トルクコンバーターはAT(自動変速機)において、クラッチの役割を担う装置。トルコンや油圧式回転力変換器と呼ばれています。燃費や乗り心地を左右する重要な装置です。

フロントカバー、ピストン、ダンパー、タービンランナ、ステータ、そしてポンプインペラの6つのパーツで構成されており、内部は専用のオイルで満たされています。容器の中には2つのプロペラが設置され、一方のプロペラが回転すると対面するプロペラが回転します。この仕組みによって、エンジンで生み出されたパワーを増幅させながら、トランスミッションに伝達が行われています。

オイルでパワーが伝えられることから、伝達ロスが生じるというデメリットがあります。この点は、ロックアップクランチと呼ばれる方法で伝達効率を向上させてカバーされています。