目次
モバイルハウスとは?
モバイルハウスという言葉を最近聞くことが増えてきました。
モバイルハウスとは、言葉通り、モバイル=自由に動く、移動性の、ハウス=家、なので「移動式の家」のことです。
車の荷台を居住空間にすることで、住める環境を作り、固定の土地に住むのではなく、様々なところで暮らすことができます。
代表的なタイプとしては下のインスタの画像のような、軽トラックの上に部屋を乗せるタイプのモバイルハウスが多いです。
モバイルハウスの使用用途は様々です。
キャンピングカーのようにモバイルハウスで日本中を旅行するだけではなく、珈琲屋の移動販売をしている人、自らの世界観を表現するための美術館のようにしている人、ワークショップを行う部屋として使う人…など、様々です。
タイニーハウスとモバイルハウスの違いとは?
モバイルハウスの話をしていると、「タイニーハウス」という言葉も同時に出てきます。
タイニーハウスって何だろう?と調べてみると、「小さな家」の総称ということみたいです。
固定してある移動できないタイニーハウスはモバイルハウスとは言えないですが、移動ができるタイニーハウスはモバイルハウスと言えますね。
タイニーハウスの種類のひとつが「モバイルハウス」という関係ですね。
家と旅するモバイルハウスで自由な暮らし
モバイルハウスが近年注目されている理由には、マイホームを持つためにローンを組んで借り入れを行うことに疑問視する人が多くなってきたことが要因の1つとしてあるようです。
確かに、新築住宅を購入しようとすると1000万円以上は必ずするでしょうし、購入して住み始めると、「固定資産税」の税金や維持管理費も掛かってきます。
しかし、モノが豊富になっている世の中だからこそ、断捨離やミニマリズムが流行してきている流れで、そこまでお金をかけて大きな家を持つことに疑問を持ち始める人もでてきました。
「不必要に出て行くお金が多過ぎることをやめたい」という考えが、モバイルハウスに魅力を感じ始める一つの要因と言えるでしょう。
モバイルハウスの種類
モバイルハウスには、軽トラやトラックなどの荷台を使って作るタイプと、トレーラーハウスを使って作るタイプで分かれており、それぞれに特徴があります。
1.キャンピングカーでも使われる自走タイプ
よくキャンピングカーでも見かける自走タイプが、荷台を利用して製作したモバイルハウスです。
自走タイプであれば、車検を受けていればどこに行くこともできますし、車と一体になっているので、まさに「走る家」という印象が強く出てきます。
ハイエースなどの1BOXタイプもあれば、軽バンを改造したタイプ、軽トラなどのトラックの荷台を改造したものもあります。
ただし、車の寿命が家の寿命となってしまいますので、車の維持管理については注意をしないといけません。
2.トレーラーハウスの牽引タイプ
車で引っ張って移動するタイプのトレーラーハウスは、家の部分だけでは移動することができないので、牽引をするための車を用意しなければなりません。
ただ、トレーラーハウスの場合は室内を広く使うことができますし、家だけを固定することができます。
また、家部分と車が別になっているので、車が故障したり使えなくなったとしても家をそのまま使い続けることができるのがメリットとして挙げることができます。
しかし、気をつけておかないといけない点として「免許」があります。
牽引する際に、牽引される側(家)の重量が750kg以下であれば牽引免許が無くても引っ張って走ることができます。
ですが、牽引される側(家)が750kgを超える重量の場合は牽引免許が必要になりますので、ご注意ください。
モバイルハウスなら固定資産税が掛からない
モバイルハウスのメリットとして、固定資産税がかからないという点があります。
一戸建てなどであれば、建物に対して「固定資産税」が発生し、毎年支払いの義務が生じてきます。
これは、水道やガス、電気などのインフラが接続されていて、なおかつ移動することができないからこそ発生する税金です。
モバイルハウスは、一時的に水道やガス、電気などを繋いだとしても、簡単に着脱できて、すぐに移動させることができるのであれば固定資産税が掛からないようになっています。
何故なら「不動産」ではなく「可動産」なので、車と同じ扱いになるからです。
モバイルハウスに住む人は、固定資産税の部分に注目している人が多くいるようで、そのライフスタイルも重要なことですが、お金が絡む話でもありますので、しっかりチェックしておかないといけないポイントでしょう。
維持費や車を置く場所を考えればいいだけ!
車と同じように駐車するスペースを考えれば、好きなところで暮らすことができますし、維持費についても車の維持費と同じようなものです。
車の燃料代やオイル代などは当然必要になってきますし、食料品などの生活費も掛かりますが、固定された家とは違い税金が掛からないのが嬉しいところです。
モバイルハウスの作り方
モバイルハウスが欲しいと思った時に、自分の家を選ぶようになるわけですから、どんな家にしたいか考えますよね。
外観はどうしようか、内装はどんな装備をつけようかなど、小さいけれども家ですので自分が満足したものを手に入れたいと思われるでしょう。
モバイルハウスを手に入れるときに、元々キャンピングカーとして作られている改造済みの車体を買ってくることもできます。
または、自分で一から作ることもできるでしょう。
一から作るのも、全てを自分で作業する方法もありますし、業者に頼んで一部又は全部をやってもらう方法などもあります。
モバイルハウスを手に入れる方法は様々ありますが、満足できる家を手に入れるための方法を模索してみましょう。
DIYで自分で作る?それとも業者にお願いする?
自分で一から全てを作ったり、自分では作業ができない部分を業者に頼んでみたり、DIYをするにしてもやり方はあります。
DIYで自分で作ることのメリットとしては、業者に頼むよりも安く仕上げることができたり、自分の好きなように設計できるので、自由度の高いモバイルハウスを作ることができる点があげられます。
まったくの無知な状態からだと、作業をするにも設計をするにも大変ですし、時間も掛かりますが、自分が作った家という実感を持って住むことができるのは魅力的ですね。
ただ、小さい家でも家は家ですから、強度的な問題やインフラ設備などで自分の手に負えないことについては、あっさりと業者を頼る方が賢い選択と言えるでしょう。
DIYでモバイルハウスを自作する方法
まず、DIYをするに当たって、自走タイプにするのか牽引タイプにするのかを決めなければなりません。
1.モバイルハウスの種類を決める
自走タイプであれば、荷台が室内にあるハイエースのようなバンタイプか、軽トラのような荷台が外にあるものかによって作り方は変わってきます。
牽引タイプは、荷台が外にある軽トラのようなものと同じように作ればいいでしょう。
2.モバイルハウスのサイズを決める
荷台の広さに合わせて家のサイズを決めましょう。
荷台に作る場合に気をつけておかないといけないのが、家のサイズです。
- 長さ:荷台からはみ出していいのは、車体の長さの1/10まで
- 幅:車の幅まで
- 高さ:3.8mまで(軽トラなど軽自動車は2.5mまで)
道路を走る車両ですから、道路運送車両法に則りサイズがはみ出ないようにして作りましょう。
3.土台と枠を作る
家の中でも重要な部分となるのが「土台」や「枠」の部分です。
固定されている家とは違い、車で動いているので振動などが伝わってきてしまい、木材だけでは耐久力が無かったり、釘などでは振動によって折れてしまうことが考えられます。
そのため、木材とアルミフレームなどを合わせて使い、リベットを使って固定したり、金属の溶接をする必要もあります。
ただ、この部分をしっかりと作っておけば安心して住むことができますので、手を抜かずにやってみましょう。
4.外観の要になる壁板を付ける
土台や枠が完成したら、次に雨風を防げるように壁板を付けていきます。
雨が降ったりすると木材だと腐ってしまいますので、防腐剤を塗るのを忘れないようにしましょう。
また、壁板と枠の間に断熱材などを入れておけば冷房の効きが良くなったりします。
貼り付けるときにビス留めをしますが、その部分は室内に雨が入ってこないようにコーキングしておきましょう。
5.生活に必要な水道や電気の設置
水道が使えるようにシンクを設置したり、冷蔵庫や冷暖房器具が使えるようにするには電気が必要になります。
電気は発電機を使ったり、太陽光パネルを用いたものを使ったりしている人がいるようです。
水は、使用する水と使用済みの水を入れるタンクを備えないといけませんので、その場所の確保も必要になります。
少し難易度の高い作業になりますので、難しいようであれば業者に頼んでみてもいいのではないでしょうか。
モバイルハウスの作り方の動画がわかりやすい!
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モバイルハウスが作れる専門業者
SAMPO Inc.(東京) |
モバイルハウスを実際に見たい!どんなイベントで見られる?
モバイルハウスを作ったりして手に入れる前に、どんなモバイルハウスがあるのかを見ておきたいですよね。
皆さんが思い思いに作っているモバイルハウスを見ることができれば、インスピレーションも刺激されて、自分の家に採用できるものもあるかもしれません。
モバイルハウスを見るならキャンピングカーイベントに行くべし!
モバイルハウスだけのイベントというのもやっているようですが、キャンピングカーを自作している人達が開催するイベントもあるようです。
また、キャンピングカーを販売している会社が開催するイベントもあったりするようなので、キャンピングカーのイベントに行ってみるとモバイルハウスを見ることができそうです。
ほとんどのイベントが、実際にキャンプ場などで宿泊することを目的として開催しているようなので、キャンプ場がイベントの開催場所になるでしょう。
モバイルハウス制作のワークショップもあり
モバイルハウスをつくろう!製作ワークショップ in 廃材エコヴィレッジゆるゆる(facebookぺーじ)
モバイルハウスは、好きな時に好きな場所で暮らすことができる未来の家!
仕事がどこにいてもできるような仕事であれば、旅をしながら暮らすことができる「ノマド遊牧民」のような生活をすることができるのがモバイルハウスです。
昔からの慣習では、家を持って決められた土地に居つづけることが良しとされてきましたが、これからの時代では自由に暮らすライフスタイルを重視することが必要になってくるでしょう。
好きな時に好きな場所に行って、そこで暮らして、また次の場所へ行くような旅ができるのは「モバイルハウスの醍醐味」ですね。
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