
夜の運転が怖いあなたへ!夜の危険を回避する安全運転の4つのポイントを解説
夜間走行では、昼間と違い危険が多く存在します。 車のヘッドライトで起こる蒸発現象や危険の見落としなど、様々な現象が発生します。 夜間は、危険の発見が遅れやすく、昼間の走行と同じでは手遅れになってしまうこともあります。 そこで今回は、夜間走行するにあたって気をつけるべきことを中心に、夜間特有の現象や危険についてご紹介します。 また、ロービーム・ハイビームをうまく使い分けることや注意するポイントなども詳しく解説しています。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2017-11-20 / 投稿日:2017-10-16
夜間の走行が危ないと言われる原因とは?
夜間の走行は、昼間の走行と比べて非常に危険だと言われています。
歩行者の発見が遅れることやドライバーから見えている範囲が狭いことが原因です。
このようなことから、夜間の交通事故(死亡事故)が昼間の2倍以上となっています。
○ 危険の発見が遅れてしまう
夜間走行では、昼間よりも見えている範囲が狭くなります。
ヘッドライトの明かりと街灯のみになりますから、歩行者の発見が遅れてしまいます。
ヘッドライトのロービームは、照射距離が前方40m程度です。
例えば、60km/hで走行している車の制動距離は約37mとなっています。
理論上、40m前方に歩行者を発見してからブレーキを踏めば、ぶつからずに済みますが、少しでも判断が遅れたら人身事故になります。
また、走行している路面の状況などによっても異なります。(制動距離が短くなることはありません)
夜間は周囲が暗く、歩行者の発見が遅れがちですから注意して走行しましょう。
○ 予想以上にスピードが出る
夜間の走行は、昼間の走行に比べて周りの景色が見えにくくなります。
また周囲が暗く、流れてくる景色もゆっくりに見えるので、スピード感覚が鈍くなり、昼間よりもスピードが出てしまいます。
夜間は交通量も少ないため、非常に走りやすくなるのも原因の一つですね。
このように、スピードが多く出ていると、何かあった時の対応に遅れが生じます。
スピードが2倍になれば、ぶつかった時の衝撃は4倍になりますから、走行スピードには十分注意してください。
夜間の走行では、昼間よりスピードメーターを見る回数を増やして走行するように心がけしましょう。
○ 居眠り運転になりやすい
昼間の疲れなどから、居眠り運転になりがちです。
周囲が暗いので、余計に居眠り運転に陥りやすくなります。
センターラインからはみ出して対向車と正面衝突したり、ノーブレーキで前方の止まっている車に追突してしまったりと非常に危険です。
眠気を感じたら、コンビニなどの駐車場で休憩をとりましょう。
夜間に起きやすい危険な運転とは
○ 左折時の巻き込み
夜間は、左折時の巻き込みが発生しやすいです。
昼間でも左折時の巻き込み確認は重要ですが、夜間は周囲が暗くなるため、歩行者や自転車などが確認しづらくなります。
特に自転車が無灯火の場合、見落としてしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
サイドミラーだけでなく、目視で確認することを意識するといいですね。
○ 右折時の歩行者
夜間の右折の際、右側から横断してくる歩行者や自転車に気づかないことがあります。
横断してくる歩行者などを車のヘッドライトで照らすことができないため、見落としてしまうのが原因です。
右折時は対向車の間を縫って走行する必要もありますので、より丁寧に周りを確認するようにしましょう。
○ 歩行者の突然の飛び出し
昼間でも飛び出しに注意しなければなりませんが、夜間は歩行者が思う特有の考え方を意識しなければなりません。
その考えとは、「避けてくれるだろ・止まってくれるだろ」といったものです。
ヘッドライトの明かりで歩行者は、車の存在に気づきます。
ですが、先ほどもご紹介したように、私たちドライバーはヘッドライトの照射範囲のものしか確認できません。
歩行者は遠くでもヘッドライトの光は確認できますが、ドライバーの場合ロービームで40m程度まで近づかないと認識できないです。
歩行者は、自分の存在を車が気づいているだろうと思い込み、急に道路を横断したり飛び出したりすることがあります。
こちらが見えている範囲と歩行者から車を確認できる範囲が違うことを覚えておきましょう。
○ 蒸発現象
夜間走行で特に気をつけたいのが、『蒸発現象』です。
これは、歩行者や自転車が車のヘッドライトによって、まるで蒸発したかのように見えなくなる現象をいいます。
自分の車のヘッドライトと対向車のヘッドライトの光が反射し合い、強めあっている部分に歩行者や自転車が入ることで、一瞬見えなくなります。
これが、停車中であればいいのですが、走行中になると突然目の前に人が現れるので、ブレーキを踏んでも間に合わないことがあります。
蒸発現象をなくすことは難しいので、スピードを出しすぎないことが重要です。
左右に目を配り、周囲を常に意識するように心がけましょう。
参考:蒸発現象|群馬県警察
安全に夜間を運転するためのポイント4つ
1.できるだけ速度を落とす
夜間走行はスピードが出てしまいがちですから、しっかりとスピードを落として走行するようにしましょう。
道が空いているというだけで、必要以上に飛ばしてはダメですよ!
スピードメーターを見る回数を増やして、制限速度を守ってくださいね。
2.車間距離を十分に取る
夜間は、前方の状況が掴みにくいため、判断が遅れてしまいます。
いつ、どんな時でも対応できるように、車間距離を十分に取る必要があります。
もし先行車が急停止や急ハンドルをしても、反応できる車間距離をとるようにしましょう。
3.ハイビームとロービームをうまく使い分ける
夜間走行では、状況に応じてハイビーム・ロービームを上手く使い分ける必要があります。
その際、対向車が来た場合は必ずロービームにしてください。
常にハイビームにしていると対向車の視界を奪ってしまい、正面衝突の危険もありますから、ハイビームを使用する際は対向車に十分注意してください。
街灯が少なく、道幅が狭い道などではハイビーム、交通量の多い街中ではロービームとうまく使い分けましょう。
4.怪しい動きの歩行者や自転車に注意する
夜は、昼間と違い酔っ払っている人に出会う可能性が高くなります。
歩道をふらふら歩いている人や動きが怪しい自転車などを見かけたら、スピードを落とし動きに注意しましょう。
突然道路に飛び出してくるかもしれませんからね。
夜間走行は細心の注意を払うべし!
夜間の走行は、昼間に比べて注意しなければならないことが多くあります。
どこから人が飛び出してくるかわからないですし、周囲も暗く状況が掴みにくいので、いつもよりもスピードやかもしれない運転に心がけましょう。
また、夜間特有の現象なども発生します。
同じ場所でも、昼と夜とでは見える景色が違いますから、十分注意して走行してください。
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