5年目の車検(2回目の車検)の費用が高くなりやすい3つの理由とは?
新車を購入して5年目は、2回目の車検が来る時期です。 初回の車検ではそれほど費用がかからなくても、2回目の車検は非常に高くなる可能性があります。 メーカーの保証が切れたり、消耗品の交換が多く発生するなど車検費用が高くなる理由が多くあります。 特に費用が高くなりがちな消耗品の交換を中心に詳しく説明していきます。 また、5年目の車検の時期に車の買い替えを検討されている方もぜひ参考にしてみてください。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-2-5
目次
新車購入後2回めの車検、つまり5年目の車検の費用が高くなる3つの理由
新車を購入して5年が経過すると、2回目の車検を迎えます。
1回目(3年目)よりも2回目(5年目)の車検のほうが車検費用が高くなることがほとんどなのですが、その理由はなぜなのでしょうか??
理由その1:交換が必要なパーツが増えるから(消耗品の交換)
新車購入後3年後の1回目の車検から2年が経過しており、また購入から5年経っていることから、様々な部分に傷みが出てくる時期です。
車には、消耗品のパーツが多く装備されていますので、5年使用していると交換が必要なパーツが増えます。
ですから、初めての車検よりも車検費用が高くなると予想されます。
理由その2:メーカー保証が切れるから
また、メーカー保証が切れる時期でもあるので、無料で受けられる部品交換などもなくなり、思っているよりも多くの費用がかかります。
理由その3:エコカー減税が適応されなくなるから
さらに、車検時に必ずかかる法定費用も高くなることがあります。
「重量税」について、エコカーであれば初回車検は免税となっていますが、2回目以降はエコカー減税が適応されないこともありますので、車検費用が高くなります。
このようなことから、初回の車検よりも費用が高くなるといいっていいでしょう。
この3つの理由の中でも、高くなってしまう車検費用の一番の原因は、消耗品の交換です。
では、どのような部品が交換時期になるのか見ていきましょう。
5年目に交換が予想される部品(消耗品)はこちらの5つ!
下の5つをすべて交換した場合、約5万~18万の出費となります。
できるだけ安く別なところであらかじめ交換しておき、車検時に交換しなければ、車検時の出費をおさえることが可能になります。
1.バッテリー
バッテリーの寿命は2~3年と言われています。
最初の車検で交換しても交換していなくても、2回目の車検時には劣化している可能性が高いです。
バッテリーが劣化しているとエンジンがかけられなくなったり、その他の電気系統に影響が出てきますので、変えたほうが安心ですよ。
■バッテリー交換の費用目安
1万~3万円
2.ブレーキオイル(ブレーキフルード)
ブレーキオイルは、ブレーキの力を伝えるために重要な液体です。
古くなると、ペーパーロック現象(オイルが加熱されて発生した泡によりブレーキが効かなくなること)の原因にもなります。
交換の目安としては4万kmですので、5年目の車検で交換することが多いです。
古いものは使い続けず、定期的に交換しましょう。
■ブレーキオイル(ブレーキフルード)交換の費用目安
4,000円~8,000円
3.ATF(オートマチックトランスミッションフルード)
オートマチック(AT)車内で摩擦に寄って不純物が発生することを抑制したり、発生した不純物を洗浄したりする潤滑の役目を行っている液体です。
5万km走行程度で交換すると、ATの調子が良くなったり、ATの寿命が伸びたりなどの効果が見込めるので、5年程度での交換が推奨されています。
■ATF交換の費用目安
6,000~3万円
4.エアクリーナーエレメント
エアクリーナーとは、空気中の異物を取り除いてくれるフィルターです。
エンジン周りの空気の流れを良くし、効率良くエンジンを稼働する役割を持っていますから、フィルターが詰まってしまうと機能の低下が起きてしまいます。
5万kmごとが交換の目安ですので、ちょうど2回目の車検が交換のタイミングですね。
■エアクリーナーエレメント交換の費用目安
3,000円~6,000円
5.タイヤ
タイヤは路面と唯一接しているパーツで、非常に重要なものです。
また、タイヤは車を使用していなくてもどんどん劣化していくので、5年程度経過したタイヤは交換すると良いと言われています。
これまでにご紹介した交換が必要となるパーツは数千円から1~2万円程度で交換ができますが、タイヤは4本すべて交換するため、他のパーツよりも価格が高くなる傾向にあります。
■タイヤ交換の費用目安
3万~10万円
5年目(2回目)の車検は買い替えのタイミング?
5年目で買い替えする人ってどのくらいいるの?
一般財団法人自動車検査登録情報協会(自検協)の調査では、平成29年(2017年)3月末の調査では、車の平均車年齢は8.53年、平均寿命(平均使用年数)は12.91年でした。
また、一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)の2015年の調査結果によると、前保有車の平均保有期間は 6.9 年でした。
その中で新車の平均保有期間は7.5 年で、新車を5年で買い替えする割合は14%となりました。
車は10年以上問題なく乗れることがほとんどですが、14%の人は5年で乗り換えているということなので、5年目の車検で買い替えを検討してみるのも良いタイミングなのではないでしょうか。
5年目の車検前に売ったほうがお得?査定額に影響は?
5年目(2回目)の車検は結構高額になってしまうということであれば、条件が合えば、5年目で買い替えるのはお得といえるでしょう。
愛車を下取りや一括査定などに査定に出す前にチェックしておいたほうが良いポイントが以下の2点です。
1.走行距離
一般的に1年で1万kmが目安といわれていますので、5年で5万kmを大幅に超えている場合は注意が必要です。
5万kmを大幅に超えていると、1年で1.5万km~2万kmという計算になり、走りすぎと判断され査定額が下がることがあります。
走行距離が長くなると交換部品も多くなってきますから、予想よりも低い買取価格になる可能性が高いです。
2.買取相場の確認
人気がある車種なのかを買取相場で確認しておきましょう。
人気のある車種は、中古車であっても価格が下がりにくいと言われています。
自分の車がどの程度人気があるのか、需要があるのかなどもしっかり確認しておくといいです。
買い替えにかかる費用や下取り・買取価格と比較して、買い替えを検討してみてください。
価格によっては、買い替えよりもそのまま乗り続けた方がお得な場合もありますからね。
5年目(2回目)の車検は高くなるのでいろいろと事前準備・検討しましょう!
車も5年乗ると交換する部品が増え、メーカーの保証なども切れる時期となります。
そのため、2回目の車検費用は初回の車検よりも高くなることが考えられます。
車検を受ける前に、自分でメンテナンスできるところはしておいたほうが、節約にも繋がります。
また、買い替えを検討される場合は、査定額や自分の車種の人気を見てから決めるのがオススメですよ!
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