
車のエンジンをかけてすぐ発進は車に負担がかかる?暖機運転の待ち時間は何分くらい?
車は家や保険と並んで人生で最も高い買い物の一つと言われています。そのため、できるだけ長く乗りたいと考えている人も多いですよね。私が気になっていたことが、エンジンをかけたらすぐに発進していいのか?ということです。暖気運転という言葉があるように、一般的にエンジンをかけたら少し待ってから発進させた方がいいともされていますが、実際どうなのでしょうか。詳しく調べてみましたので、エンジンをかけてからどのくらいの時間を待って発進したらベストなのかについて紹介します。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:audi A3(中古で購入) 車に対する思い:免許…
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- 投稿日:2018-12-13
目次
エンジンをかけてすぐに発進するのは車に悪影響?
車は非常に高価で、服や靴のように何度も買い替られるようなものではありませんよね。
そのため、大切にしてできるだけ長く乗りたいものです。
オイル交換やパーツの交換などメンテナンスも大事ですが、日常の車の扱い方を考えることも必要です。
特に私が日頃エンジンをかけるたびに少し気になっていたのが、「エンジンをかけてすぐに走り出して良いのか」ということです。
それは、私が運転したての冬、父を乗せて走った時に「エンジンをかけたらすぐに発進するのは車に良くない」と言われたからです。
ただ、地球温暖化など環境に配慮することを考えれば、走らないのにエンジンをかけてアイドリングするのは良くない気がします。
実際のところ、すぐに発進するのとしないのとではどちらが正しいのでしょうか。
車はエンジンをかけてどれくらい待って発進すべき?
10年以上前の車は、エンジン内のオイル温度をある程度上げて、エンジン内部にオイルを行き渡らせる必要がありました。
エンジン内の温度を上げないと、うまくガソリンが燃焼できないと教えられたものです。
しかし、現在販売されている車や、ここ10年に製造された電気自動車やハイブリッド車は、エンジンをコンピューターで電子制御しています。
そのため、エンジン内の温度によって燃焼の仕方を自動で変えたりもするので、エンジンをかけてからすぐに発進しても問題ありません。
最近の車にはドライバーが運転時に見る必要がある、様々な計器が搭載されることが少なくなりました。
- 油温計
- 水温計
- タコメーター
車の技術の進化で、こうしたものを見る必要が無くなったということです。
昔はこのエンジンオイルの温度を計る油温計が低いうちに車を走らせると、エンジンを痛めるといった意見もありました。
これがついていないことからも、車の発進前にエンジンオイルを暖める必要がないように思えます。
また、エンジンが暖まる前に走り出すとガソリンの消費量もかさむという考えもあります。
ただ、エンジンを始動して停車している状態のアイドリングはガソリンを多く消費するので、どちらが良いとも言い切れないそうです。
車のエンジンをかけてからの発進については説明書の確認を!
ネットで、車の発進時に関することを色々調べると、意見が様々あります。
そこで私が一番腑に落ちたのが、自分が運転する車の説明書を読み、発進に関する指示に従うという意見です。
エンジンをかけてからどのくらいで発進したらよいのか?という回答としては、その車の説明書に従いましょう、としておきます。
数秒待てば良い車と、数分待たなければならない車があるかと思うからです。
電気自動車やハイブリッド車以前のタイプなら、長めに待つようにすると良いかと思います。
発進した後の数分はアクセル全開は避けましょう
車の説明書の多くに記載されているように、エンジンをかけてから数秒~数分待てば発進しても問題ありません。
この時間に関しては、各自自分の車の説明書を読む必要があります。
実は車を大切にするという意味で日常的に気を付けるべきなのは、「発進後数分間の走り方」です。
エンジンへの悪影響というよりも、駆動系(タイヤ回りなど)やミッション系などへの負担を考慮する必要があります。
具体的には
- アクセル全開で走行しない
- 急発進・急停止をしない
- 急にハンドルを切らない
などがあります。
車はエンジンだけで動いているわけではありません。
たくさんのパーツで構成されていてそれらが連携しています。
そして、すべてのパーツがエンジンをかけて最初からベストな状態で動き始めるわけではありません。
万全な状態でないのに、急に動かすということを繰り返してしまうと、パーツを痛めてしまいます。
また様々な箇所を円滑に動作させるために使われているオイルを、徐々に温めながらゆっくり運転することをおすすめします。
エンジンをかけて車を走らせた後の操作方法をゆっくり丁寧にするほうが大事!
サーキットなどで走るレースカーもベストなコンディションで走るために、コースを何周か走った後にアクセル全開で走ります。
一般向けの車でも、走り出して数分間は慣らし運転を意識したほうがいいでしょう。
冬場の暖気運転は必要?何分したらベスト?
この、エンジンをかけてからすぐに発進しない方が良い?という話しは、特に冬になると思い出す方が多いのではないでしょうか。
車のエンジンをかけてしばらく放置する「暖気運転」をしている人は今でもいるはずです。
最近の車はエンジンをかけてすぐに走り出しても問題ない、ということを紹介しました。
冬場の暖機運転も、エンジン内の電子制御化に伴って以前ほど気にしなくてよくなっています。
ただ、日産の公式な燃費管理サイトのエコドライブ10のススメでは、「暖機運転は、寒冷地など寒い地域の方は除いて不要」としています。
寒冷地に限っては多少時間を置いて発進させたほうがいいかも知れません。
暖気運転を「何分くらいしたら良いのか」を車を購入したディーラーに聞いたり、車のマニュアルの「冬場の運転について」といったページがあればそこを確認してみましょう。
車はたくさんの部品で構成されていますが、各パーツとも温まってからが一番本来のパフォーマンスを発揮することができます。
冬場は外気温が低いので、エンジンルームの部品1つ1つがとても冷たくなっています。
走り出した後は、アクセルを踏むのは極力ひかえめにして、車の「ウォームアップ」をするような意識で運転しましょう。
最近の車は数秒待てば十分!発進後の走り方を注意しよう
私は以前、20年近く前の車を乗っていました。
その車は、エンジンをかけてから時間が経過しないと、エンジンの回転が安定せずアクセルを踏んでも加速しないということが当たり前でした。
そんな状態で走りだすのは、車にとっていい影響があるとは思えません。
ただご紹介した通り、最近の傾向としては、エンジンをかけたらすぐに発進して良い車が多いようです。
発進まで待つとしても数秒あれば良いとのことでした。
車に乗ってエンジンをかけて、ミラー類を確認したりすれば数秒なんてすぐに過ぎてしまいます。
慌てずに発進させれば問題ありません。
むしろ、発進後数分の運転の仕方を気を付けましょう。
- アクセル全開を避ける
- 急発進、急停止をしない
- ハンドルを急に切らない
これらを実践することをおすすめします。
大切な愛車をできるだけ長く乗るために、普段の運転の仕方を見直してみてくださいね。
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