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18年目の車は税金が高くなる?
自動車には、購入や保有するためにいくつかの税金が課せられています。
「自動車税」「自動車重量税」「自動車取得税」が主なものです。
中でも
「自動車税」「自動車重量税」は、登録から年数が経てば高くなっていきます。
18年目以降の車は、「自動車重量税」が高くなります。
経過年数の考え方
18年目、と言いますが初年度登録日からピッタリ18年というわけではありません。
国土交通省から発表されている経過年数の考え方、に従うことになります。
- 普通自動車は「初年度登録年月から(日付は関係無し)13年経過した月の1日以後に受ける検査」
- 軽自動車は「初年度登録年月から13年経過した年の12月1日以後に受ける検査」
で考えるそうです。
自動車重量税の年数による金額差の例
車検の時に支払う税金で、2年分の税金を納めることとなります。
実際に経過年数によってどのくらい違うのか?について、~1000kg以下の車を例に比べてみます。
- 13年未満の車:16,400円
- 13年経過の車:22,800円
- 18年経過の車:25,200円
13年未満の車と比べると、同じ重さでもおよそ1万円ほどの差があります。
18年経過した車の重さ別の重量税の例
同じ18年経過した車で、重量による金額差は次の通のような内容です。
- ~1,000kg(トヨタのヴィッツなど):25,200円
- ~2,000kg(日産のSUVでエクストレイルなど):50,400円
となります。
平成27年度に税制改正で、「場合によって」「車種によって」というケースが増え、車ごとの正式な税額は一律では出せません。
あくまで一例として上記の数字を出しましたが、ご自身の車の重量税がいくらなのかについてはこちらの国土交通省のサイトなどを参考にチェックしてみてくださいね。
▶平成29年5月1日からの自動車重量税の税額表|一般社団法人日本自動車工業会
エコカー対象の車と比べると税金が~10倍!
エコカー減税が適応された車と、そうでない車を一般的なコンパクトカークラスの1500㎏以下で比較してみましょう。
○ エコカー減税適用アリ
- エコカー減税免税対象車:免税
- エコカー減税75%減税対象車:3,700円
- エコカー減税50%減税対象車:7,500円
○ エコカー減税適用ナシ
- 13年未満:15,000円
- 13年超:30,000円
- 18年超:37,800円
エコカー減税対象の3,700円と18年超の3万7千円ではおよそ10倍も税金に差があります。
▶平成29年5月1日からの自動車重量税の税額表|一般社団法人日本自動車工業会
18年経過した車はなぜ税金が高くなってしまうのか?
18年経過した車はなぜ税金が高くなってしまうのでしょうか。
私なりに、総務省のホームページにあった平成27年に開催された「自動車関係税制のあり方に関する検討会」という資料に目を通して背景を探ってみました。
資料では、自動車税の制度そのものが、複雑という点と金額的負担が大きいという点が問題だ、という内容で書かれています。
さらに、車を持っている人・これから買う人にとって金額的な負担がとても大きいこと、消費税の増税の影響も考えると、車の新車販売台数の伸び悩みは今後ますます深刻化するという懸念についても書かれていました。
そのため、新しく取得する車や、環境に配慮した作りの車の税金は積極的に負担を軽くしましょう、という内容になっています。
こうしたことから
- 車の販売を促進する目的
- CO2の排出の少ない車の普及
この2つが目的に見えました。
参考:第16回自動車関係税制のあり方に関する検討会議事録|総務省
税金負担と1台の車を大切に乗る気持ちのバランスが難しい!
いかがでしたか?
国が「新車購入台数を伸ばす目的」や「CO2を削減する目的」で古い車の税金を高くしていることがおわかりいただけたと思います。
車のメンテナンスをしっかり行っていないと、18年もの長い間同じ車に乗り続けることはできません。
それに加えて法定費用である自動車重量税も新しい車よりも高いとなれば、車検代もかなり高額になることが予想できますね。
長く車に対して愛情を注いだにもかかわらず、税金が高くなってしまうのは少し残念に思うかもしれません。
ただ、今回みていただいたようにエコカーと18年経過した車にかかる重量税は10倍もの差がありました。
2年に1度とは言えこうした費用負担の差も考えつつ、地球の環境にも向き合いつつ、長年乗っている愛車とのつきあい方を考えて行かなければならない時代なのかもしれませんね。
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