フロントガラスが曇った時の対処法4選&タイプ別曇り止めグッズ3選
雨の多い梅雨時期、夏場の集中豪雨、台風、寒い冬、こんな時に必ずといっていいほど起こるのがフロントガラスやウィンドウの曇りです。ガラスやウィンドウの曇りは視界を遮り、運転中に起こるととても危険ですよね。それをどうやって取り除くのか、またどうやって曇らないようにするか、その方法を知っておくことで、曇った時でも瞬時に対処することができ、スマートな運転ができることでしょう。
●自称:自動車ライター ●免許取得歴:32年 ●現在所有の車:ランサーエボリューション…
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- 最終更新日:2019-6-11 / 投稿日:2017-5-25
目次
寒い日や雨の日にガラスが曇る…原因は?
夏・冬問わず、自動車を運転している時に突然フロントガラスが曇り始めて、ヒヤッとしたことはないでしょうか?
車の運転にとって視界の確保は一番重要です。
さて、ではどうしてフロントガラスは曇ってしまうのでしょうか?
ガラスが曇るのは、湿度差と温度差によって起こります。
フロントガラスは大気(気体)を遮断している状態です。
そのため、寒い日や雨で気温が下がっている日などは、車内と外の温度に差が出ますよね。
車内は暖かく、外(ガラス)は冷たいため、ガラス付近の空気は急激に冷やされます。
冷やされた水は水蒸気となり、近くにあるガラスに霧のようにくっついてしまうんです。
同様の理由で、夏でもフロントガラスが曇ることがあります。
雨の日でも綺麗なガラスで運転したい!曇った時の対処法4選
どうすれば車のガラスを曇らせないようにすることができるのでしょうか。
また、曇ってしまった場合の対処法も見ていきましょう。
方法1.窓を開ける
一番簡単で、多くの方がやっている方法ではないでしょうか。
車内と外の温度差が曇りの一つの原因ですので、その温度差を無くそうという方法です。
ですが雨が降っている時は雨が車内に入ってきてしまいますので、窓を全開にするのではなく少し開けて…としたほうがいいでしょう。
方法2.乾いたタオルで拭く
この方法が一番即効性があります!
ガラスに付いた細かい水分を拭き取ることで、曇りをすぐ除去できますね。
ただこの方法はあくまでもその場しのぎの一時的なもので、同じ環境下ではまたすぐに曇りが生じてしまうのがネックです。
他の方法と組み合わせて、初期段階として使うといいですよ。
方法3.デフロスター機能を使う
エアコン、あるいはヒーター機能しかついていないものでも必ずデフロスター機能というものが空調につけられています。
昨日初めてこれの名前がデフロスターということを知りました(^q^)
車1年以上も運転してるのに pic.twitter.com/qUdumOuSC8— 黒®@CB400SF (@Kampyox) February 23, 2017
デフロスター機能とは、自動車や鉄道などにも取り付けられているもので、フロントガラスの結露を防止するものです。
フロントウィンドウの付け根あたりにある送風口から暖かい風を出すものですが、これは元々ガラス外側に付着した霜を取り去るためにつけられているものでした。
しかし、曇り止めや曇りを取る機能もあることから、フロントウィンドウの曇り止め機能として使われるようになったのです。
基本的な機能としては、温風を出してガラス面を温めることと、ドライヤーのようにすでにガラス面についてしまった水分を乾かすことです。
エアコン(A/Cボタン)をつけて使うと、空気自体が除湿されていくので曇りもすばやく除去することができます。
オートエアコンの場合は、デフロスターモードにすると自動的にエアコン機能も活きるようになっているので、わざわざエアコンスイッチを押なくてもいい車もありますよ。
方法4.デフォッガー機能を使う
これはボタンに横長の長方形の枠に3本の矢印が立ち上るような絵が描かれているものです。
ハザードとデフォッガーのイルミをLED化。 pic.twitter.com/uukmCfLNRM
— ザナ氏 (@Xanardi) March 22, 2016
これはフロントガラスではなくリヤガラス(フロントガラスと対面にある、後ろの窓)の曇りを取る機能となっています。
リヤガラスには、熱線という細い電線が貼られています。
その熱線に電気を通すことで発熱させ、その熱によってガラスに付いた曇り(水分)を乾燥させているんですね。
これはいわゆる電気ストーブのように発熱させるものですから、かなりの電力消費があります。
そのため常にデフォッガー機能を入れっぱなしにすると、バッテリーに負担がかかります。
曇った時、あるいは曇りそうな時だけに使うといいでしょう。
【予防法】曇り止め製品を塗布する
様々な曇り止め商品が、カー用品店などにたくさん並んでいますよね。
そういったものをあらかじめ塗っておくと、ある程度は曇らないように対策することができます。
曇りは細かい水がガラス面に付くことで起こります。
曇り止めは、そのガラスについた水を「水玉」ではなく「水の膜」とし、水玉が引き起こす光の乱反射や屈折をできるだけ少なくしようとしてくれるものです。
製品によっては事前に施行しておくもの、曇りはじめたら塗るものなどいろいろなものが売られています。
自分の使いやすいタイプを選ぶといいでしょう。
雨の日でも綺麗なフロントガラスを!3つのタイプ別の曇り止めグッズ紹介
曇り止めの商品は大きく分けて3種類あり、窓ふきタイプ・コーティングタイプ・即効タイプがあります。
1.曇ってから拭く「拭き取りタイプ」
ウェットティッシュのように袋からさっと取り出せる、窓ふきタイプです。
「一番簡単にできるものがいい」「手軽さを優先したい」という方にはオススメですね。
1.ソフト99 窓ふくだけクリーナー 10枚入
汚れがついて曇りやすくなってしまっている状態の窓を、きれいにすることで曇りにくさも得てくれます。
効果の耐久性はそこまで長くない、という口コミが見られましたが、10枚入りで数百円で売っていることから頻繁に使ってもコスパはよさそうです!
2.曇りを事前に予防!「コーティングタイプ」
コーティングタイプは、比較的長い期間の効果が期待できます。
ボディにするコーティングと同じように、ガラスの内側に親水性持つ強い膜を作ってくれるものです。
効果はどの商品もだいたい2カ月~1年くらいでしょう。
施行方法は商品によってまちまちですが、液体を塗って拭きのばす、液体を塗って乾いてから拭きあげるといったものが多いです。
2.ガラスコーティング剤 『ビュークリア』 50ml (スポンジ クロスセット)
自動車の内窓用に開発された曇り止めコーティング剤です。
3.即効タイプ
即効タイプは曇ってしまった時にさっと塗って拭くだけでOKです!
塗ったあとも、曇りを予防してくれます。
即効タイプは基本的にガラスクリーナーと同じ成分が入っており、更に油膜を取り去る界面活性剤(水分と油分の両方になじみやすいもの)などが含まれているものが多いので、すぐ効くんですね。
3.スプレー式のガラスのくもり止め 180ml
使い方は、スプレーフォーム式でガラスの内側に吹き付け、乾いたタオルなどで拭きとるだけです。
※走行中や、短い信号待ちでは危険なので必ず停車してから行いましょう!
一番の曇り予防はガラスを綺麗に掃除すること!
曇り止め商品を使ったり、曇ってから色々試すことも効果的ですが、その前に曇りにくい状況を作っておくことが重要です。
まずはフロントガラスの内側の掃除を徹底してみてください。
曇りは水分がガラス面に付着することが原因です。
そのため、水分がガラスに付きにくい状態、要するに汚れの無いきれいな状態にすればいいというわけです。
例えば、家の中のホコリを思い出してください。
棚板とか窓の桟、テレビの上などちょっとした出っ張りにホコリがよく溜まりますよね。
それは、凸凹していたりしてホコリが乗りやすい形状のせいなんです。
曇りもこれと同じことで、ガラス面に汚れがついているとそこに水分が留まりやすくなり、結果曇りに繋がってしまう…ということです。
ガラスクリーナーなどを使って、汚れや油膜の無い状態にしましょう。
フロントガラスが曇ったら、慌てず車を止めて対処しよう
運転中にフロントガラスが曇ることほど、危険なものはありません。
だからといって慌てて拭き取ろうとすると、運転に支障が出ますので絶対にしないでください。
曇ってしまったら、まだ前が見える段階でエアコンを入れる、窓を開けるなどといった応急措置を取り、その間に安全なところに車を止めてから拭いたりスプレーをかけたりしましょう。
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