車からのポイ捨ては道路交通法違反!捨てたゴミが後続車や歩道を歩く人へ危険を及ぼす可能性が!
窓からたばこの吸殻や空き缶などをポイ捨てすることは、道路交通法の違反になるのを知っていますか?そういった行為を行い、警察に取り締まられた場合、罰金と罰則を受けることになってしまいます。ですがまず、取り締まりの対象になるかどうかの前に、一般的なマナー違反行為です。物が投げ出されることの危険性、捨てられたゴミがその後どうなるか?など、この問題について考えてみましょう。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2017-11-1 / 投稿日:2017-11-2
車からのポイ捨ては違反です!
日常生活の中で、たまに車からゴミが投げ捨てられるのを見かけることがあります。
ポイ捨てされる主なものは、「たばこの吸い殻」「空き缶」「ペットボトル」「紙くず」などです。
「そのゴミは誰が片づけるのか?」「景観を損なう」など、マナーの面でも見ていて気持ちのいいものではありません。
また、「物によっては道路上に放置されると危険」「後続車にあたる!」など実際に周囲の人や車が迷惑を受けることも多々ありますし、自分が被害者になったとしたら非常に腹立たしく思う迷惑行為です。
実際に、車からのポイ捨ては『道路交通法第76条第4項第5号』の違反となります。
四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
出典:第七十六条4|道路交通法
よって違反した場合は、5万円以下の罰金となりますので、絶対に行わないようにしましょう。
車からのポイ捨て禁止が条例化されているところもある
全国の多くの市で、ポイ捨てが条例で禁止されている地区が多くあります。
第3条 市は、ポイ捨ての防止及び美化清掃活動の充実に関する施策を策定し、これを総合的かつ計画的に実施するものとする。
2 市は、ポイ捨ての防止及び美化清掃活動の充実に関し、市民等、事業者及び所有者等の意識の啓発を図るとともに、環境美化の促進に関する教育を充実させ、併せて学習が促進されるよう努めるものとする。
3 市は、主として美化清掃活動を行うために組織された市民団体を育成し、その活動に協力するものとする。
(市民等の責務)
第4条 市民等は、家庭の外で自ら生じさせた空き缶等及び吸い殻等を持ち帰り、又は適切な回収容器、吸い殻入れ等に収納しなければならない。
2 市民等は、自動車を運転するときは、当該自動車の車内に回収容器等を備えるよう努めなければならない。
罰則は数万円の罰金刑になる場合があるようですが、多くの場合特に罰則が設定されていません。
それは社会における当たり前のマナーであり、誰もがポイ捨てが悪いことであることを認識しているからです。
こういった当たり前のことが罰則によって取り締まられ、「罰則があるからポイ捨てしない!罰則がなければポイ捨てしてもかまわない!」という世の中だとしたら、逆になんと情けないことだろうと筆者は感じます。
日本は、ポイ捨てが他の国に比べて非常に少ないと聞いたことがあります。
他の国にくらべこういったマナーが普通に守られる国だそうです。
2020年の東京オリンピック開催に向け、多くの国の人々にこのクリーンな日本を見て感じていただきたいですよね。
車からのポイ捨てによる事件も起きている!
こちらは、ドライブレコーダーに映った実際のポイ捨ての瞬間wをとらえた動画です。
始まって20秒くらいのところで、先行車の運転席側から紙のような白いものが投げ出され、後ろに飛んできています。
それを避けようと、動画を撮影していた車は少し蛇行するように揺れていますよね。
こうなると、更に後ろの車が驚いてしまったり、横の車線を走ろうとしていた車とぶつかったりする危険性も生まれてきます。
また、運転中に捨てられることの多いものとして、『煙草』が挙げられます。
窓を少し開けて外に灰を落とすドライバーも多く見かけますし、吸い殻入れにたまった灰と吸い殻を、運転席のドアを開けて外にザーッと捨てていくドライバーも時々見かけます。
火がきちんと消えきっていない煙草をポイ捨てしたことで、後ろの車にぶつかってボディに火の痕が付いたり、草などに引火して火事になる可能性もあります。
また、歩道に飛んでいって歩行者にぶつかったりでもしたらとても危険です。
煙草だけではなく、何でも車から投げ捨ててはいけませんよ。
また、『空き缶のポイ捨てによる書類送検』という事件もありました。
この場合は空き缶が後続車のフロントガラスにあたってしまったようです。
缶の当たり方によっては、フロントガラスにヒビが入ったりボディに傷がついたりする可能性もあります。
もしビンのような重量物であれば、ガラスが割れることも考えられ大変危険です。
また後続車がバイクであれば、前から飛んできたものを避けようとして転倒してしまうかも知れません。
車からのポイ捨てには、そういった危険がたくさん潜んでいます。
周りの危険も考えて、運転マナーを守りましょう。
運転ルールを守って、ゴミは持ち帰ろう
車からのポイ捨ては、道路交通法違反です。
危険な行為であると同時に、多くの人を嫌な気持ちにさせます。
自分が走行する車道に、空き缶やビンなどが落ちていたら怖いですよね。
踏んでタイヤがパンクするかもしれませんし、車にキズが付く可能性もあります。
周りの気持ち、そして自分の気持ちも考えて、ゴミは持ち帰りまとめて処分しましょう。
車にゴミ箱を設置したり、なければコンビニのビニール袋にまとめて入れておくだけでも大分片付けが楽ですよ。
マナーと環境を守って、安全運転を心がけましょう。
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