安全で快適なドライビングポジションとは?運転しやすい車の座席の調整方法・疲れにくいグッズも紹介!
車で遠出する時にUターンラッシュに巻き込まれた時など長時間運転することがあるかもしれません。長時間の運転は本当に疲れるものです。 実は正しいドライビングポジションで運転すれば、その疲労を軽減できると言われています。正しい座席の位置、座り方、ハンドルの手の位置などを知りましょう。そして自分に合うようにしっかり調整出来るグッズなども利用して、自分のベストなドライビングポジションにしてから運転してみて下さい。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:audi A3(中古で購入) 車に対する思い:免許…
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- 投稿日:2018-12-27
目次
車の運転で疲れにくい最適なドライビングポジションとは
年末年始やお盆の時期は実家への帰省などで、長時間車を運転する機会があります。
高速道路を利用するにしても、長時間の運転はとても体が疲れてしまいますよね。
乗り心地にこだわった設計やシートの材質の車であれば、多少は楽なのかも知れません。
それでも長時間同じ姿勢でいるのは、腰や背中に負担がかかってしまうものです。
実は、運転する姿勢を見直すことで長時間運転をする時の疲れを軽減することができます。
トヨタ・ホンダ・日産など車のメーカーのサイトなどで「最適なドライビングポジション」がどのように紹介されているのか、みていきましょう。
1.お尻がシートにしっかりつくように深く座る
トヨタ、ホンダ、日産ともに紹介しているのが座る位置についてです。
シートに深く座ることが推奨されています。
そうすることで腰で身体を無理なく支える事ができ、しかも見通しも良く目や脳のストレスが軽減するそうです。
車を運転していると、一定の速度で走っている時間は意外と短いことに気づくと思います。
車の速度が変わると、身体が前後に揺れて腰に負担がかかりがちです。
常にお尻をシートに密着させることで、ハンドルと自分の身体との距離を一定に保つように意識しましょう。
2.左足をフットレスト・右足はペダルを踏んでひざが曲がる状態
オートマチック車では運転中利用しない、左足はフットブレーキの左にあるフットレストに置きましょう。
アクセルとブレーキを操作する右足は、目いっぱいペダルを踏んでも、少し膝が曲がるような状態が理想です。
ペダルとの距離が遠いと、踏むときに脚が伸び切ってしまい、主にかかとに負担がかかりやすいです。
膝が軽く曲がった状態でキープできていると、万が一のときの急ブレーキも素早く踏むことができます。
3.ひじが伸び切らない距離でハンドルをにぎる
ハンドルと手の位置関係は、背中をシートにつけて、ハンドルの一番上を両手で握ったときに肘が伸び切らない距離を意識しましょう。
肘が伸び切ってしまうと、ハンドルを切るときに腕に負担がかかってしまいます。
また、ハンドルを目いっぱい切るときに両手で持ち替えながらハンドルを回すことになります。
うでが伸び切っていると無駄な動きがでてしまうので、疲れやすい原因になるそうです。
4.頭部は、顎を軽く引いて自然に正面を向ける
運転席の頭の部分「ヘッドレスト」の位置が重要です。
ヘッドレストに完全に頭を付けてしまうと、視線が上を向いてしまい、首が疲れやすいです。
ヘッドレストと頭を3センチほど離して、顎を少し引きます。
また、ムチ打ちを予防する為にもヘッドレストの位置が重要です。
真横から見て自分の耳の後ろの位置にヘッドレストの中心が来るように、自分の座高に合わせてヘッドレストの高さを調整しよう。
ドライビングポジションに関する情報を参考にしたページ
トヨタの元テストドライバーの方々が監修したページです。
安全な運転をするためには正しい姿勢で、という趣旨の説明があります。
全国7箇所でドライビングスクールを実施しているホンダのドライビングポジションに関するページです。
ホンダでは、正しい姿勢で運転することは疲れにくくするメリットや、SRSエアバッグ・シートベルトの効果を発揮する上でも重要としています。
日産の公式サイトでは、モータージャーナリストの方が監修した内容となっていますが、車の取扱説明書に従うようにも書いてあります。
たしかに車によって座席シートとハンドルの位置、フロントガラスのサイズなど違います。
そのため「その車に合わせた一番良い座り方」は取扱説明書を見るのが確実ですよね。
運転席で位置調整できる5つのポイント
適切なドライビングポジションを紹介しました。
意外と細かく決まっているなと感じた人もいるかもしれません。
疲れにくい・安全に運転するための姿勢にするために運転席を調整する必要があります。
一般的な車には運転席に5つほど位置調整できる場所があるので紹介します。
1.シートを前後に調整するスライド式シート
多くの車種はシートに座ったときに足元にあるレバーを上げながら椅子を動かすと調整できます。
座った際にハンドルと身体の距離、膝の曲がり具合を調整しましょう。
シートスライドは動かすことができる位置が何段階かで決まっていることが多いです。
シートを動かしてしっかり「カチッ」と音が鳴るところで止めましょう。
調整時の注意点
スライドさせる時に足でシートの位置を動かすことができますが、足に力を入れすぎないようにしてください。
後ろに勢いよくシートが動くのでお子さんが後ろにいて、手や足が座席に挟まってしまう危険があります。
また、シート位置を調整した後に「カチッ」と音が鳴らないとシートが固定されません。
そのまま走ってしまうと、運転中に急にシートが後ろの下がってしまうことがあるのでその点も注意が必要です。
2.シートの高さを調整できるシートリフター
次にシートの高さが調整できるシートリフターです。
主に、シートの横にレバーがあることが多く、レバーを掴んで上に動かせば、シートが上がり、下に動かせば下がります。
自分の身長や座高に合わせて、視界が良くなるように高さを調整します。
ハンドルでメーターが見えなくなったり、フロントガラスの見通しが悪くなるのは危険なのでやめましょう。
3.背中に合わせて調整する背もたれ
背もたれの角度を調整できます。
よく、リクライニングソファのように背もたれを倒す人を見かけます。
確かに、運転席が少し広く感じて快適に運転できるような感覚かもしれません。
先程説明したように、背中を背もたれにつけた状態でハンドルを持つ手が少し曲がる程度になるような角度にしましょう。
シートを倒しすぎるとハンドルとの距離が離れてしまうと、腕に負担がかかります。
また、視線が下がってしまうので頭を無理に上げるような形になるので、身体に負担がかかり疲れやすくなります。
4.シートの頭部分ヘッドレスト
ヘッドレスト部分の高さを調整します。
ヘッドレストの中心部分が後頭部の中心部分と合うのが理想の高さです。
最近の車は、ヘッドレストの高さだけでなく、角度も調整できるものも増えてきました。
角度の調整ができる場合は、ヘッドレストを少し頭のほうに倒し気味にしましょう。
新しい車にしたらヘッドレストが前に傾きすぎていて「慣れない」「クビが疲れる」という意見が見られました。
ヘッドレストはムチ打ち対策として前に傾いているほうが良いようですので、そうした仕様の車が多くなっているのかも知れません。
5.ハンドルの高さや角度も調整できる
ハンドルの高さや角度も調整できるタイプの車も多くあります。
シートを調整したら、ハンドルを調整します。
ハンドルの下のほうにレバーがあることが多いです。
レバーを引くとハンドルの高さと角度を調整できます。
長時間運転にはハンドルの持ち方もコツがある
シートの高さの調整ができても、ハンドルの持ち方が間違っていると、腕が疲れてしまいます。
運転免許を取得する教習所では、ハンドルを時計に見立てたときに、9時15分になるような位置に両手が来るようにハンドルを持つように教わります。
この位置でハンドルを持つと、自然に脇が締まり、少ない力で最も大きくハンドルを回すことができます。
また、ウィンカーやワイパー、ハンドルに装備されているボタンなどを操作しやすいのも疲れにくい要素です。
渋滞で、停車したり動いたりを繰り返す場合は、もう少し腕を下げて8時20分くらいの位置で持つと腕が疲れにくいです。
ドライブ用座席クッションおすすめ3選
人によっては、身長・体格でシートやハンドルの調整だけでは良いドライビングポジションに調整できないことがあるかもしれません。
カー用品店やネットなどで、長時間運転の疲労を軽減することを目的とした座席クッションがたくさん販売されていますので、それを利用してみてもいいでしょう。
- ドライブ用に考えられた座席クッションという点がポイント
座席クッションは運転時に使用する場合は、運転中に使用する事を前提に設計されているものがおすすめです。
運転時の疲労軽減を目的としてデザインされているので、車の乗り心地が良くなります。
Misson Praise リバースポルト
ネットでの評価も高い、お尻から背中までカバーできる座席クッションです。
デザイン性が良く、色も6種類用意されています。
内装の雰囲気を壊したくないという人にもおすすめです。
かなり厚みがあるので視点が高くなります。
シートを目いっぱい上げてもまだ低いと感じる人は、座面を高くするためのクッションとしても機能します。
ZATOOTO ネックパッド
頭から背中までを包むタイプです。
ヘッドレストにゴムで固定するので、しっかり固定できて運転中に動きにくいです。
頭が固定されて、頭部が動きにくいので疲れを感じにくく、使ったら癖になる人も多いようです。
低反発ウレタン製ということで、少し固めのクッションなようです。
Aoomiya 腰クッション
腰の部分が大きく膨らんだクッションです。
座るとどうしてもシートと腰の間が空いてしまう人におすすめです。
クッションがずれないように、上と下に固定用ゴムバンドがついているので、がっちりシートに固定できます。
少し柔らかすぎて、腰が沈んでしまうというレビューもありました。
正しい運転姿勢で長時間運転も安全・快適に!
長時間の運転は身体に負担がかかりやすく、疲れてしまいます。
身体が疲れてしまうと、集中力が切れてしまい事故につながりがちです。
長時間の運転でもなるべく疲れないように、正しいドライビングポジションで運転しましょう。
特に、車を2名以上で共有して使っている方は運転のたびにシートやハンドルを自分に合わせて調整する必要があります。
ちょっと手間ですが、ドライビングポジションの適切な調整、クッションなどグッズの利用でかなり体の負担が変わると思います。
もちろん、長時間の運転の際には適度な休憩やストレッチなども効果的なので、そうした時間が取れるようにゆとりをもって出発するようにしましょう。
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