
タイヤのアルミホイールの基礎知識をおさらい!メーカー厳選10社の特徴・強み
車のカスタマイズの一つで、ホイールのカスタムがあります。中でもアルミホイールは種類も多く初心者でも選びやすいのですがカスタムの知識としてまずアルミホイールのメーカーの知識を深めておきたいところです。 国内のアルミホイールメーカーを厳選して10社を紹介します。アルミホイールの種類や形状、そして各社の強み、特徴を見て、アルミホイール選びの参考にしてみてください。

■免許取得歴:10年 ■今乗っている車種:新車で購入したTOYOTAのVitsGRspo…
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- 最終更新日:2019-6-28 / 投稿日:2019-7-1
目次
アルミホイールは組み立て方別で3種類!

様々な形状やデザインのアルミホイールがありますが、製造方法や組み立て方法の違いによって種類が分かれています。
アルミホイールの種類は以下の3種類に分類されています。
- 1ピースホイール
- 2ピースホイール
- 3ピースホイール
1ピースホイールについて
もっとも安価に製造ができて、流通量の多いホイールが「1ピースホイール」です。
ホイールの縁となる「リム」の部分と中央から縁に向かって伸びている「ディスク」が一体化してるタイプです。
一体になっている構造なので、ホイール歪みにくい特徴があります。
主にスポーツカーなどが使用するようなホイールに用いられる種類です。
2ピースホイールについて
「リム」の部分と「ディスク」部分を別々に製造して、2つの部品を溶接によって繋いでいるのが「2ピースホイール」です。
ディスクとリムを別で製造することで、ディスクの形状をある程度自由なデザインとすることができます。
また、オフセットと呼ばれる車にホイールを取り付ける面をミリ単位で調整することができる特徴があります。
最近は2ピースホイールが主流となってきています。
3ピースホイールについて
その構造は、「リム」が2つ「ディスク」が1つの計3つの部品を別々に製造して、その3つを固定することで組み立てられています。
2つのリムは、表面のリムである「アウターリム」と裏側のリムである「インナーリム」の2つです。
最高級のホイールとされており、自由度の高いデザイン性に最も優れている種類ですが、製造工程が複雑なためか国内で製造している会社は少ないです。
アルミホイール4つの形状について

アルミホイールの形で見た目がかわりますが、以下の4通りあります。
- スポーク
- メッシュ
- フィン
- ディッシュ
また、それぞれの「この形状といえばこのメーカー!」という代表的なメーカーも紹介します。
1スポーク系ホイールならRAYS
ホイール中心から伸びているスポークが3~7本の形状のものをスポーク系ホイールと呼びます。
いろいろな車に似合うスタンダードな形状のホイールです。
構造がシンプルで強度の高いホイールなので、スポーツ走行をする車に履かせることが多くあります。
スポークホイールとして有名なメーカーとしては、「RAYS(レイズ)」が挙げられます。
2メッシュ系ホイールならBBS
スポークが細く、網目状になって細かく枝分かれした形状になっているのがメッシュ系ホイールです。
複雑な形状をしていることから、高級感を出したい車に装着することが多くあります。
この形状をしているホイールは決して安くはなくちょっと手をだしにくい価格となりがちです。
メッシュ系ホイールといえば、「BBS」が人気です。
3フィン系ホイールで人気が高いのはWeds
スポーク系ホイールと同じ形状ではありますが、スポークの本数の違いによって呼び方が変わります。
8本以上のスポークとなっている形状をフィン系ホイールと呼ぶようになっています。
スポークの本数が多くなったことで、車の足元をより優雅に演出できるようになります。
フィン系のホイールは、各社が出していますが、人気のメーカーは「Weds(ウェッズ)」となります。
4ディッシュ系ホイールはハイペリオン
ディッシュ=皿、と言われていることから、ディッシュ系ホイールはディスク面が皿のようになっています。
迫力のある足元にすることができ、そのデザイン性はドレスアップをする時には決して無視することのできないタイプです。
ただ、スポーク系やメッシュ系などに比べて、放熱性が悪く・重さもあります。
ディッシュ系ホイールを製造しているメーカーは少なく、現状で販売していて知名度があるのは、「ハイペリオン」になります。
アルミホイール2つの製造方法について

アルミホイールは、アルミニウムの合金を溶かして固めてホイールの形状にしています。
溶かして固めるときの工程の違いによって、「鋳造」と「鍛造」2つの製造方法に分けることができます。
鋳造型ホイール
ホイールの型の鋳型を作り、そこに溶かしたアルミを流し込むことで目的のホイールの形にします。
冷えて固まれば、型から外して表面などを切削し、塗装することで完成します。
この製造方法は、各メーカーが行っていますが特に「WORK(ワーク)」には鋳造ホイールが多くあります。
メリット・デメリット
鋳造で作ったホイールのメリットは、大量生産できるのでコストが安く価格もおさえることが出来る点です。
一方でデメリットは、強度を確保するために多く金属を使うため重量が重くなってしまいます。
鍛造型ホイール
金属を叩くことによって分子構造の結合を強くしたホイールが鍛造型ホイールです。
日本刀を叩いて作るシーンを想像して見て下さい。
鍛造ホイールを作る専用の型に金属を流し込んで、圧力を掛けて製造します。
ホイールを軽く、そして強靭に作るためにモータースポーツに供給している「SSR(エスエスアール)」が主に、この製法を得意としています。
メリット・デメリット
鍛造ホイールにすることで、軽量でも強度の優れたホイールを作ることができることがメリットとして挙げられます。
デメリットとしては、鋳造に比べると設備投資などに莫大な費用が掛かってしまいますので、コストが高くなってしまうことです。
アルミホイールメーカー厳選10社!それぞれの強みについて

日本国内のアルミホイールメーカーを厳選して10社を紹介します。
1.RAYS(レイズ)
大阪に拠点を置き、設立が1977年の老舗ホイールメーカーです。
数々のモータースポーツにアルミホイールの供給を行っており、知名度はトップクラスの会社です。
レース活動によって培われてきた製造技術を、市販のアルミホイールにも適用しています。
スポーツカーに装着するようなホイールや、ドレスアップをするためのホイールもブランド展開しています。
レイズは昔からスポークホイールのボルクレーシング「TE37」が有名で、今でも絶大な人気を誇っています。
2.WORK(ワーク)
1977年に設立されレイズと同じく大阪を拠点に展開しているメーカーが「ワーク」です。
これまでに多くのモータースポーツに参入して、アルミホイールを供給しています。
D1グランプリなど国内モータースポーツに精力的に活動を行っています。
ワークはスポーツカーに装着するような高性能アルミホイールとドレスアップを目的にしたアルミホイールの販売展開をしています。
ワークの特徴としては、アルミホイールのカスタムオーダーが可能なところでしょう。
ホイールにカラーを選んで自分好みのものを注文することができます。
3.Weds(ウェッズ)
レイズやワークよりも古い創業1965年、大阪で設立されたのがWeds(ウェッズ)です。
モータースポーツSUPER GTのメインスポンサーになっています。
1977年に日本初の3ピースホイールを販売開始していることからも、技術力の高いアルミホイール会社といえるでしょう。
速く走ることを追求したハイパフォーマンスカーへの装着を想定したアルミホイールを得意としています。
また、ミニバンやセダンなどのドレスアップに適応するホイールも製造しています。
4.SSR(エスエスアール)
現在ではタナベ株式会社が所有するブランドですが、元々は株式会社スピードスターが所有していたブランドです。
スピードスターの倒産に伴って、タナベがSSRのブランドを吸収し、今でも販売を続けています。
SSRの商品はデザイン性の高い3ピースホイールが多いです。
軽量化にも力を入れており、美しいデザインかつ軽いというパフォーマンス性の高いホイールが誕生しました。
SSRは3ピースホイールを製造している数少ない国内企業です。
5.BBS(ビービーエス)
現在では富山県と東京に本社を置くBBSジャパンが運営をしていますが、本来はドイツ発祥の自動車部品メーカーでした。
1983年から製造を開始しており、モータースポーツをメインにアルミホイールの供給を行っています。
BBSはデザイン性とモータースポーツでも重宝される技術力の高いメッシュ系ホイールが特徴です。
フォーミュラ1やSUPER GTに供給している鍛造マグネシウムホイールは、非常に高性能で同業他社では真似のできないと評されています。
そのBBSの特徴としては、メッシュ系ホイールのデザインで、BBS=メッシュと思ってしまう程に知名度が高いです。
6.ENKEI(エンケイ)
静岡県を拠点とするエンケイは、1989年に設立されたアルミホイールメーカーです。
エンケイは国内のみならず海外へも進出していて、現在では北米やタイ、マレーシアなどでも展開を図っています。
海外での知名度も高くなっており、モータースポーツでもアルミホイールの供給を行っています。
エンケイ独自の技術となる「MAT プロセス」を用いて製造されたホイールは、高い剛性とトップクラスの軽さを誇っています。
スポーク系ホイールを主に販売展開していますが、そのどれもが高性能なアルミホイールとなっています。
7.YOKOHAMA WHEEL(ヨコハマホイール)
車のタイヤでも聞き覚えのある名前かと思いますが、タイヤメーカーの横浜ゴム株式会社が展開しているのがヨコハマホイールです。
スポーク系のアルミホイールを主に製造・販売しており、スポーツカーに装着されているのを見たことがある人もいるでしょう。
鍛造の1ピースホイールのスポーク系ホイールということで、強度が高く軽量なハイパフォーマンスアルミホイールです。
8.KYOHO(キョーホー)
1968年に愛知県名古屋市で設立されたアルミホイールメーカーです。
主にドレスアップをする車へ提供するアルミホイールを製造しており、デザイン性の高さはに定評があります。
元々は、各社のアルミホイールなどの車用品を卸売りしている会社だったのですが、メーカーとして自社ブランドの展開をしています。
主にフィン系やスポーク系のホイールブランドを展開しており、ドレスアップを向けでより良いものを提供する理念を持っています。
9.5ZIGEN(ゴジゲン)
1987年に大阪で設立をした株式会社ディジョンカーズの展開ブランドである5ZIGENです。
アルミホイール以外にも車用品として、マフラーの製造・販売も手掛けています。
自社からモータースポーツへ参戦したりと、精力的な活動をしながら自社ブランドのアピールを行っています。
スポーク系のホイールを主に製造しており、走るためのアルミホイールだけでなく、魅せるためのアルミホイールにも力を入れています。
10.PIAA(ピア)
アルミホイールとしての知名度はあまり高くありませんが、自動車用品メーカーとしての知名度は抜群です。
PIAAは車のヘッドライトバルブも有名です。
スポーク系のアルミホイールを製造しており、様々なモータースポーツへ参入をしている会社です。
デザイン性の高いドレスアップ目的のホイールから、放熱性が高く強度のある走るためのホイールまで取り揃えています。
お気に入りのメーカーを見つけて好みのホイールを探そう
メーカーによって得意な種類のアルミホイールがあることがおわかりいただけたと思います。
ホイールというものは、これが正解という選択はありません。
デザインや機能性のどちらのこだわるのかなどで選び方は変わってきますので、メーカーの特徴から選んでみるのもひとつかと思います。
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