
濃霧で視界が悪い時の運転方法とは?ライトをハイビームにしたりフォグランプを点ける対策は正解?
山道などを走行している時、濃霧にあったことのあるドライバーさんは多いのではないでしょうか。数メートル先がほとんど見えないほどだと、運転にかなり気を遣いますよね。濃霧時になるべく視界を良くするため、ヘッドライトやフォグランプの使い方をご説明します。また、それでも視界が悪い際は無理に走行することは危険です。休憩を取る必要もありますが、その際ハザードランプなどをつけて車の存在をアピール必要もあるのです。山道に限らず、どんな場所でも気をつけるべき濃霧時の運転方法について解説します。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2019-2-28 / 投稿日:2017-6-7
目次
運転中、霧で目の前が真っ白になったら?ヘッドライトの使い方!
特に山道などを走っていると、霧が立ち込めてくることがありますね。
霧が薄ければそれほどでもないのですが、本当に真っ白で周囲が何にも見えないときがあります。
こういった状況での経験がない方は、遭遇したらどうしたらいいのでしょうか?
1)昼間でもヘッドライトを点灯、周囲に自分の車の存在をアピール
前後に車が走っている場合、周囲に自車の存在をアピールする必要があります。
まずはヘッドライトを点けましょう。
ライトをつけることで、ある程度距離があっても車が走っていることがわかります。
ただ、霧が濃いとライトが点いていても視界が悪いことに変わりはありません。
速度は上げすぎず、安全運転に心がけてください。
2)ヘッドライトはロービームで
ハイビームにしていると目線の高い位置の霧に光が照射され、乱反射します。
そうすると、かえって視界が悪くなってしまいますので、必ずロービームにしましょう。
濃霧時の運転で気をつけるべきこと3つ
1)フォグランプを点灯させる
フォグランプ pic.twitter.com/xPkrFvSfM2
— しげをじさん (@Sghs_Ryo_Ta) June 27, 2017
ヘッドライトと別に、小さなフォグランプが装備されている車の場合、点灯させましょう。
フォグランプは、「霧灯」とも呼ばれています。
・路面に近い位置から照射させる
霧は地表から少し離れたところから発生します。
そのため、路面に近いところに取り付けられたフォグランプは広い範囲に光が届きやすくなりますし、ドライバーの視界を妨げにくくしてくれます。
・白色もしくはやや黄色っぽい光を当てる
波長の長い光の方が、遠くまで届きます。
波長の短い順番は、紫→青→緑→黄色→だいだい色→赤です。
そのため、赤色のフォグランプだとより見えやすいようなのですが、テールランプと間違えたりパトカーの警報灯に使われていることから使用されていません。
波長で考えると、フォグランプは黄色がよさそうですね。
2)スピードを落とす
危険を感じるほど視界が悪いときには、スピードを落としてください。
誤って脱輪したり、道でないところに突っ込んでしまっては大変です。
濃霧の時は前方から来る車も直前まで見えないことが多いです。
カーブしている道路では、対向車線にはみ出してしまったりすると大事故に繋がりかねません。
いつもよりも慎重に、運転をする必要があります。
3)無理な運転はやめ、休憩を取る
パーキングスペースや休憩できる施設が近くにあれば、十分視界が確保できるまで休みましょう。
目を凝らして無理に運転することはかえって危険です。
やむを得ず路肩などに駐車しなければならない場合などは、他の車に存在をアピールする意味で、ハザードやスモールランプなどを点灯させておきましょう。
濃霧時の山道では、路肩に停止してはいけない!
視界が悪いため、直前まで車や人が近づいていたことに気づかないことが多いです。
そのため、路肩に停めていると突然、後続車に追突されることもあり得ます。
特に山道は霧が濃くなりやすく、カーブも多いため通常の道より危険度が増し、道の端により過ぎることで脱輪などの可能性も上がります。
なるべく山道では停まらないようにするのが一番ですが、どうしてもの場合はハザードランプなどをつけて周りに存在を知らせるようにしましょう。
濃霧が起こりやすい気象条件や場所と、霧の種類を知ろう!
そもそも霧とは、細かい水の粒子が空気中に浮遊している状態になっています。
これに光があたり、乱反射することで空気中が白く見えてしまう現象です。
霧に光が当てるとその部分だけががまぶしく感じられ、ドライバーにとって周囲の暗い部分を見ることができなくなってしまうのです。
1)気温の変化
霧は、大気中の水分が多く、気温の変化が激しいときに発生しやすいものです。
この水分を多く持った空気が、さまざまな気象条件によって急激に冷やされたとき、空気中に蓄積しきれなくなった水分が水滴となり、霧として浮遊するのです。
そのため市街地をはじめどこでも発生しますが、特に夜明けや早朝、山間部や盆地では時間帯に関係なく発生します。
山間部は、空気中に水分が多く含まれているからですね。
そのため、そのような時間帯や場所などに行く際の運転は充分な注意が必要です。
2)霧の種類
移流霧(いりゅうぎり)
湿った空気が、冷たい地表や水面を移動するときに冷やされて、発生する霧です。
主に北日本で発生します。
放射霧(ほうしゃぎり)
夜、地表から熱が放射され地面が冷えると、地表面の空気が冷やされて、夜中~夜明け頃に発生るする霧です。
主に盆地などで発生しやすいものですね。
蒸発霧(じょうはつぎり)、蒸気霧(じょうきぎり)
暖かい水面に、冷たい空気が流れ込んだときに発生する霧です。
前線霧(ぜんせんぎり)
温暖前線付近で、暖かい空気が冷やされることによって発生する霧です。
滑昇霧(かっしょうぎり)
空気が山の斜面を這い上がるときに冷やされ、できる霧です。
山頂付近の雲のような霧がこれにあたります。
こうしてみると、海や川の近く、前線の影響、1日の気温差の激しくなるところで、霧が発生しやすいと言えます。
経験的には、朝方の山道などは霧が発生しやすいのですが、逆に気温が上がって暖かい日中には発生しないようです。
濃霧の時は無理な運転をせず、安全運転を心がけよう
濃霧が発生した時の運転や注意事項について解説しました。
ある程度予測できるのであれば、そのときに運転しないようにするのが予防策ではありますが、行楽などで行く場合には、限られた仕事の休暇の中でということもありますし、なかなか予定は曲げられませんね。
しかしながら、濃い霧の中での運転は非常にリスクが高いです。
あなたがどんなに気を付けて運転していても、周囲の車が思いもよらぬ運転をしてくるかもしれません。
霧が濃くなってきたときには早めに判断し、適宜パーキングエリアなどで休憩を取りながら様子を見ましょう。
くれぐれも、無理に濃霧の中で運転することのないように気を付けてください。
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