小学生の子どもの交通事故を防ぐためにできること~平成28年小学生の事故データより~
小学生のお子さんがいるご家族に是非読んで頂きたいです。警視庁がまとめた「小学生の交通人身事故発生状況」という統計結果を見て、小学生の交通事故について考えてみました。多くの方が「やっぱりね!」と思う結果がほとんどかもしませんが、改めてどんな傾向があるのか?どうしたら事故を回避できるのか考えてみました。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2017-4-4
目次
小学生の交通事故が多いのは何月?
参考:小学生の交通人身事故発生状況~平成28年中~|警視庁(東京都)
警視庁がまとめた「小学生の交通人身事故発生状況」という統計結果を見ますと、小学生がかかわったいろいろな交通事故についてその傾向を知ることができます。
今回は、こちらの統計結果を見ながら、解説していきたいと思います。
まず、小学生が交通事故によくあう時期というのはあるのでしょうか?
なんと統計によると6月がダントツに多く、121件。
死亡事故は2月、3月に多く発生しています。
直接の原因はわかりませんが、6月は雨によるスリップや傘をさすことによる視界の悪さが、事故に関係していると思われます。
また、4月に入学・進学し、ちょうど6月頃に子ども達の気が緩む時期なのかもしれませんね。
2月3月の死亡事故、これも直接の原因はわかりませんが、だんだん暖かくなりつつあって、外遊びが増え始める時期なのでしょうか?
ここは何があっても毎年0件ににしたいものですね。
交通事故が多いのは小学何年生?
学年別の事故者の統計を見てみますと、小学2年生が特に多く、全体的に1年から4年の低・中学年の交通事故が多いようです。
また、逆に6年生の事故が少ないことがわかります。
大人に近づいて、より注意して外出できるかどうかが、事故の件数につながってくると考えられます。
さすが、6年生ですね。
小学生の交通事故が発生する時間は?
事故が発生する時間帯の統計を見てみますと、午後2時~6時頃、学校から帰宅したあとの時間帯に集中してることがわかります。
おそらく、学校から帰宅する途中、もしくは帰宅後に自転車や徒歩で遊びに行く途中に事故が多く発生していると考えられます。
小学生が外にいる時間は、いつも事故の可能性があるということになりますね。
小学生の交通事故は何曜日に発生が多い?
曜日別の統計を見てみましょう。
水曜日に特に事故が多いようですが、他の曜日にも満遍なく発生しています。
月曜と土日は事故発生は、他の曜日に比べると比較的少ないようです。
通行目的別の統計と合わせて考えてみますと、登下校や遊戯による外出時の事故が多いということも考えますと、平日に多く発生しているというのも納得できます。
小学生の交通事故はどんな事故が多い?
統計は、自転車に乗っている場合と徒歩の場合に分かれていますので、それぞれを見てみます。
自転車に乗っている場合には、出会頭の事故が多く、歩行中には横断時の事故が多いようです。
さらに発生場所で見ると、大きな幹線道路ではなく、市街地の道路上での事故が多いようです。
これからわかることは、交通量の多い大きな幹線道路を通行するときではなく、むしろ近所の街中の道路で事故が起こっているということになります。
小学生の事故を防ぐために何が必要?【親が子どもにできること】
1)車から、他の子供達の様子を見よう
子供と一緒に車に乗って、運転者から見る他の小学生の様子を見てはいかがでしょうか?
例えば自転車に乗っている他の小学生の行動、歩行している他の小学生の行動を車の中から見て、話し合うのが良いと思います。
子供達自身も、自分たちが車からこういう風に見えていたのかがわかれば、気を付けるポイントを納得できるはずです。
2)ときどき一緒に散歩をしよう
子供と一緒に、いつも歩く道をときどき散歩してみましょう。
そして、大人が気づく危険なポイント(車がきているかどうか、見通しが悪いポイント)などを一緒にチェックして、歩くときに注意すべきところを子供達と共有しましょう。
また、横断歩道の渡り方や確認の仕方など、「いままではこうしていた」→「これからはこういうところに気を付ける」ときちんと話し合って、確認しましょう。
小学生の事故を防ぐために何が必要?【子どもができること】
よく子供達と話合って、こんなことを気を付けるように約束しましょう。
1)自転車でも歩行中でも、大小問わず交差点を横断するときには、よく周囲に気を付けるようにする。
2)細い道でも、道路の向こう側へ渡るときは特に注意する。(ななめ横断しない)
3)急がない。
4)危ない通りや、見通しの悪い交差点など、いつも通るルートを(親と相談して)安全なルートに変えてみる。
小学生の事故を防ぐために何が必要?【ドライバーができること】
1)自転車は突然どう動くかわからない。こちらの車の存在がわかっていない場合も多いので、クラクションを使うのも有効。
2)自転車を抜かすときや近づくときは、大きくよけて余裕をもって走る。
3)道路を渡りたい子供が道端にいるときは、対向車に気を付けながらも、停車して先に渡らせてあげる。
4)ヘッドフォンで音楽を聴きながら自転車に乗ったり歩いていたりする人には特に注意。
むしろ大人が対象ですが、どういう行動をするか予測できず、小学生と一緒です!
まとめ「子どもの交通事故を防ぐためにできること」
警視庁がまとめた「小学生の交通人身事故発生状況」を見ながら、統計結果を解説しました。
小学生が事故に会いやすい時間帯や事故内容について、筆者の私自身もよい勉強になりました。
小学生を子供にもつ親として、特に自転車や、細くて交通量の多い道路の歩行・通行には特に注意してあげて欲しいと思います。
もちろん、小学生の行動は悪くなくても、車を運転している方が悪くて事故になってしまうケースも多々あると思われます。
普段、通行するルートについても、場合によって変えてみるのもよい方策かもしれません。
ご家庭で、よく話し合ってみてください。
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