
今回は、私がいつもいっている、宮城県運輸支局での手続方法を詳細にご説明しますね。
(お住いの地域の運輸支局により、手続きの流れはことなりますので、管轄の運輸支局の情報を確認してくださいね。)
まずは、簡単に流れを説明しますね。
★ナンバープレート交付が【ある】場合の手続きの流れ
申請書・手数料の印紙を購入→申請書を作成→申請受付→★ナンバープレート返納→車検証交付→自動車税等申告→ナンバープレート交付→完了 という流れです。
★ナンバープレート交付が【ない】場合の手続きの流れ
申請書・手数料の印紙を購入→申請書を作成→申請受付→車検証交付→自動車税等申告→完了 という流れです。
これだけだと、イメージが湧きにくいと思いますので、詳しく説明していきますね。
1.運輸局で申請書と手数料の印紙を購入→記入→提出
宮城県の場合は、まずは申請書・印紙販売の窓口で、申請書と手数料の印紙を購入します。
申請書と印紙を購入したら、必要な書類を作成していきましょう。
当日陸運局で記入が必要な書類は2つです
1-1.移転登録(名義変更)申請書 (正式名称:第1号様式)
こちらの用紙を陸運局でもらって、記入していきます。
あらかじめダウンロードも可能ですが、「OCR申請書」というコンピューターで読み込むために特殊な様式の書類のため、通常の自宅のインクジェットプリンタでの印刷が使用できないので、窓口でもらうのが良いと思います。※参考:OCR申請書の印刷等に関する注意事項(国土交通省のホームページ)
・四角の枠内は鉛筆やシャープペンで記入します。
・自動車登録番号は、現在のナンバーを記入します。
・車台番号記入(国産車は数字のみの記入)
・新所有者の氏名(苗字と名前の間は一マス空ける)
・住所コードを記入(住所を数字で記入)
こちらで住所コードを検索できます→ 住所コード検索
・下の欄(四角以外の欄)はボールペンで記入
・下の欄は、日付のみ記入でOKです。(旧所有者や新所有者の記入欄がありますが、委任状があれば記入は不要です。申請代理人のみ記入して下さい)
1-2.手数料納付書
こちらも運輸局でもらって記入します。
・新しく所有者(使用者)となる人の名前を記入
・車検証通りの車台番号を記入
・申請者の氏名を記入
・移転登記の欄に☑を入れて登録手数料 500円と記入
・印紙を貼り付ける
この2枚の書類の記入が終了したら、書類を順番に並べて、運輸局の「登録申請受付」の窓口に書類を提出しましょう。
※陸運局に書類の順番を教えてくれる「申請書類綴り順」の案内書があります。その通りに並べればOKです。細かい事は指摘されませんが、少しでも業務の短縮を考えてだと思います。
※提出窓口がわからない時は印紙売場で、名義変更の書類はどこに出せば良いか聞けば教えてくれますよ。
2.ナンバープレートの返納(ナンバー交付が伴う場合のみ)
宮城県の場合は、自動車協会の建物に移動して、ナンバープレートの返納を行います。
※簡単にいうと、陸運局は書類を提出する場所、自動車協会はナンバーを発行したり自動車税の申請をする場所となります。
2-1.先ずは、自動車協会に到着したら現在のナンバーを外します。
後ろのナンバーに封印がされてますが、先の尖ったプラスドライバーを強めに刺してネジが噛んだらゆっくり回して下さい。
※封印とは後面のナンバープレートの左上についている銀色のカバーのことです。これは、陸運局で正式にナンバープレートを取得したという証明になる物です。封印は盗難防止というとても重要な役割もあります。封印に刻まれている字は、管轄の陸運局の地名の刻印です。
※もし外す事が困難になった場合は自動車協会のナンバーを発行する窓口に相談すると工具を貸してくれます。
2-2.返却印を押して貰う
ナンバーが外れたら、自動車協会の返却窓口に書類と一緒にナンバープレートを持って行くと、返却印を押してくれます。
3.書類を窓口に提出して車検証を交付してもらう
運輸支局に戻り、「車検証等交付受付」の窓口に書類を提出しましょう。
不備がなければ番号札がもらえます。
ここで待ち時間があります!※混雑してると待ち時間もかなりかかります
番号が呼ばれたら新しい車検証を渡されます。
4.自動車取得税申告書を提出
車検証が交付されたら、自動車協会の自動車税の窓口に行き、自動取得税申告書を記入・提出します。
★POINT
申告書を提出した時に、月割の自動車税を払う場合もあります。自動車取得税を納めなければいけない車両はその時点で納付する必要があります。
納付があるかは車検の残りや状況によって違うので事前に調べることをオススメします。
※補足…自動車取得税はその車によって変わりますので車検証に記載の型式指定番号と類別区分番号で調べないと正確な金額の算出できません。
5.その後ナンバー発行窓口で新しいナンバーとネジを受取り→取付け→全て完了!
ナンバー代は宮城県では1,580円(都道府県で違います)です。希望ナンバーの場合は+2,480円かかります。
新しいナンバーとネジを受け取ったら車へ行きナンバーを取り付けます。
ナンバーのネジはしっかりと締めて下さい。
★POINT
ここで、ボンネットを開け車台番号を見やすくしておくとスムーズです!
※国産車ですと…ボンネットを開けてワイパーの根元部分にプラスチックで覆われている部分があります。
そこにプラスチックの小窓のように開けれる所があり多くの車種はそこに車体番号が記載されてます。
そうすると、検査官が来ますので、車検証と車の車台番号を確認して、封印されます。
そこで車検証を受取ると全て終了となります!
陸運支局での名義変更の書類発行の待ち時間の目安
書類発行の待ち時間は、通常時と混雑時にはかなり時間差があるので、お伝えしてきますね。
→通常時 : 通常空いてる時は10分位 月末などは30分〜40分
→混雑時 : 繁忙期は1時間以上な時も…
繁忙期でも午前中に行けば比較的待ち時間も少なくなる事が多いです。
是非チャレンジしてみてくださいね!
今回は、車検が残っている場合の車の名義変更の流れをお伝えさせていただきました。
車検が残っていない車の場合はまた別になりますのでまた別の機会に!
わからない事は結構なストレスになりますので、この記事を参考して、スムーズに進めて頂けるとうれしいです。
わからない事は陸運局の職員さんに聞くよりも自動車協会の人や印紙売場の方を上手く使えばいいですよ〜
※混雑時は特に、書類提出の窓口で聞いても職員さんが忙しいので「相談専門の窓口」に案内されます。相談専門窓口は整理券を取って待たなければならないので陸運局の職員さんに聞くよりも自動車協会や印紙売り場の方たちに聞いちゃったほうが早いんです!
不安はあると思いますが冷静に対応すれば大丈夫です!是非チャレンジしてみて下さいね。
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