ドライブレコーダーの動画はどこに保存されるの？

煽り運転対策や運転時のトラブルに役立てるため、ドライブレコーダーの普及が進んでいます。

ドライブレコーダーのタイプや機能も多様化していますが、大きな役割や仕組みは変わらず「車に取り付けて映像を録画、保存する」ことです。

録画された画像は、いざというときに映像を確認するので保存しておかなければなりません。

この記事ではドライブレコーダーの基本的な機能としての、動画の保存についてご紹介します。

ドライブレコーダーで録画した映像はSDメモリーカードに保存します。

microSDカードを本体に直接差し込んで映像を保存するタイプが多いです。

中には本体にメモリーが内蔵されていて本体に保存できるものもありますが、そのタイプは容量が少なく短い時間しか保存できません。

ドライブレコーダーの録画可能時間を長くする為の方法は？

どれくらいの時間をSDカードに録画できるのでしょうか。

まずは挿入するSDカードの容量にもよります。

それに加えてドラレコの録画設定も録画可能時間に大きく影響します。

• Full HD（フルHD）など解像度
• フレームレートと呼ばれる動画の滑らかさ

などの掛け合わせで、録画できる画質はさまざまです。

フルHDの解像度とは

解像度の段階としては、画質の良いものから順に、「フルHD　→　HD　→　VGA　」と3段階あります。

フルHDは「最大で1920×1080という画素数をすべて表示できる」という意味を持つそうで、計算すると207万画素ほどです。

HDは1366×768ドットの解像度を写すことができるものを指しますので、こちらも計算すると104万画素となります。

この2つの画像の違いがわかる動画があって、とてもわかりやすかったので紹介します。

フレームレートとは

フレームレートとは、1秒間に何枚の画像を見せることができるかという数値です。

値をfps（frames per second）で、表記されます。

フレームレートの値が大きいとたくさんのコマで構成されるので滑らかな動画になります。

値が小さいと画像が少なく、「パパパッというコマ送りのような、かくかくした動きの動画」になってしまいます。

実際のドラレコはどの設定で何分録画可能なのか？

コムテックの「ZDR-012」の場合

コムテック「ZDR-012」商品詳細ページ

初めて購入するドラレコのおすすめとしてよく名前があがるコムテックの「ZDR-012」は購入すると8GBのmicroSDカードが付属します。

ZDR-012も録画する画質を設定できるモデルです。

• 録画サイズ：Full HD/HD/SD
• フレームレート:9fps/19fps/29fps
• 画質:高画質/低画質

と設定可能で、それぞれの設定を組み合わせることができます。

HD+高画質設定で録画できる時間

20fpsで150分

この機器では初期設定がこれになっています。

これよりも高画質となると当然時間も短くなります

Full HD+高画質設定で録画できる時間

20fpsで120分、30fpsで100分と、録画時間は短くなります。

また、画像サイズを小さくすると40分ほど録画時間が伸びます。

SD+高画質設定で録画できる時間

20fpsで190分

このように同じSDカードの容量でも、録画設定によってかなり変わってきます。

録画設定を下げてしまうと、いざというときにナンバーや顔がぼやけていたりして映像証拠としての効果が半減してしまいます。

解像度がどれくらいだとナンバーが読みとれるの？

画質を下げればそれだけ1つの動画の容量は小さくなり、同じSDカードの容量でも高画質に設定している場合と比べても長い時間録画できます。

ドラレコの画像などを設定する際に、どのように設定すればナンバーが読み取れるか？という点も気にする必要がありますよね。

解像度がどのくらいなら読み取れる、というハッキリとした回答は見つからず、製品紹介のページなどでは「フルHDならナンバープレートがくっきり見える」というようなことが書いてあります。

もちろん、夜間であったり、トンネルの出入り口付近の映像だったりと他の条件にもよりますが、メーカーおすすめの設定以上の解像度にしておいたほうが良いです。

どうしても低めの設定にする時には、試しに実際に録画してみてナンバーが読み取れるか確認してから自己責任で低めに設定する、ということはしてみても良いかもしれませんね。

保存期間は使用するSDカードの容量によって変わる

ドラレコにはSDカードの容量がいっぱいになったら古い動画から順番に削除して、空いた容量に新たに録画した映像を保存するタイプが多いです。

そのため、ドラレコで録画した映像の保存期間は「録画された時からSDカードの容量がいっぱいになり削除された時まで」となります。

大容量のSDカードを使用していればそれだけ保存できる動画が長くなり、削除されるまで時間がかかります。

つまり、SDカードの容量が大きいほど古い動画が削除されるまで時間がかかり、動画の保存期間が長くなるということになります。

事故の瞬間の映像も上書きで削除される？

SDカードの容量がいっぱいになると、古い映像から削除されていくことを紹介しました。

しかし、それでは事故の瞬間の映像も古ければ削除されてしまうと困ります。

実際には、事故の映像が削除されないようなしくみになっているドラレコが多いので安心して下さい。

ドラレコの録画方式は大きく分けて3種類あります。

1. 衝撃検知方式・・・ドラレコ本体で衝撃を検知したら録画を開始する
2. 動体検知方式・・・ドラレコ本体のセンサーで動くものを感知したら録画を開始する（駐車中など）
3. 常時録画方式・・・センサーの反応に関係なく常に録画する

特に衝撃検知方式で録画された映像は事故の瞬間が録画されていることが多いです。

実はほとんどのドラレコで、衝撃検知方式と動体検知方式で録画した映像はそれぞれ別のフォルダに保存されます。

別フォルダに保存された映像は、容量がいっぱいになっても上書きで削除されることはありません。

一番必要な瞬間が消されないような仕様になっているので安心です。

ドラレコの録画映像はパソコンで保存しよう

ドライブレコーダーの使用目的は防犯やトラブル時に使用するだけでなく、趣味としてドライブ映像を録画して後で景色などを楽しむというものもあります。

また、車にいつの間にか傷が・・・！といった時には古い映像を確認したいというときもありますよね。

過去の画像を確認する可能性のある人は、ドラレコの映像もパソコンを使用して映像を管理することをおすすめします。

ドラレコ映像をパソコンに保存する方法

ドライブレコーダーで使用しているmicroSDカードをパソコンと接続します。

パソコンにmicroSDカードの差込口が備わっていることもありますが、パソコンの小型化薄型化により付いていないものも多くあるでしょう。

パソコンに差込口がついていない場合は、USBタイプのカードリーダーなどを利用すると良いでしょう。

ドラレコ映像をパソコンで再生・整理するには

再生するにはそれぞれドラレコのメーカー専用のソフトが必要です。

メーカーのホームページの下記のようなページから無料でダウンロードできます。

専用ソフトで中身を確認しながら、保存しておきたい動画ファイルをパソコンの中に保存しましょう。

ファイルをmicroSDカードのフォルダからパソコンのフォルダにドラック＆ドロップすればOKです。

パソコンに保存した映像データは自分で後でいつ、何の映像がわかるように名前を変更しておきましょう。

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