【初めてのタイヤ交換】ホイール・ホイールカバーの寿命はどのくらい?ホイールの取り外しは難易度が高い?
タイヤホイールは車のパーツの中でもとても大事な部分です。ホイールの役割やどんなタイプのホイールがあるのかという基礎知識も紹介します。また、タイヤのホイールはいつ交換をしたらいいのか?などホイールに関する疑問についても説明します。 ホイールの交換は自分で出来るのか?お店でお願いする時の工賃は?など交換にかかる費用についても調べていますので参考にして賢く車のメンテナンスをしていきましょう。
免許取得歴:20年 今乗っている車種:トヨタ サーフ(中古で購入) 車に対する思い:古…
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- 投稿日:2018-12-5
目次
【タイヤの基礎知識】車のパーツでホイールの役割とは?
ホイールとは、タイヤの真ん中に見られる金属製の部分です。
ホイールはタイヤと組み合わされ、駆動軸からの力をタイヤに伝える役割を果たしています。
これがホイールの最も重要な役割となり、タイヤを固定して、エンジンの力をタイヤに伝えることで走行できるようになります。
ホイールの作用
ホイールは発熱するブレーキローターを覆う形になっていますので、効率よく熱を発散できるというのが大事な条件となります。
車はブレーキを踏むとディスク部分が高熱を発するようになり、その熱が発散されないとブレーキの効きが悪くなります。
そのため、いかに熱を発散できるかということが重要なのです。
ホイールとしての役割を十分に果たすための条件としては
- タイヤを固定し続けるための強度
- タイヤの規格に合致していること
- 放熱性
の3つがポイントとなります。
車のホイールの種類について
タイヤホイールの多くがスチールまたはアルミ製
現在走っている車のタイヤのホイールは、スチールのものとアルミのものが主流です。
この2つの他にも実は、軽くて強度の高い、マグネシウムホイール、チタン製ホイールというものもあります。
材料費が高いためにホイールだけでかなりコストがかかり、特にマグネシウムホイールは衝撃に弱いという点もあり、一般的な車にはあまり見られません。
レーシング用の車など一部の車で使われることが多いものです。
スチール製ホイール
スチールは安価ですが、重量が重いです。
そのため、安く購入できるというメリットがある分、車体全体が重くなるため燃費が良くないなどのデメリットをもたらします。
また、デザインという面でもあまり選択肢がないため、見た目にもイマイチという意見もあります。
さらに、錆びやすい性質がありますので、年数と共に錆が目立ったり、変色してしまうことがあります。
アルミ製ホイール
アルミホイールは、軽量でデザイン性に優れます。
軽量であるということは、燃費にも貢献しますし、操作性も良いというメリットを生みます。
アルミホイールには鋳造(ちゅうぞう)品と鍛造(たんぞう)品があり、それぞれに特徴があります。
- 鋳造(ちゅうぞう)品のアルミホイール:金型にアルミを流し込んで冷えるのを待つという造り方
- 鍛造(たんぞう)品のアルミホイール:金型に入れたのち、圧力をかけながら冷やし固めるという方法
工程が複雑な分、②の鍛造のアルミホイールは価格も高くなりますが、強度も高くなります。
車のホイールは寿命ってあるの?
ホイールの素材がアルミの場合は、1円玉で考えてもわかるように、とても耐久性に優れています。
ある研究結果などを見ても、少なくても10年~20年は持つ素材です。
ただし、タイヤのホイールの場合、様々な外からの衝撃を受けることになるので車によって寿命の長さはかなり変わってきます。
- 悪路走行を頻繁に行う
- ホイールに硬いものが当たる
このような環境では、ホイール自体に傷がついたり亀裂が生じやすくなったりします。
路肩への駐車時も縁石に当たることで損傷を与えてしまうことがありますので注意しましょう。
一方でスチールのホイール場合はさびやすいので、腐食によって寿命が極端に縮まってしまうことがあります。
- 塩害が生じやすい海沿い
- 融雪剤の影響を受ける積雪が多い地域
では、ホイールをこまめに洗うなどの対策が必要です。
自然に寿命が来て交換ということはほぼないにしても、こうした損傷による交換が必要になることはありますので、定期的なチェックは欠かせません。
車のホイール交換について
通常、タイヤ(ゴムの部分のこと)は3年から5年で溝がすり減ったり傷ついたりして寿命になることが多いです。
ホイールの寿命はこれよりは長いはずなのですが、タイヤの交換時期になったタイミングでホイールも交換しないといけないのでしょうか?
もしも、中古車を購入して長年乗っているうちに、ホイールが錆びてきたということであれば交換をしたほうが良いでしょう。
ホイールだけは古いままでタイヤだけ購入してもいい?
ご説明した通り、ホイールに破損がなければ新車購入時に装着されているホイールは交換しなくても大丈夫です。
タイヤが交換する時期になったとしても、タイヤだけ購入してゴムだけ入れ替えそのまま継続して利用することができます。
そのため、ホイールそのものの交換は、タイヤサイズを変更したい場合や異なるデザインのものが欲しい場合に行うのが一般的です。
ホイールは耐久性に優れていて寿命が長いものですので、しょっちゅう交換する必要はありません。
タイヤだけ購入する場合のタイヤ交換の工賃は注意が必要
タイヤだけ交換して、古いホイールを使う場合に注意が必要なのは、組み換えと言われる作業です。
ホイールとタイヤを外す「組み換え」という作業にも工賃がかかります。
お店によっては
- 組み換え無しのタイヤ交換・・・新品タイヤ&ホイールセット(組付け・バランス調整済み)での販売のもの
- 組み換えもするタイヤ交換・・・新品タイヤに古いホイールを取り付けてもらう必要があるもの
この2つのパターンでは工賃が変わる場合があります。
① タイヤとホイールをセットで買ってすでに組み付けされて、バランス調整も完了した状態で届くので車と脱着するだけ。
②タイヤのみを購入する場合は、お店でホイールとタイヤを組み換えてもらいバランス調整もしてもらう必要がある。
ホイール交換をお店でお願いする場合の工賃ってどれくらい?
オートバックスの場合で調べたところ、オートバックスでホイールを購入した場合は1本1080円(税込み)からとなっています。
タイヤ・ホイール交換
【目安工賃】
スチール1本 1,000円~(税込1,080円~)
アルミ1本 1,000円~(税込1,080円~)
ネットなどで購入して持ち込む場合の工賃は要問い合わせなので、もっと高くなると考えられます。
また、ホイールのサイズや形状によってもかなり値段が変わりますので、金額については事前にお店に問い合わせて下さい。
ホイールは自分で交換できるの?
工賃がかかるのはちょっと、、、という方は自分での交換にチャレンジしてみても良いかも知れません。
調べてみたところ、自力でやっている方はいらっしゃるようです。
【手で取り替える】
とっても丁寧な動画で、わかりやすいです。
やってできないことはないようですが、作業に慣れていない人にとっては難しそうです!
特にホイールからの外し、組み付けなどは、専用器具を使わないと、相当な力仕事になりそう、、と思いました。
【タイヤチェンジャーを使う】
こちらの動画は、下記のようなタイヤチェンジャーと呼ばれる道具を使って自分でホイールから古いタイヤを外して新しいタイヤを組んでいます。
動画は1万円以下、ということですが現在調べてみると1万円以下のものはタイヤサイズに制限があったりしますので、購入する場合は注意が必要です。
また、動画を見てもわかるのですが、とても大きく場所を取っているようです。
数年に一度使うか使わないかという作業のために持っておくのは難しいかなと思いました。
ご覧頂いたように、タイヤを車から脱着するだけのタイヤ交換と違い、ホイールにタイヤを装着する作業はなかなか難易度が高そうです。
また、作業ミスがあるとタイヤが外れやすくなるなどのトラブルが起こる可能性もありますので、できるだけプロに頼んだ方が良いでしょう。
車のホイールだけを買う時の選び方・注意点
一番重要なのが、サイズです。
その車に適合するタイヤサイズ、ホイールサイズのそれぞれの規格を調べて、合うものを選ぶ必要があります。
その中から、デザインや価格で選ぶのがよいでしょう。
タイヤ・ホイールサイズの調べ方
車を購入したディーラーに問い合わせると教えてくれます。
また、車のマニュアルにも載っていることもありますので確認してみましょう。
便利なサイトもあり、車種を指定していくと適合するタイヤサイズやホイールサイズを確認することができます。
※クレオ株式会社というところで運営しているサイトです。利用する場合にはご自身の判断でお願いします。
ホイールに関する用語
ショップで販売されているホイールは、それぞれの大きさや形状を示すために専門用語が用いられていますので、事前に覚えておくと購入する際に便利です。
ホイールの規格に出てくるそれらの用語を紹介します。
1)リム径
ホイールの直径(インチで表示)。
2)リム幅
タイヤがはまる部分の幅、つまりホイールの奥行(インチ表示)。0.5インチ刻み。
3)ボルト穴数
ホイールを固定するボルトの穴の数。4から6穴が一般的。
4)P.C.D(Pitch Circle Diameter)
ボルト穴の中心を結んでできる円の直径(mm)。車種ごとに異なり、これが違うとホイールが取りつけられないので要チェック。
5)インセット/アウトセット
リム幅の中心線から取付面までの距離(mm)。これにより、車に対してホイールが出っ張るか引っ込むかが決まる。インセット50㎜という表示では、ホイールが50㎜ほど奥に入り込むということを指す。
車のホイールを買う時の注意点
サイズを間違えないということも注意が必要ですが、お店に取り付けをお願いする場合には工賃がかかるという点も覚えておきましょう。
また、特にネットで購入する場合には、サイズなどを念入りに調べたとしてもメーカーなどによっても多少違ったりする場合があるので、必ずお店に「この車種にあうかどうか?」を問い合わせてから、ピッタリのものを買うようにして下さい。
車のホイールっていくらで買えるの?
一般的に、サイズが大きくなるほど高くなる傾向がありますが、スチールホイールの場合は、1本辺り5,000円~といったところ。
これがアルミホイールになると、1本辺り10,000円~という感じになります。
4本そろえる必要がありますし、ホイールに加えてタイヤも購入しないといけないので、コストが結構かかるものです。
ホイールカバーってなに?
スチールホイールがむき出しだと、見た目上あまり良くないというデメリットがあります。
そこで、そのデザイン性を高めるため、ホイールの外側に簡易的にはめ込めるようになっているカバーです。
このカバーは簡単に脱着ができます。
タイヤの脱着をするときには、マイナスドライバーなどを差し込んでホイールカバーを取り外した後に、タイヤやホイールを外すことになります。
ホイールカバーは見た目を良くすると同時に、ボルト・ナット部がカバーで見えなくなりますので、タイヤの盗難を防止するためにも役立つという役割があります。
ホイールは定期的にメンテナンス・点検をすること!
ホイールは、耐久性のある素材でできていることから、タイヤほど頻繁に交換しなくても大丈夫です。
ただし、定期的にホイールをチェックして目立った傷がないかどうかを見ておきましょう。
また、タイヤ交換のタイミングで損傷具合をお店でプロによく見てもらうようにして、状態を確認することも大事です。
メンテナンスについては、特に海沿いの地域、雪が多く融雪剤をまいた道路を通る機会の多い方はホイールをこまめに洗って塩分を落として下さい。
そうすると、錆付きを防いでホイールが長持ちします。
また、ホイールを交換する時に、楽しみのひとつとして考えるという手もあります。
ホイールを変えるだけでも、車全体の見た目の印象が変わります。
より愛車を好きな見た目にできますので、ホイール選びではデザインのところも真剣に楽しんで下さいね!
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