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正月飾りで付ける車の「しめ縄」の意味とは?

お正月になると家の玄関や車に取り付けてあるしめ縄を見る機会がありますが、家に飾ったり、車に取り付けている人は年々減少傾向にあるようです。
ですが、しめ縄を見ると「あぁ、正月が来たんだ。新年だな」としみじみと感じるのも昔からの習慣からによるものでもあるのでしょう。
神社やお寺の本殿などに、上からぶら下がっているしめ縄ですが、本来はどのような意味があり飾られているのでしょうか?
神社などに飾られているしめ縄と車に付けてるしめ縄で、意味が違うのかどうかも知りたいところです。
しめ縄自体は、藁を編んで作られている物で、機械的な作業で行うものではなくほとんどが人力で作られています。
神社やお寺などで飾られているような大きなしめ縄になれば、作り上げるために1年以上の歳月をかけて製作なれるものもあります。
「しめ縄」という言葉の由来からみた意味
そもそも、正月という行事を何故行うのかということから考えてみると、正月は年が変わり、年神様を迎えることとされている行事になります。
そして、しめ縄には神様がいるべき場所として神聖な聖域となるように、現世と隔絶するためのものとされています。
隔絶することによって神聖な場所に不浄なものが入り込まないようになるため、神様に安心して過ごしてもらうことができるようになるわけです。
さらに、「しめ縄」の「しめ」という言葉は。「占め(しめ)」とされており神様が占める場所ということになります。
神様が居る場所を明確に、そして現世と隔絶するために「しめ縄」が用いられているようです。
車に「しめ縄」をつけるべき?
車に「しめ縄」を付けるべきか否かとなると、「付けた方が良いでしょう」というのが結論です。
上記にも記載しているように、「しめ縄」というものは、神様を迎えるためのものであり、車というものをその年も安全に運行することができるように願いをかけるものでもあるからです。
車に神様が宿ることによって、その年も事故や違反なく過ごすことができるようにという願掛けになりますので、「付ける方が良いでしょう」となります。
ただし、付ける際には気をつけておかないといけない点もありますのでご注意ください。
「しめ縄」の正しい付け方を解説!
「しめ縄」には、藁で編んでいる縄だけでなく、飾りとして他のものも付随していますので、そういったものが走行中に飛んでいかないようにしなければなりません。
また、運転の支障にならないような場所に取り付けなければいけませんので、付ける場所や取り付け方法には気をつけましょう。
車の「しめ縄」の取り付け場所
昔からよく見かけるのは、車の前部にある「グリル」や「バンパー」部分にしめ縄を取り付けることが多いようです。
側面や後部、天井に取り付けてもいいのですが、見栄えもあまりよくありませんので、やはり「グリル」や「バンパー」に取り付けるのが無難になるでしょう。
ですが、必ずしも車の外に取り付けなければならないというわけでもありませんので、車内の「ルーフミラー」付近に取り付ける方もいるようです。
「しめ縄」の車への取り付け方法
せっかく取り付けるにも関わらず、落ちてしまったりするのは縁起が悪いのでしっかりと固定をしておく必要があります。
しかしながら、固定をするために「ワイヤー」などのように硬いものを使って固定をしてしまうと、バンパーに傷をつけてしまったりすることがあります。
そのため「タイラップ(結束バンド)」や「ビニール紐」などを使って固定するのがオススメです。
「しめ縄」はいつまでつければいいのか?

しめ縄は車でも家でも飾るための意味はそこまで変わりありませんので、飾っておく期間も同じようになります。
しかし、以下の日に付けるのは避けておいたほうがいいでしょう。
- 12月29日は9があり、苦しむと呼ばれる。
- 12月31日は1夜飾りとなり縁起が悪い。
29日も31日もダメとなれば、必然的に30日に付けるようになりますね。
そして、年が明けていつまで付けておくのかということですが、1月7日までには外すようにしておきましょう。
正月の1日~3日はそのまま取り付けておいて、4日に外す人も多いようです。
「しめ縄」を付けるのは交通違反ではない?
「しめ縄」そのものを取り付けることは交通違反とはされませんが、運転に支障のある場所への取り付けや、他の交通に迷惑および危害を及ぼしてしまうような場合は違反となってしまいます。
まず運転に支障のある場所への取り付けというのは、運転中に前方の状況を見ることができないような場合です。
詳しく言うと、室内に取り付けた時にフロントガラスが遮られてしまうような場合です。
また、外に取り付けたとしても、「ナンバープレート」が隠れてしまったり、固定が緩くて道路上に落としてしまったりするのも違反となることがあります。
以上の点にはくれぐれも注意して取り付けましょう。
車に「しめ縄」を付ける人が減ったのは何故?
車へ「しめ縄」をつけることがなくなってきたのは、昔と違い「車」が特別なものではなくなってきたからでしょう。
現在では、人々の交通手段として車が手に入るようになりましたし、故障することも昔に比べで格段に少なくなりました。
そのため、車そのものが人々の中で特別な存在ではなくなってしまい、「しめ縄」を付けるような物ではなくなったと考えます。
その他にも、現代の車と昔の車とのデザインの違いもあります。
現代の車は、多くの人が取り付けるフロントグリルの形状が変化していますし、取り付けると傷が入ってしまうことがあります。
こういった理由から「しめ縄」を付ける人が減ったのでしょう。
しかし、「しめ縄」を付けるのは交通安全の祈願でもありますので、お守り感覚でつけるのも良いのではないでしょうか。

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