
車のキズ消しにおすすめのコンパウンド5選!磨き職人仕込みのキレイに消すコツもご紹介
車のキズ消しをするにはコンパウンドが必要になります。自分で消すことができるかどうか、まずはキズの状態を把握しましょう。綺麗にキズを消すためには、コンパウンドの選び方を知っておくことやコンパウンドの使い方にコツがありますのでお伝えします。コンパウンドの選び方を知ったうえで、おすすめの商品5つも紹介しますのでご自身にあったものを選んで下さいね。

■免許取得歴:10年 ■今乗っている車種:新車で購入したTOYOTAのVitsGRspo…
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- 投稿日:2019-4-29

■免許取得歴:10年 ■今乗っている車種:新車で購入したTOYOTAのVitsGRsportsGRの5MTに乗ってます。 ■車に対する思…
目次
自分で消せる車のキズはどんなもの?
車のドアにうっかりカバンなどが当たったりすると、ヒヤっとしますよね。
ぶつかった場所には、塗装面に白い線のキズが付いてしまう場合もあるでしょう。
ちょっとしたキズを自分で消そうと思っても、程度によってはお店にお願いしないと消すことが出来ないレベルの傷の場合もあります。
どんな傷なら自分で消すことが出来るのか、判断方法をご紹介します。
車についたキズの状態を触って確認する
車のキズは、自分で消せるキズと消せないキズがあります。
その判断方法としてはキズの部分を爪でなぞってみてください。
爪に引っかからないのであれば、消すことのできるキズです。
塗装はベースから順に
- 鉄板や樹脂に下地塗装
- カラー塗装
- クリア塗装
という層を重ねて行われます。
爪に引っかからない傷であれば、車の塗装の一番上にあるクリア層にのみに傷ついていることになります。
その見た目は白っぽくなっているのが特長です。
一番上にあるクリア塗装のキズであれば、カラーまでは剥がれていませんので、キズを自分で消すことが可能です。
爪に引っかかるキズは消すことができない
キズを爪でなぞって引っかかってしまうキズは、自分では消せません。
クリア層以上にキズが深く入ってしまっているからです。
この傷を治すには、1度全て削ってから新たに塗装を行わなければなりませんので、自分で綺麗にすることは難しいでしょう。
コンパウンドでキズを上手に消す為のポイント
キズを消すためのカー用品としては、コンパウンドが有名です。
コンパウンドには種類がありますので、綺麗に消すためには選び方と作業前の準備が重要になってきます。
まずは、選び方のコツとしては3つあります。
- 細目以上を使用する
- ペーストタイプと液体タイプを使い分ける
- 水溶性と油溶性の違いを理解する
①キズを消すコンパウンドの粒の細かさは細目以上を使う
コンパウンドの種類は粒子の大きさで商品が分かれています。
大きい順におそよ次のような5種類があります。
- 粗目
- 中目
- 細目
- 極細目
- 超微粒子
粒が大きければ、研磨力が強いく傷を良く削ることができます。
粒が小さければ、磨き傷がつきにくく仕上げとして使われる場合が多いです。
車の小キズを消す時は、他の部分の塗装を痛めないようにする為に、「細目」よりも小さい粒子を使うと失敗が少ないです。
②キズの場所によってペーストタイプと液体タイプを使い分ける
キズのある場所が「車の側面」か「ボンネット」かによって、コンパウンドの種類を使い分けましょう。
種類としては2種類を使い分けます。
- ペーストタイプ
- 液体タイプ
ペーストタイプの特徴
ペーストタイプは、半ネリ状態のコンパウンドです。
個体と液体の中間となっているような状態になります。
液体とは違い、垂れることがありませんので、車体の側面を磨くときに使用します。
ただ、コンパウンドの伸びが悪いので広い範囲を施工するのには向いていません。
少しずつコンパウンドを何度も付けて、施工をしていくようになります。
ドアやバンパーのキズを消すときには、ペーストタイプにしましょう。
液体タイプの特徴
液体タイプになると、垂れてしまいます。
そのため、ボンネットや天井などの垂れにくい場所を施工するときに使用します。
コンパウンドの伸びも良く、広い範囲を施工するのに向いています。
しかし、夏などの暑い日や日差しが強い日に使用すると、すぐに乾いてしまい、逆に作業効率が落ちてしまいます。
作業をするなら日陰や涼しい日に行うようにしましょう。
③作業性によっては水溶性と油溶性を使い分ける
- 時間があまり取れないけれど、キズを消したい場合
- じっくりと時間をかけてもしっかりとキズを消したい場合
によって、水溶性のコンパウンドと油溶性のコンパウンドの2種類を使い分けましょう。
水溶性コンパウンドの特徴
水溶性のコンパウンドの場合は、削る力が強く、作業効率が良いのが特徴です。
使いにくい点とししては、研磨をした際に削りカスが出てきやすいので、ふき取りが随時必要です。
また、削る力が強いので塗装を痛めてしまう可能性があることも覚えておかないといけません。
油溶性コンパウンドの特徴
油溶性のコンパウンドになると、削る力が弱く作業効率が落ちてしまいます。
ですが、塗装を痛めずに研磨をすることができるので、慎重に作業をしたい人におすすめです。
使いにくさがあるとすれば、油溶性なので、キズがしっかり消えているかを目視で確認するには「脱脂」作業をする必要があります。
作業時間が取れて、慎重に行いたい人におすすめです。
コンパウンドを使う前に車の事前準備が重要
キズを消すためにコンパウンドを使用するわけですが、事前準備をしっかりしないと上手くいきません。
コンパウンドを使用する前に汚れを落とす洗車を行いましょう。
事前に準備をしておくことで研磨をするときの作業効率も上がり、綺麗に仕上げることができます。
【事前準備】キズ消しに必要な道具を用意する
コンパウンドだけでは施工することができません。
次の道具を一緒に揃えておきましょう。
- コンパウンド用スポンジ(コンパウンドの種類毎に1つ)
- 吹き上げクロス
- シリコンオフ(油溶性コンパウンドを使用する時)
【作業前準備】車の洗車をして汚れを落とす
まず最初に行うのは洗車です。
車の表面についた汚れを落としましょう。
洗車が完了したら、コンパウンドで磨く場所を手で触ってみましょう。
ツルツルした状態になっていれば問題ありません。
表面がざらざらしているなら鉄粉落としを使う
コンパウンドを施工する場所がざらざらしている場合は、表面に鉄粉が付着しています。
鉄粉はクロスなどで擦るだけでは取れず、むしろ小キズが増えてしまいます。
鉄粉を取るために販売されている「粘土」がありますので、それを使いましょう。
キズを綺麗に消す手順とコツ
ここでの手順は、筆者自身がガソリンスタンドで6年間勤務をしていた時に、磨き職人として働いた経験をそのままお伝えしちゃいます。
1.粒の細かいコンパウンドから試す
キズを綺麗に消す為に細目以上に目の細かいコンパウンドを複数使用しますが、使う順番は目の細かい方から使います。
極微粒子→極細目→細目の順番に行います。
極微粒子でキズが消えなければ、極細目に変えて、それでも消えなければ細目にするようにします。
1度削ってしまった塗装は元通りにはできませんので、順番は間違えないようにしましょう。
★磨く時のコツ★
コンパウンドで磨くときにはゴシゴシ力を込めない、ということ覚えておいてください。
優しく撫でるように施工することで、綺麗に仕上がります。
傷が消えたら目の細かいコンパウンドに変えていく
段々と目の粗いコンパウンドに変更していって、キズが消えたところで今度は目が細かいコンパウンドへ変更します。
粒子の一番小さいものから初めて段々大きくしていき、また小さくしていくという、往復するようなイメージです。
- 極微粒子(磨き始め)
- 極細目
- 細目(キズが消える)
- 極細目
- 極微粒子
最後に目の細かいコンパウンドにすることで、クリア層が滑らかになり、艶や光沢が出て綺麗になります。
円を描くように撫でるのは×
ワックスを掛けるときのように、円を描くようにやってしまいたくなる気持ちはありますが、それをすると傷が増えてしまいます。
コンパウンドは、キズの方向に合わせて磨くようにします。
円を描くようにしてしまうと、傷が増えるだけでなく、余計な部分を削ってしまって、仕上がりにムラができてしまいますので注意しましょう。
仕上げはウエスで拭き上げるだけ
コンパウンドを掛け終わったら、ウエスやクロスで拭き上げましょう。
コンパウンドがなくなるまでするのですが、手ごたえとしては、クロスやウエスが拭いていて引っかからないくらいが目安です。
油溶性を使用している人は、最後の仕上げに「シリコンオフ」を使って脱脂をしておきましょう。
キズ消しにおすすめするコンパウンド5選
バンパーなどの樹脂部に使えるプラスチック用コンパウンド
油溶性なので、削る力は弱いですが、塗装を痛めずに綺麗にすることができます。
施工をすることで、汚れ取りや艶出し効果もあるので、コレ一つで車がテカテカになります。
プロ仕様のお手軽セット 3種類のコンパウンドセット
プロが使うノンシリコン・ノンワックスとなっており、どの車の色でも対応しています。
液体タイプなので、伸びが良く作業効率が良いです。
液体コンパウンドで作業効率アップ!
段階的に細目から使うことで、艶のある滑らかな表面に仕上げることができます。
少量タイプなので、使い切れるので経済的です。
錆取り・キズ消し・艶出しの3セットコンパウンド
金属部やメッキなどの錆を落とすことができる粗目からキズ消しができる細目と艶出し効果の極細の3種類がセットになっているので、コレ一つを買えばあらゆる場面に対応できます。
入門編!キズ消しコンパウンドを初めて使うならトライアルセット
初心者が安心して使えるように、説明書きが丁寧に記載されているので、迷ったりしても安心です。
コンパウンド比較一覧表
商品画像 |
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商品名 | ニューサンライト プラスチック用コンパウンド 100ml | 3Mコンパウンド3種セット | 3本セット Holts MH956 | 3本セット Holts MH926 | 液体コンパウンドトライアルセット 09193 |
メーカー | 光陽社 | スリーエム(3M) | Holts(ホルツ) | Holts(ホルツ) | ソフト99(Soft99) |
価格 | ¥755 | ¥4,280 | ¥1,825 | ¥596 | ¥1,146 |
詳細 |
小さいキズなら自分で作業してみよう
広範囲にわたるキズとなると、地道な作業が延々と続いてしまって心が折れてしまいそうになります。
まずは小さなキズや洗車によって付いた、細かい傷を消すことから始めてみましょう。
根気のいる作業ではありますが、綺麗になった愛車を見ると達成感が生まれて、「大事に乗ろう!」と思えるものですよね。
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車で走っているとどうしても細かいキズが付いてしまうので、定期的に磨くと長い間車がピカピカに保つことができます。ガソリンスタンドで六年間勤務していて身につけた、傷消しのコツをしっかりお伝えします!