自動車学校では教わらない車の合図!パッシングは8つハザードは3つ!複数の意味をわかりやすく解説!
ハザードやパッシングの本来の意味以外にも、ドライバー同士の意思の疎通にランプが使われることを知っていますか?感謝の意味を指すハザードや道を譲る際に使われるパッシングなど、それぞれに意味があります。 街中を走行している時や高速道路を走行している時など、様々な合図を目にすることがあると思います。 そこで今回は、教習所では習わないドライバー同士で使われる合図の意味をご紹介します。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-9-29
車道で使われる車の合図はいろいろ
車が出す合図に、「ライト」「ウィンカー」「ハザード」を使ったものがあります。
ライトは通常、道を照らすものですが、ハイビーム・ロービームと道によって向きを変えますよね。
ウィンカーは右左折時や進路変更の時に周囲の車へ曲がる意思を伝える目的で使われています。
また、ハザードは非常停止を周囲に伝えることが本来の使い方です。
道端に車を停める際だったり、車が故障したり、事故を起こしてしまい運転ができない状態などの場合にも使います。
ですが、このような状況以外にもライト・ウィンカー・ハザードを使用する場面が街中では多くあります。
では、この3つは他にどんな意味があるのか見ていきましょう。
ライトをピカピカさせる「パッシング」は8通りの意味がある!
パッシングとは、走行中にライトを何度かハイビームにすることです。
前方の車両に合図を送るときに使います。
1.道を譲る時の合図
一番よく使われる場面としては、右折で止まっている車に対して、「お先にどうぞ」という意味で使われるパッシングです。
右折専用車線のない交差点では、先頭の右折車両が原因で後続車が渋滞を起こしてしまっていることが多くあります。
このような場面で、対向車にパッシングをして先頭車両を右折させ、後続の渋滞を解消することができます。
また、コンビニや駐車場から出てきて、道路に入ろうと待っている車に対しても使われます。
なかなか車が途切れず、道路に入れない車を入れてあげる時に使うことでスムーズに道に入れますから、困っているドライバーを見かけたら使ってみましょう。
2.昼間にライトがついてる/夜間にライトがついていないことへの注意
昼間にヘッドライトが点いている車に対して使うことがあります。
周囲が明るいので、ヘッドライトがついていることに気づかないドライバーがいる時に「教えるため」に使います。
また、夜間にヘッドライトをつけずに走行しているドライバーに対しても使います。
どちらかというと、夜間にライトがついていないことへの注意で使うことが多いのではないでしょうか。
最近では、自発光メーターが装備されているため、自車のヘッドライトが点灯していないことに気づいていないドライバーが多くいます。
夜間にライトをつけずに走行すると非常に危険ですので、パッシングを使い教えてあげましょう。
3.対向車がハイビームになっていることへの注意
対向車がハイビームになっている場合、パッシングをして知らせてあげましょう。
ハイビームを直視してしまうと一瞬視界が悪くなり、前方が目見えなくなってしまい事故を起こす可能性が非常に高くなります。
対向車の場合に使えますが、後続車がハイビームを使用している場合に有効的な合図はないのが残念です。
ルームミラーを調整するか、左に寄って先に行かせるかしかないですね。
4.スピード取り締まりをしているという情報
道を譲る場面でもない、ライトをつけっぱなしでもない、ハイビームになっているわけでもないのにパッシングされた場合、もしかしたらその先でスピード取り締まりをしている可能性があります。
見通しの良い直線道路では、警察によるスピートの取り締まりを行っていることがあります。
このような時に、スピードを落とすように対向車が知らせてくれます。
もしそのようなことがあったら、速度を確認して制限速度で走るように気をつけましょう。
5.お礼の合図
道を譲ってくれたり、先に右左折させてくれたドライバーに対し、『ありがとう』という意味でパッシングをすることがあります。
譲ってくれたことに対しての合図として使われることが多いですね。
6.早く行ってほしい・譲ってほしい時の威嚇
この意味では、特に高速道路で使われています。
追い越し車線を走行している場合に、『早く行って』『どけて欲しい』時に使われますが、このような運転をするドライバーは非常に危険ですので、無理に追い越し車線を走行し続けることはやめましょう。
すぐに走行車線へ移動して、道を譲るようにしてください。
7.危険な割り込みに対する抗議・注意
十分なスペースがなく、急な割り込みをされた際に使われます。
多くの方はクラクションを鳴らしますが、歩行者などが驚くこともあるため、パッシングをします。
この場合のパッシングは、これまでご紹介したものより、やや長めの間隔でパッシングすることが多いですね。
8.一方通行道路を逆走している車への注意
一方通行の道路を逆走している車に対して、パッシングで注意します。
間違っても道を塞ぐような行為はやめましょう。
できるだけ左側に寄ってパッシングをするか、停車してパッシングするようにしてください。
逆走している車は、正しいと思って走っていますから、それなりの速度が出ていますので十分に注意してくださいね。
ハザードランプの3つの意味とは?
停車するときなどに使うランプですね。車のバックライトが点滅します。
1.後続車へのお礼
最近では、多くのドライバーが使用している『ありがとう』の意味を持つハザード。
サンキューハザードとも言われています。
パッシングでも『ありがとう』の意味があるものもありますが、ハザードの方が簡単に意思が伝わることが多いです。
2.大型駐車場で駐車する際に出す合図
駐車場でバック駐車を行うときにも使います。
後続車がいる場合、急に停車しバック駐車を始めると非常に危険です。
後続車は進んでいると思っているとき、急に車がバックしてきたら対処できません。
周囲の車に、自分の車が何かアクションを起こそうとしていることを伝える方法として便利です。
3.渋滞の最後尾につけた時に後続車への注意喚起
緊急停止以外の目的でハザードが使用され、一番浸透している合図が「渋滞の最後尾につけた時に後続車への注意喚起」です。
特に高速道路では、一般道と比べて速度が出ています。
このような場面で、ハザードをつけて後続車に渋滞が始まっていることを知らせます。
そうすることで、後続車からの追突事故を未然に防ぐことができるので、高速道路上で渋滞が発生し始めたらハザードをつけるように心がけましょう。
その他の車の合図とランプを使わない合図
□ その他の合図の意味
○ 左ウィンカーを出して徐行・停車
左ウィンカーを出して徐行している車や停止している車は、後続車に道を譲ろうとしています。
このような車を見かけたら、ゆっくりと通過しましょう。
特に初心者の方は、運転に慣れていないので、後続車がいると焦って運転をしてしまいがちです。
後続車が気になったり、煽りを受けていると感じたら、左ウィンカーを出し後続車を先に行かせてもいいですね。
○ 譲ってくれた車に手を挙げる
道を譲ってくれたり、合流で入れてもらったりした場合、手を上げて感謝することがあります。
ハザードやパッシングをしなくても、相手のドライバーに向けて手をあげるだけなので簡単です。
ただ、この行為は昼間に行ったほうが良いでしょう。
夜間の場合は、ほとんど相手の顔が見えませんから、感謝が伝わりにくいですね。
□ 実は使わないほうがいい合図
○ 「ありがとう」の意味で鳴らすクラクション
「ありがとう」の意味でクラクションを鳴らすドライバーが多くいますが、本来クラクションは「警音鳴らせ」という道路標識等で指定された場所や、やむを得ない場合にのみ使うことができます。
第五十四条 車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号、同条第二項 第二項については第百二十一条第一項第六号)
出典:道路交通法
もともと危険を知らせる音ですので、聞いて心地よい・・・というものではありません。
歩行者がいた場合、「自分にされた?」と驚いてしまうこともあります。
ですから、ありがとうとうい意味でクラクションを鳴らすのはあまりしないほうが良いでしょう。
むやみにクラクションを鳴らすと罰則をうける可能性もあります。
運転に慣れたら、使ってみよう!
このような教習所では習わない合図は、車同士の意思疎通に使われることが多いです。
ですが、慣れていない時や意味が分かっていない合図は無理に使う必要はありません。
相手の捉え方によってはトラブルになる可能性がありますから、ハッキリと意味が伝わる・わかる場面で使うようにしましょう。
また、車に乗っていると相手の車と会話ができないため、お互いの合図の見間違えによって、接触事故を起こしてしまいます。
車の運転に慣れて、合図を出す余裕を持てるようになってから使うのがいいでしょう。
必ず行わなければならない合図でないので、状況や運転技術に応じて使うといいですね。
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