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新しい燃費の測定方法「WLTP」!JC08モードとの4つの違いとは?実燃費との差は少なくなる?

新しい燃費の測定方法「WLTP」!JC08モードとの4つの違いとは?実燃費との差は少なくなる?

JC08モード燃費に変わる、新しい国際基準の燃費測定及び排出ガス規制の測定法であるWLTPの導入が始まります。現行のJC08からWLTPへ、どんな測定方法に変わるのでしょうか。 最近はEVやハイブリッドなどのさまざまなタイプのクルマが増えてきました。測定方法の変更で実燃費との差はどうなるのか?どんな車が本当におトクなのかわかるようになるか?気になるところです。WLTPに変わると、何がどうなるのでしょうか?詳しくご紹介します。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …

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  • 最終更新日:2018-9-10 / 投稿日:2018-9-8

新しい燃費を示す数字「WLTPモード燃費」とは?

2016年の国土交通省の発表で、乗用車の燃費測定法が新しいものに移行することが決まりました。

2018年10月1日からWLTPと呼ばれる国際基準のものに順次切り替わります。

WLTPとはどんなものなのでしょうか?また、変わったことで私達にはどんな影響があるのか調べてみました。gas_charger

WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)は、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラムで定められた国際基準の燃費・排出ガスの測定方法のことです。

日本では従来のJC08モードによる測定とカタログ表示は、施行後も当面利用されます。

測定方法は10・15モードもしくはJC08モード燃費の測定と変わりありません。

従来と同じ、シャシーダイナモメータというローラーの付いた試験機を使って測定します。

それではWLTPとJC08モード燃費と、どのような違いがあるのでしょうか?

現在の「JC08モード」との4つの違い

従来の車は、JC08モードという測定方法で燃費を測定していました。

現在多くの車でカタログの環境仕様というところに書かれている燃費数値が、JC08モードで測定されたものです。

新しい測定方法のWLTPではこのJC08と4つの違いがあります。

具体的にどのように変えるのか、変えることで燃費を示す数値がどうなるのか説明します。

違い1:測定時の「最高速度」や「平均時速」が高くなります

WLTPでは、最高速度が早く・平均時速も早い環境でテストをします。

具体的にはJC08モードでは、最高速度が81.6Kmなのに対し、WLTPでは97.4Km。

平均速度では、JC08の時速24.41KmからWLTPでは時速36.39Kmとなります。

また、同時に測定時の「走行時間」「走行距離」も長くなります。

違い2:測定中の「アイドリング時間」減少

従来も、アイドリング時間は測定の中に入っていました。

そのため従来は、アイドリングストップ車のほうが燃費が良く測定される条件だったのです。

WLTPでは、「アイドリングの測定時間」が半分程度に短くなります。

具体的には、アイドリング時間比率は、29.7%から15.4%へと半減します。

アイドリングストップに対応していない車については、今までよりも数値上は多少燃費が良い数字が出る可能性があります。

違い3:車が今までより重い状態での測定になる

WLTPではJC08モードに比べて、車両が重い状態での測定となります。

年々車の重さが重くなっていることや、積載可能な重さを想定した重量の加算が反映されます。

車が重くなるので、同じ車の燃費を示す数値はJC08モードの時よりも悪くなります。

違い4:「コールドスタートの試験時間」増加

車のエンジンが冷えた状態のままで発車させることをコールドスタートといい、冷始動とも呼ばれています。

JC08での燃費試験のコールドスタート比率は、25%でした。(4台に3台はエンジンが暖まった状態で発車)

WLTPでは、コールドスタートでテストするものを100%、つまりコールドスタートのテストしかしないようになります。

エンジンが冷えているほうが暖まった状態で発進するよりもCO2の排出量が大きくなると言われています。

そのため、WLTPではJC08と比較して、燃費が悪い数字になることが想定されます。

WLTPモード燃費採用の影響とは

自動車メーカーが影響を受けます

自動車メーカーにとっては、国連基準の測定方法にすることで測定条件が複数の国で共通になることのメリットがあります。

世界各地に販売している自動車メーカーは、各国の型式認証に必要な測定データの取得を簡略化することが可能となります。

ただし、一足先に欧州で2018年9月1日に実施されていて、新車販売されるクルマはこの新基準をクリアする必要がある点はデメリットでしょう。

そのため、各自動車メーカーは再テストのコストがかかるのでニュースでもときたま取り上げられていますよね。

たとえばフォルクスワーゲンで出した試算によると、WLTPへの適合にかかるコストは10億ユーロ(約1300億円)以上もするそうです。

実燃費がカタログ燃費の差が少なくなる?

全体の傾向は、JC08と比べてWLTPでは、ほぼ同じか若干燃費測定値が低くなると予測されています。

同一の車両でJC08とWLTPのそれぞれで測定した場合

  • JC08で20km/L以下の車ではほぼ同じか若干低い程度
  • JC08で20km/L以上の燃費性能の高い車は15%前後測定値が低くなる

これは、先程ご説明したように、コールドスタート比率が100%になることが一つの原因です。

理解しておきたいこととして
測定値が下がるのはより厳しい条件下で測定したからであって、実際の燃費には違いがあるわけではありません

この新しいWLTPの基準はそもそも、実際の車の走行状態により近い環境での燃費を出すような基準なので、今までの測定方法よりもカタログに記載の燃費と実際の燃費は大きく差が出なくなるかも知れません。

気をつけておきたいこととしては、従来のJC08とWLTPを同じ目線でただ数字だけで比較をしてしまうと燃費の良い車を勘違いしてしまうということです。

WLTPはJC08モードよりも多少低めの燃費になっているというイメージで、カタログを見るようにして下さいね。

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この記事を書いたユーザー
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) 車に対する思い:自動車関連の仕事を長くやってきました。 1人のユーザーとしてこんな車が欲しいと思う要求がありながら、実際に作る側の苦労もわかります。 世の中に発表されたいろいろな車を見るたびに、すごい車がで…

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