利用者急増中!個人間カーシェアの利用方法・知っておきたい注意点
続々と利用者が上昇傾向にあり話題の「個人間カーシェア」です。周りに利用した方がいなかったりすると、イマイチどんな仕組みかわからない・車の貸し借りは不安…そう思っている方も多いかと思います。個人間カーシェアリングの使い方や注意すべきポイントをまとめました。実際にある個人間カーシェアの4つのサイトについて、各サイトがどんな特徴を持っているのかと利用者の口コミもご紹介します。
■免許取得歴:10年 ■今乗っている車種:新車で購入したTOYOTAのVitsGRspo…
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- 投稿日:2019-6-13
目次
自家用車を貸し借りする個人間カーシェアリングとは?
「個人間カーシェアリング」は、個人で所有している自家用車を、サイトを通して別の個人が借りるというシステムです。
簡単に言ってしまえば、サイトを介して個人で車の貸し借りを斡旋するということになります。
この個人間カーシェアのサービスを展開しているサイトが2017年以降増えていて、利用者(登録者)も増加しています。
珍しい車をシェアしてもらえたり、自分の使わない時間でお金を生み出したりと、メリットが多い仕組みです。
メリットも多い個人間カーシェアなのですが、利用するに当たっての注意点も多く確認できました。
具体的にはどんなサービスがあるのか、利用時の注意点と合わせて紹介します。
個人間カーシェアにはどんなサイトがある?
スマートフォンアプリやPCサイトによって運営されている個人間カーシェアリングのサイトは、以下の4つがあります。
- エニカ(Anyca)
- dカーシェア
- カフォレ(CaFoRe)
- ゴーツーゴー(GO2GO)
この4つのサイトの特徴を簡単にご紹介します。
いずれのサイトも手数料として、オーナーが使用料の数%を支払うといった仕組みになっています。
DeNAが運営する「エニカ(Anyca)」
プロ野球の球団にもある「DeNA」を、ご存知の方も多くいらっしゃるでしょう。
インターネットの関連企業となる大手の会社で、2015年より個人間カーシェアリングを開始しました。
個人間カーシェアを日本で最も早く始めていて、登録者数は業界ナンバーワンの17万人を超えています。
ドコモが運営する「dカーシェア」
携帯・スマートフォンでお馴染みの「ドコモ」も個人間カーシェアに参戦をしています。
ドコモユーザー以外の方でも登録・利用できるようになっていて、利用するとdポイントという名称のポイントがたまります。
個人間カーシェアはdカーシェアのマイカーシェアで、dカーシェアに登録しておけば、レンタカー会社から車を借りることもできます。
trunkが運営する「カフォレ(CaFoRe)」
インターネット関連企業の「trunk」が運営する個人間カーシェアが「カフォレ」です。
2019年に運営開始をしたばかりなので、登録者数は多くはありません。
カフォレは、貸す人も借りる人もお互いが必ず入っておく保険がありますので、事故などの万が一の場合でも安心です。
IDOMが運営する「ゴーツーゴー(GO2GO)」
車の中古車販売や買い取りを行っている「ガリバー」を運営している「IDOM」が運営している個人間カーシェアのサイトがあります。
車の販売やレンタル業で培ってきた知識や技術的なものを、個人間カーシェアでも生かすように作られているサイトです。
レンタル業で起こった事例を元に、人に車を貸す前にやっておくことや、借りた際の注意点などをサイトに記載しているので、そこを見ておけばトラブルを事前に回避できるでしょう。
個人間カーシェアリングの使い方
サイトによって登録方法の違いなどはありますが、基本的に車を貸す側と車を借りる側で分かれています。
また、スマートフォンのアプリでもPCからでも、好きな端末を使って登録することができます。
貸す側・借りる側に共通するのがアカウントの取得です。
自分の車を貸す人のサービスの利用方法は?
自分の車を貸す場合に登録する内容としてのポイントは、本人の情報の他に貸し出す車の情報の登録が必要ということです。
主な登録内容
プロフィールの登録
プロフィールでは、自己紹介文やニックネームといった基本的な情報を入力します。
ニックネームは、本名でなくても構いません。
車両の登録
車で登録が必要な情報が沢山あるので、車の中で、車検証を手元に置いておいて登録項目を記入していくと楽ですよ。
車種や年式、走行距離などを入力することができるようになっています。
貸し出すときの流れ
全ての登録が完了したら、あとは貸して欲しいという人からサイト内でコンタクトがあるまで待機をしておくようになります。
なお、貸し出す価格については車両の情報を元に相場を各サイトが設けています。
上限相場を越えない範囲で貸す側が任意で設定することができます。
ご自身の登録している車を貸して欲しいという人が現れるとそこから相手とメッセージのやり取りをしていきます。
貸し出す相手と決める内容について
「貸し出す日時」「貸し出し時間」「待ち合わせ場所」など細かい話を詰めていくようになります。
話がまとまったら、予約を確定する旨をサイトに報告をしておきます。
車を借りる側の利用方法
自分のプロフィール情報を登録する
借りる側での登録が必要なので、利用するサイトの中で「借りる」といった記載のあるページで登録していきます。
プロフィール情報は貸す側と変わりませんが、ご自身のプロフィール写真や性別、年齢といった情報を記入しておきます。
大切にしている車を貸すときには、プロフィールが細かく書かれている方に貸出したいという心理が働くことが多いかと思います。
そのため、プロフィール情報は充実させておく良いでしょう。
車を借りるまでの流れ
まずは借りたい車を探します。
各サイトによって見つけやすいように、車の形状や使用方法によるジャンル分けをされていたりするので、そこから探してみるのも良いでしょう。
次にその車が自分が利用したい時間に空いているのかを確認しなくてはいけません。
また、借りる地域のチェックも必要でしょう。
2つ3つの県を越えるような、家から遠すぎるといったことがないように、見ておいたほうが楽ですよね。
貸す側へ「借りたい日」「借りたい時間」「待ち合わせ場所」の3つを確認しておいて、条件に当てはまれば予約が完了になります。
あとは、約束した借りる日・時間に待ち合わせ場所にて、貸す側から引渡しになります。
個人間カーシェアで起きがちなトラブルと対策
個人間カーシェアでは、どんなトラブルがあるのかご紹介しておきます。
待ち合わせの時間に遅れる「遅刻」
2者間で取り決めたはずの時間に待ち合わせ場所に向かっても、誰もいないと不安になりますよね。
オーナーもドライバーも共に気をつけないといけないのが、待ち合わせに関することです。
一番多いトラブル内容が「遅刻」になっていますので、トラブルを防ぐためにも時間は守りましょう。
【対策】待ち合わせの時間には余裕を持たせる
トラブルを防ぐには、待ち合わせ時間の5分前には現地に着いていることが理想です。
渋滞など不測の事態もありますので、出発は早めにすることにしましょう。
戻ってきた車に「キズ」!?
事前にオーナー側によって登録しているキズ情報がそれぞれの車両にはあります。
貸して、戻ってきたら知らないキズが増えているということもあるようです。
貸す前に車についているキズを見ておいて、そのキズをサイトの車両情報に登録しておくようになっているので、知らないキズがあればわかるようになっています。
【対策】細かいキズも貸し出す毎にサイトの情報を更新する
ご紹介したようなリスクを少なくするためにも、オーナー側ではいくつか対策しておくことが必要なことがあります。
知らないキズが増えて戻ってきたということがないようにするために、貸し出す前と後には必ず車体のチェックをしておきましょう。
自分が乗っているときに、気付かずにキズ付いてしまっていることもありますので、貸し出す前と後に一通り見ておくことをおすすめします。
サイトには車両のキズ情報を登録する機能がありますので、小さなキズだとしても更新しておきましょう。
車に不具合が発生する「故障」
正常な状態で貸し出していても、いきなり故障してしまうことも中にはあるでしょう。
いつも乗っている人に比べると、借りた人は車の違和感に気付かないままで走行してしまうことが多くあります。
また、少し長い期間貸し出していると、こうした車の不調が悪化したりすることもあります。
【対策】点検頻度を多めにする
不具合が発生して気付かないまま乗っていると、車の調子がどんどんと悪くなって、最悪の場合は動かなくなってしまう恐れもあります。
12ヶ月ごとの定期点検だけでなく、6ヶ月や3カ月ごとなどのように点検頻度を多くすることで、不具合箇所の早期発見に繋がります。
車内に荷物が残っている「忘れ物」
オーナーに車両を返す前に自分の荷物をそのままにしてしまう、ケースも珍しくないそうです。
【 対策 】車を返す前に車内の収納スペースまで見ておく
車内に忘れ物があると、その忘れ物を取りに行ったり、貸す側の手間を取らせてしまったりするようになってしまいます。
トランクやシート下などの見えない部分に忘れ物が残っている場合もありますので、お互い確認して返却すると良いでしょう。
「事故」
当然のことながら起きて欲しくない事故ですが、道路を走行していると他の車に巻き込まれる事故もあります。
【対策】より安全運転を心掛ける
借りている車で事故を起こしてしまうと、自分が痛い思いをするだけでなく、オーナー側の人もショックを受けてしまいます。
自分の車でも起こしたくないのが事故ですので、他の人の車であればより一層注意して、安全運転を心掛けて走行しましょう。
万が一事故となってしまった場合に備えて、借りる側は保険に加入しましょう。
例えばエニカの保証は、1日自動車保険にドライバーが加入する制度があります。
カーシェア予約と連動して、損保ジャパン日本興亜、または東京海上日動が提供している1日自動車保険にドライバーが加入するシステムとなっていますので、保険の加入漏れを心配する必要はございません
エニカ|安心安全への4つの取組み
借りる側のマナー:小さなキズでも必ず報告する
借りる時にはなかったキズが付いてしまった場合は、必ずオーナーに報告をしておきましょう。
申請をしておけば、貸し出す側とサイト側で修復するのかどうかを話し合うようになるので、修復をするとなれば、加入している保険で直すようになります。
個人間カーシェアリングの注意点・法規制
本来、レンタカー事業については国土交通省の許可を得ていなければ行うことができないとされています。
レンタカー事業を行うには、道路運送法に基づく自家用自動車有償貸渡業の許可を取得しなければなりません。
参考:関東運輸局/レンタカー事業を始めるには
個人間カーシェアリングはレンタカー事業に当てはまるのかというと、そういうわけではありません。
各サイトによって違いますが貸し借りによるものではなく、共同使用により発生したお金としていたりします。
- エニカ:共同使用料
- dカーシェアリング:共同使用料
- カフォレ:独占交渉権
- ゴーツーゴー:共同使用料
例えば、カフォレ・GO2GOのサイトには次のような記載がされています。
会員間で売買されるところの、本自動車及び本自動車保有者に関する情報並びに本自動車保有者との独占的交渉権を指します。
参考:カフォレ/利用規約
参考:GO2GO/利用規約
自動車の共同使用契約のオファーを掲載すること、または、他の会員による共同使用契約のオファーに申し込むことができます。
そのため、車を貸し借りしているということに関連することでオーナー側が余分な収益を得ないように、燃料代を直接もらうことを禁じているサイトばかりです。
金銭の支払いや受け取りは、必ずサイトを通して行うようにしましょう。
参考:dカーシェア/利用規約
個人間カーシェアサイト4社の特徴・口コミ
現在、個人間カーシェアリングサイトで4社のサイトがみつかりますが、それぞれのサイトの特徴や口コミをご紹介していきます。
エニカの特徴や口コミ
エニカの最大の特徴は、登録者数が多いということです。
登録している人が多いということは、それだけ多様な車を借りることができるようになっています。
月額料金はかかりません。また、スマートフォンではアプリによって使いやすくなっているのも良いでしょう。
- 借りる側の口コミ:登録されている車が多くあり、憧れていた車に安く乗ることができる。
- 貸す側の口コミ:車を自分が使わないときにシェアして、駐車場代などの費用が回収できる。
dカーシェアの特徴や口コミ
dカーシェアは「個人間カーシェア」だけではない点が特徴的です。
日常的に使うことのできる「カーシェア」と、旅行などに使用することができる「レンタカー」も利用することができます。
月額料金・登録無料となっています。
- 借りる側の口コミ:個人間カーシェアの利用前にカーシェアを利用することで、使い方を理解しやすかった。
- 貸す側の口コミ:利用料の他にdポイントが獲得できるうえ、小遣い稼ぎの感覚で使うことができる。
カフォレの特徴や口コミ
貸す側も借りる側も双方が保険に加入しておくことが条件となっており、万が一に事故などが起きたとしても保険で対応できる安心感があります。
- 借りる側の口コミ:車を探す方法がとても簡単で、希望する条件の車をすぐに見つけれられて迷わず済む。
- 貸す側の口コミ:車の空いている時間を収入に変えることができる。
ゴーツーゴーの特徴や口コミ
ガリバーという中古車買い取り・販売で培ってきたノウハウを提供するサービスに盛り込んでいて、24時間365日の体制でサポートできるようにしてあります。
そして、他社との差別化を図るために、貨物車やキャンピングカーの個人間カーシェアリングができるようにしてあります。
- サービス開始が2019年4月からということで、口コミ投稿がみつかりません。
個人間カーシェアリングは今後増える可能性が高い
交通の便が良くなっている都市部ほど個人間カーシェアリングの需要は高まっているようです。
借りる側は、自らが所有すれば維持費がかかるので車が持てないというところ、のりたい時だけ乗ることができます。
しかもレンタカー会社から車を借りるよりも安く借りられるケースが多いです。
他方の貸す側は、自分の財産や空いた時間を収益に変えることで、より豊かな生活ができるようになるのが魅力の一つです。
こういった観点から、個人間カーシェアリングはどんどん増えていくと考えられています。
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