
ドライブレコーダーの録画方式に関する基礎知識!常時録画とイベント録画の違いとは?事故映像を撮るにはGセンサー搭載が必須?
ドライブレコーダーを選ぶ時にスペックをチェックすると「常時録画」や「イベント録画」と2種類あることに気づかれると思います。初めてドラレコを買う方の中にはドラレコはいつも録画されているものだと思っていませんか?常時録画とイベント録画それぞれの特徴や2つの録画方式の違いについて紹介します。 また、事故が起きた時に録画されるイベント録画を可能にするGセンサー搭載とはどんなものか?録画データは何に記録されてるのか?などドライブレコーダーの録画方法と保存データに関する疑問も解説します。

免許取得歴:23年 今乗っている車種:エスティマハイブリッド 車に対する思い:親からもらっ…
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- 最終更新日:2019-2-21 / 投稿日:2019-2-20
目次
ドライブレコーダーの2つの録画方法について
テレビのニュースなどで、危険運転やあおり運転、路上での喧嘩などドライブレコーダーで録画された映像を見る機会が増えました。
こうしたドラレコの映像が実際にはどのように録画されているかご存知ですか?
ドライブレコーダーの録画方法には主に2つのタイプがあります。
- 常時録画タイプ
- イベント記録(衝撃録画)タイプ
この記事では録画のタイプやその他の記録機能、保存データについて説明していきます。
録画された映像は、万が一の事故の際には事故の状況把握の材料として役立てられたり、ドライブや旅行をした際にはその思い出として振り返ることもできます。
購入する時には録画方法についても理解した上で商品を選ぶと、自分のイメージしていた使い方でドラレコの利用が出来ると思いますよ。
①常時録画のタイミングとデータの上書きについて
最近のドライブレコーダーは「常時録画」機能が当たり前についているという傾向があります。
ですが、最初に「常時録画」という言葉を聞くと、駐車中も含め常に録画していると思ってしまいがちではないでしょうか?
実際には、常時録画はエンジンがかかっている運転中のみの録画です。
エンジンONで録画が始まり、エンジンOFFで録画が終了します。
車両の動作に関係なく、連続して映像を記録するタイプのドライブレコーダーです。ユピテルの常時録画タイプのドライブレコーダーは、エンジンをかけると自動的に録画を開始し、常に最新の映像を記録し続けることができます。
エンジンがかかっていれば、例えばボタンを押すなど特別な操作をしなくても録画してくれているという点が常時録画の良いところでしょう。
走行中に常に録画されているので、連続した録画はドライブの記録などにも利用することができます。
常時録画の知っておきたい特徴について
非常に便利な常時録画ですが、録画と記憶媒体への書き込みが同時に行えないタイプもあります。
その場合、記憶媒体への書き込み処理をしている数秒間だけ録画の「穴」が空いてしまう機種もあるということは覚えておいたほうが良いでしょう。
また、エンジンがかかっている間は常に録画をしているので、記録しているSDカードの容量がいっぱいになると古いデータから順に上書きされるタイプが多いです。
②イベント記録(衝撃録画)をする為のGセンサーとは?
特定の時だけに録画が残るのがイベント記録タイプです。
このタイプのドライブレコーダーには事故時の衝撃や急ブレーキなどを検知するGセンサー(加速度センサーとも言われる)が搭載されていて、衝撃等でセンサーが反応すると衝撃のあった前後数十秒を記録します。
また、ドライバーがドライブレコーダーをボタンなどにより操作することによってイベント記録をおこなう機能を持った機種もあります。
衝撃感知のGセンサーは調整が可能になっている機種が多いのですが、Gセンサーの検知感度があまりにも高いと事故でもないのにちょっとした衝撃でも録画を開始してしまったりします。
逆に、鈍感すぎると衝撃の少ない事故を起こしてしまった場合に記録されていなかった、などの煩わしさを感じる部分もあります。
事故の記録も上書きされて消えてしまう?
イベント記録がされる場合は、衝撃を感知した時なので録画データが消えてしまうと、元もこもありません。
そのため、イベント録画の場合は常時録画とは別の場所に保存されて上書きされないというドライブレコーダーが多いです。
また、上書きされるタイプの場合には、ファイルの件数もしくはイベントの総録画時間が一定以上になると古いイベント記録のものから上書きされます。
イベント記録がファイル件数で上書きされるか、時間で上書きされるかは機種にもよって異なるので機種毎に確認が必要です。
常時録画では駐車中の録画は出来ない?
「常時録画」はエンジンがかかっている時には常時録画される機能だとお伝えしました。
駐車している時にはエンジンが切られているので「常時録画」の機能だけでは駐車中のトラブルの録画はできません。
そこで、駐車時も録画を続ける駐車監視モードというものが、オプションでつけられるドラレコがあります。
この機能を搭載したドライブレコーダーは、Gセンサーと同時にモーションセンサーというセンサーも使用して、車両の周りの人影などに反応して盗難や衝撃のないイタズラが起きた際に録画を開始します。
駐車監視機能の多くは、画質を落として録画時間を延ばす制御が入り、駐車時間が長くなった場合でも監視を続けられるようになっています。
そのため、若干映像の鮮明さは欠けてしまうのがネックです。
録画データの保存先はSDカード
ドライブレコーダは録画データを内蔵メモリに一時的に保管しながら撮影し続け、SDカードに録画データが保存されていくタイプのものが多いです。
そのため、SDカードの容量に応じて記録される時間も変わります。
ドラレコ録画データの録画時間と保存期間
録画データを保存するSDカードには容量の制限があり、容量が足りなくなった場合には古い録画データから上書きされていきます。
多くのドライブレコーダーに付属してくる8GBのマイクロSDカードは、フルHD画質で常時録画の場合約1時間程記録することができます。
上書きをされたくない場合はドライブレコーダーで上書きをしない設定にすることもできます。
ただし、上書きをしない設定にすると、容量がいっぱいになった時点以降の画像が記録されないということになります。
SDカードはフォーマットしないと録画されないというトラブルも!
記憶媒体となるSDカードは連続して書き込みをしつづけると、ドラレコは壊れていないのに録画データが保存されていないというアクシデントが発生する可能性があります。
常にデータが上書きされていくような役割を持つドラレコのSDカードなので、フォーマットという作業が必要です。
SDカードのフォーマット警告機能をもった機種もありますが、書き込みエラーを防止するためにSDカードは定期的なフォーマットが必要です。
フォーマットをしてもエラーが出るようになってしまったSDカードは寿命となり、SDカードの交換が必要です。
GPS機能があれば「速度」も記録される
ドライブレコーダーにはGPSセンサーを搭載したモデルもあります。
GPSセンサーがついていると、映像と共に車の走行速度も記録することが出来ます。
事故にあってしまった時に自分の車の速度が記録されていたほうが、過失割合などを決める際に役立つでしょう。
事故映像の録画にはGセンサー搭載が必須?
ドライブレコーダーの録画方法には2種類あり、録画データの保存がどこにされるかお分かりいただけたでしょうか?
交通事故は停車中も走行中も起こることがあります。
事故の映像を確実にとらえるには、衝撃を感知できるGセンサー搭載のドライブレコーダーが良いです。
ただ、近年ニュースで流れるあおり運転対策と考えると、映像は衝撃が無くても録画できたほうが良いでしょう。
そうした背景もあり、ドライブレコーダーは常時録画とイベント記録の両方の機能を持ったハイブリッド型のドライブレコーダーが多くなっています。
さらに、車上荒らし対策なども考えると駐車監視機能まで付いた、あらゆるタイミングで録画が出来るドラレコがおすすめです。
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