自動車保険のドライブレコーダー特約って何?ドラレコ特約4社の料金や特徴は?
ドライブレコーダーであおり運転や危険運転をする動画をニュースなどで見る機会が増えています。今やたくさんの一般車両に取り付けられていますが、ほとんどはカー用品店や家電量販店で売られているものを購入して車に取り付けているかと思います。それが最近では自動車保険に特約としてドラレコの貸与をしてくれるサービスが出ているのをご存知でしょうか? ドライブレコーダーは様々な目的で取り付けられますが、事故が発生した時の証拠としたい方も多いです。その点で自動車保険のドラレコ特約なら、事故をドラレコが検知して事故受付センターに通知が行くなどの仕組みでとてもスムーズに事故処理ができます。 自動車保険のドラレコ特約のメリットとは?自分で購入するよりも費用の面ではお得なのかどうかについても調べてみました。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:audi A3(中古で購入) 車に対する思い:免許…
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- 投稿日:2019-1-25
目次
自動車保険のドライブレコーダー特約とは
もはや名前を知らない人もいないのでは?という商品になっているのがドライブレコーダーです。
一般的なカー用品店でも家電量販店でも購入することができ、ニーズが高まり続けていることがわかります。
最近では自動車保険会社がドラレコの機器をレンタルする「ドライブレコーダー特約」が出ています。
保険料と合わせてレンタル料金を支払ってドラレコを使うことが出来るというサービスは、自分でドラレコを買うよりもお得だったりするのでしょうか?
ドラレコ特約と自分で購入する場合は何が違う?
ドライブレコーダー特約を利用する場合と、自分でドライブレコーダーを購入する場合でどのような違いがあるのでしょう。
- ドラレコ特約は自動車保険に入らなければ利用できない
まず大きな特徴としては、特約というものは保険への加入ありきのものという点です。
そのため、ドラレコ特約を利用したい場合には現在の自動車保険から、ドラレコ特約のある自動車保険に変更する必要があります。
そのほかにもドラレコ特約と自分で購入する場合
- ドラレコの機種の選び方
- ドラレコの取り付け
この2つが違います。
利用するドラレコの機種について
- 自分で購入すれば好きな機種を選べるが、特約利用では機種が限定される
ドラレコ特約を利用する場合は、保険会社が提供する機種しか選ぶことができません。
製品の中には市場には出ていない、保険会社オリジナルのドラレコを貸与するところもあります。
ドライブレコーダーの取り付けについて
- 自分で購入すると場合によっては取り付けサービスも依頼するが、ドラレコ特約は自分で取り付ける
自分でドラレコを購入した場合は、お店で取り付けをお願いすることもできますが、自動車保険のドラレコ特約の場合は自分で取り付けます。
ドラレコ特約を利用した場合は、郵送でドライブレコーダーが送られて来ます。
そのため、取り付けは自分で行うことが必要になります。
貸与されるドラレコは、車のアクセサリーソケットに差し込むだけで電源が確保でき、後は設置するだけのタイプです。
ドラレコ特約と自分で購入する場合はどちらがお得?
ドラレコを購入する場合とドラレコ特約とでは、利用する年数によってはドラレコ特約のほうが総額は高くなる傾向があります。
ドライブレコーダーは購入すると国内メーカーのもので、標準的なスペックのものは1万円から2万円ほどで購入することになります。
一方でドラレコ特約は料金を調べてみると、最低でも月額650円ほどです。
2年間継続して契約していると、総額が1万5千円になります。
3年目以降はドラレコ特約にしておくと総額が上がっていく計算になるので、2年ほどで新しいドライブレコーダーにしたいと思う方は自分で購入したほうがお得です。
費用面で見る限りでは、わざわざ自動車保険の特約で契約する必要は無さそう・・・
そう考える方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうでもありません。
自分でドライブレーダーを購入した場合には無い、ドラレコ特約のメリットを紹介していきます。
ドラレコ特約の2つのメリット
私はドラレコ特約を調べていて、利用するメリットは2つあると思えました。
- 事故対応が迅速
- 運転診断が受けられる
事故や衝撃を検知したら「自動的に」保険会社に通知が行く
自分で購入したドラレコを設置した車で事故にあった場合、自分で保険会社に連絡する必要があります。
大きな事故の場合、パニックになり連絡することまで気が回らないかもしれません。
しかし、ドラレコ特約で貸与されるドラレコは事故や衝撃を検知したら自動で保険会社に通知が行くようになっています。
さらに、そのドラレコそのもので事故の受付センターと通話が出来たりもします。
ちょっと気になるのは、事故では無く単なる衝撃でも通知が行ってしまうかどうか?というところですよね。
実際に、通知が行くのはドラレコに搭載されているGセンサーが作動した時です。
Gセンサーが作動する衝撃はドラレコや本体の設定によりますが、接触事故などがあればほぼ必ず作動するようです。
警察・救急車の手配もしてくれる
ドラレコ特約を利用していれば、事故時の映像や場所、時刻などがすべて保険会社に送られます。
警察への状況説明、救急車の手配などすべて保険会社が行ってくれます。
自分の運転・親の運転をデータで診断できる
事故を起こさない場合でも、ドラレコ特約にはメリットがあります。
設置したドラレコが運転そのもののデータを収集し、ドライバーの運転のくせなど診断結果を見ることができます。
急ブレーキや急発進などを検知するドラレコの機能を活用したサービスです。
診断方法は各保険会社で微妙に違うようですが、普段の運転から急ブレーキや急発進などがあるかどうかの観点から運転を点数化するものです。
自分の運転に関するデータの活用方法
- 同じ年代の全国平均と自分の点数を比較
急ブレーキが多くないか、急発進してないか、自分と同じ年代、性別の人はどんな運転をしているのか数値で細かく確認することができます。
自分の運転の点数が低い場合には、改善すべき点を確認して事故を未然に防ぐことに活用できます。
- 運転の診断結果を指定した人に転送するサービス(三井住友海上のドラレコ特約)
自分の親などが高齢になったときに、事故が心配だったりします。
そうした方向けに、親の運転データを把握して運転が危険でないか確認できるサービスです。
ドラレコ特約を利用する際のプライバシーについて
紹介したように、保険会社のドラレコ特約は車の情報を常に保険会社で収集しています。
常に運転情報を保険会社側に送信していることになるため、自分が今どこにいるか監視されているような気がして嫌な気持ちになるかもしれません。
- 音声などは事故を検知した時にのみ録音される
- 具体的に何の情報を何に利用するのか明示している
心配な方は、こうしたプライバシー保護に関する確認をして利用を検討すると良いでしょう。
端末の送信映像および以下の運転情報を取得します。
走行距離、走行時間、速度、位置情報、加速度センサーによる計測値等
ドラレコ特約を採用している保険会社
ドラレコ特約は自動車保険の中でも新しいサービスです。
2018年までは、東京海上日動と損保ジャパンの2社しか提供していませんでした。
2019年1月から新たに三井住友海上とあいおいニッセイ同和の2社もサービスを提供し始めました。
提供する保険会社によって料金やサービスなど少し違いがあるので料金や概要を紹介します。
東京海上日動火災保険の「ドライブエージェントパーソナル」
- 月額あたり料金:650円
- アルソックのロードサービスが付帯
- 事故時にドラレコ本体でセンターと通話できる
他社より月額利用料金が安いのが特徴です。
貸与されるドラレコはパイオニア製のオリジナルモデルです。
- Full HD対応
- GPS機能付き
- 見やすい液晶付き
また、自分の運転が安全かどうかを診断し、定期的に提示されます。
損保ジャパン日本興亜の「DRIVING!」
- 月額あたり料金:850円
- 衝撃を検知した際にセンターへの自動通知
- 衝撃を検知した際に家族や友人の電話番号にショートメールを送ることもできる
- アルソックのロードサービスも付帯
貸与ドラレコは東芝製のオリジナルモデルです。
- Full HD対応
- GPS機能付き
- 筒状でコンパクト
- 本体の赤いボタンで手動でセンターに通知
自身の運転の癖など数値化したものをPCやスマホから見ることができます。
三井住友海上の「GK 見守る車の保険(ドラレコ型)」
- 月額あたり料金:850円
- ドラレコの衝撃検知が作動しなくても、ボタン1つで安否確認デスクとドラレコ本体で通話
貸与ドラレコはJVCケンウッドオリジナルモデルです
- Full HD対応
- GPS機能付き
- 高速逆走アラート
- 本体の赤いボタンで手動でセンターに通知
大きな画面で事故時の自動通知が確認しやすいドラレコをレンタルできます。
運転中の注意喚起のためのアラートの種類が豊富です。
専用のサイトで自分の運転レポートをいつでも確認できます。
あいおいニッセイ同和の「タフ 見守る車の保険(ドラレコ型)」
- 月額あたり料金:850円
- ドラレコの衝撃検知が作動しなくても、ボタン1つで安否確認デスクとドラレコ本体で通話
貸与ドラレコはJVCケンウッドオリジナルモデルです。
- Full HD対応
- GPS機能付き
- 高速逆走アラート
- 本体の赤いボタンで手動でセンターに通知
三井住友海上のドラレコ特約と名称が似ています。
あいおいニッセイ同和と三井住友海上は同じグループの保険会社で、このドラレコ特約の内容は提供される機器や補償内容までほぼ同じです。
ドラレコ特約は万一の事故対策としておすすめ!
自動車保険の付帯サービスとしてのドラレコ特約は、事故の時に特に大きな役割を果たします。
警察や救急車の手配など、事故時にやらなければならないこともすべて保険会社が行ってくれることがドラレコ特約の大きなメリットです。
個人的にはドラレコ本体でセンターと通話できる機能は驚きましたが、自分で購入するドライブレコーダーと、ドラレコ特約の機器は性能面では特に差は感じません。
運転診断などのサービスも利用できることや事故の時の対応に関するメリットを理解し、自動車保険選びの1つの材料として「ドラレコ特約」がついている保険を検討してみるのも良いかも知れません。
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自動車保険も様々あります。
一括見積サイトでいくつか見積もりを取るなどして比較して加入先を選ぶことをおすすめします。
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