
自転車も交通ルール違反の罰則があるって知ってた?路上にある青い線や矢印の意味を解説!
街を走っていると、道路に青い線や青の矢印が書かれているのを見かけることがあります。自転車の通行に関するガイド線なのですが、どんな意味や効果があるのでしょうか?また自転車も交通ルール違反すると罰金の支払いが必要です。青い線について紹介するとともに、自転車の通行とここ数年問題視されている自転車の交通事故についても紹介します。また、自転車の事故に備える保険についても取り上げています。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2018-9-17
目次
道路に書かれた青い線の意味って何?
道路に幅のある青い線や、青色の矢印型が書かれているのをご存じですか?
そういえば最近よく見かける、という方が多いのではないでしょうか。
地元の道路
なんか青矢印書かれてるなんだこれ?
新しい道路標識みたいなもん?逆行しないための pic.twitter.com/Wv09sjWJm4
— 平成最後のCZK (@CZK36) February 10, 2018
表示の意味がわからない、という方もまだ多いかと思いますが、この青い線や矢印は自転車の走る方向や走るエリアを決めるものです。
「自転車ナビライン」というもので、国土交通省と警察庁が共同で実施する社会実験として始まり、現在全国に広がっているものです。
改正道路交通法と自転車のルール違反に関する罰金
2013年に改正された道路交通法では、この青いレーンが敷設された道路だけではなく、路側帯を走る自転車に対しては左側通行のみが許され、逆方向に進むことは禁止となりました。
この青い線は交差点にも明示されますので、自転車の走行場所がわかりやすくなりました。
車道の端にある路側帯を自転車が走る際の右側通行が禁止で、これに違反した場合には、5万円以下の罰金を科せられることがあります。
自転車が通行する場合は、基本的には「路側帯を走る」か「歩道を走行する」かどちらかとなります。
- 路側帯を走る場合には、必ず左側通行をしなくてはなりません。
- 歩道を通行する場合には、車道寄り部分を走行できますが、徐行する必要があります。
- 歩行者の通行を妨げる場合は一時停止しなくてはなりません。
これらを違反すると、2万円以下の罰金となります。
青い線の効果は?
そして、197号をのんびり北上し今治方面へ。(青い線の内側が自転車用道路)
サイクルスタンドも多く、この辺はとにかく自転車にやさしい。 pic.twitter.com/k1EAlUmJ13— Yoshitsugu.M (@zanamy110) April 28, 2017
自転車に乗っている人が歩行者をひいてしまって、大きな怪我をさせたりする事故が年々増えています。
たしかに歩行者と自転車が混在して通行する際、狭い道ではトラブルが発生することもありますよね。
青い線は、自転車だけが通るような指示で、矢印はその走行する方向が示されています。
矢印のおかげで逆方向から進んでくる自転車や歩行者との接触を防ぐことができます。
また、自転車走行レーンの敷設により、歩行者と自転車が完全に分離する効果もあります。
通れる幅が決まっていることで、路側帯を走る自転車が車道まで広がって走行することが出来ないので、車の通行がスムーズになります。
自転車で事故を起こした場合どうなるの?
日本では、かつては自転車に乗る行為やそのときの責任が軽視されているところがありました。
ここ数年、自転車による人身事故も多発して、事故やトラブルになったときの責任問題も徐々に表面化してきています。
自転車運転者が加害者となる例
日本損害保険協会のホームページでは自転車を運転する側が加害者となった例がいくつか掲載されています。
・小学生の男子の乗る自転車が歩道と車道の区別のない道路で女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態のケースでは約9500万円の賠償金
・交差点で女性と自転車が衝突して女性が脳挫傷で死亡した例の賠償金は約6700万円
賠償額が非常に高額なものもあり、自転車と言えども走行にはくれぐれも注意が必要です。
自転車を運転することで、加害者となったり事故に遭遇して大変な事態になるケースがあります。
保険の加入はしておいたり、自転車も気をつけて走行するといった対策が個人で必要ですね。
自動車保険のオプションとして、自転車運転中の一部保険をカバーするもの(個人賠償責任補償特約、人身傷害補償保険、自転車傷害特約)が発売されています
家族がよく自転車を利用する場合には、こうした低額の掛け金ですむような特約も検討してみてください。
自動車保険の自転車に関する主な特約には次のような内容があります。
- 個人賠償責任補償特約:自転車を運転中に加害者となり賠償責任が発生した場合に補償金を支払うもの
- 人身傷害補償保険 :自転車運転中に対車の事故で保険が受け取れるもの
- 自転車障害特約 :対車だけでなく、対歩行者、対自転車の事故もカバーする特約
お子さんが自転車日常的に乗る方など、今入っている自動車保険会社に問い合わせてみてはいかがでしょう。
なお、自動車保険ごと見直しをする場合には、複数の保険会社に見積もり依頼ができる比較サイトを利用することをおすすめします。
海外での自転車走行事情
欧州でも車道の路側帯のところに自転車が通る青いラインがひいてあります。
また、この画像のような「ラウンドアバウト」と呼ばれる環状交差点が多数あります。
日本ではロータリーと言われているものとにていますが、欧州の自転車ドライバーは手でサインを出しながらこのラウンドアバウトを回って交差点を曲がったりもしているそうです。
そして特に都市部での自動車の規制により、自転車を使う人が増えた為に自転車に優しい環境整備も進んでいるようです。
道路の青いラインや青矢印は自転車事故を予防する重要なもの!
自転車に乗る人がますます増えて行く中、青系の路上ペイントによって、自転車の走るエリアや通行方向が指定される施策が取られていることがわかりました。
ただし現実的には、青の矢羽ペイントが示された自転車走行エリア上に、駐車している車があったりして、ルール通りに自転車が通行することが難しい場合もあります。
また、狭い道路にその青のラインがある場合は、路側帯を自転車が通るのは逆に危険と思われるような状況もまだ存在します。
車を運転する立場の時には、自分が駐停車した場所が自動車専用の青いラインが無いかどうか確認が必要です。
間違って駐停車してしまって自転車が車道側に大きくはみ出して運行せざるを得ないなど、危険な運転をさせずにすむよう、道路の青い色にはよく注意をしていきましょう。
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