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ドライブレコーダーのGPS機能が果たす役割とは
ここ数年で需要がのびているカー用品と言われるのがドライブレコーダー(ドラレコ)です。
需要が高まっているためか、メーカー各社が新しいモデルをどんどん発表していて様々な機能が追加されています。
筆者が特に気になるのがドラレコの「GPS機能」です。
カーナビやスマートフォンにおいては、位置情報は道案内や渋滞情報に欠かせないことは皆さんもご存知でしょう。
カーナビなどでの使いみちとしては馴染み深いGPS機能ですが、ドラレコのGPS機能にはどんな役割があるのでしょうか。
主な役割は3つです。
- 本体の日時の自動設定をする
- 録画した場所を正確に記録する
- 速度の記録をする
様々なドラレコの製品を見比べてみると、GPS機能があるものと、無いものがあり価格もGPS機能のものは高めです。
日時の自動設定や録画の正確な場所は、本当にドラレコに必要な機能なのでしょうか。
ドラレコにGPSがついている場合のメリットと、デメリットがあるかどうか調査してみました。
GPS搭載ドラレコのメリット:自動で日時を正確なものに調整
事故やトラブルが起きたときに、「いつ事故が起きたか」は非常に重要な要素です。
映像の日時が実際のものとズレていると、せっかく録画できている映像の証拠能力が下がってしまいます。
新しいドライブレコーダー欲しいGPS付きの、今のはGPS無しだから時計が頻繁に狂う、
— !!!今年はもう終わった!大崎ひよこ! (@osakihiyoko) May 11, 2016
ドラレコは電源のON.OFFが頻繁に行われるため、GPSのついていないものは徐々に本体の日時設定がずれていき、手動で時間を合わせる必要があるのです。
ドラレコにGPS装備があれば、定期的に自動で日時を調整して正しいものにしてくれる為、最初に一度設定しておけば日時が大きくずれることはありません。
GPS搭載ドラレコのメリット:録画した場所を正確に記録
車の事故はいつ・どこで起こるかわかりません。
旅行中に例えば当て逃げに合った場合など、後に警察に行ったとしても具体的にどのあたりで事故を起こしたがわからなくなってしまうこともあります。
GPS装備があれば録画されている場所を、緯度・経度で記録できて専用のサイトで走行したルートの記録をとっておいたりできます。
後から警察に場所を知らせるにしても、そうした記録があると安心です。
また、セルスターというメーカー製のドラレコでは、GPSで危険な場所を教えてくれる「運転支援の機能」を持っています。
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セルスターの「CSD-790FHG」には「この先小学校があって子供の登下校時刻だから注意して走行して下さい」といった、運転するのに危険を察知するメッセージが受け取れるそうです。
今後はGPS機能付きのドラレコはそうした、安全運転を支援するカー用品としての使い方にも注目が集まるでしょう。
GPS搭載ドラレコのメリット:画像に速度を記録出来る
事故を起こしたときは警察や保険会社に事故の状況を正確に伝えることが大切です。
しかし、事故を起こして冷静に状況を整理するできる人は少ないと思います。
どれくらいのスピードで走っていたかなども重要になります。
どちらかがスピード違反をしていたかなどがわかれば、事後の処理もだいぶ変わってきます。
GPS装備があれば常に走っている速度を表示してくれますし、それを記録しておくことができます。
GPS搭載ドラレコのデメリット:価格が高い
便利な機能がたくさんあるGPS装備ですが、GPS装備があることでデメリットもあります。
GPS機能があると装備がないものに比べて値段が高くなる傾向があります。
最近はドラレコ全般が安くなってきていますが、GPS機能付きはまだまだ少し高いです。
同じスペックのドラレコでもGPS装備があるかないかで何千円かの違いがあります。
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コムテックの製品で、GPS装備の無いHDR-351H は、メーカ希望小売価格 税抜 27,800円です。
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同じくコムテックのGPS装備のある HDR-352GHは、税抜 30,800円です。
(2018年11月19日時点)
GPS搭載ドラレコのデメリット:干渉で他の機器に影響も
テレビとドラレコ干渉しすぎぃい!
— ジェナ@下道勢 (@nhp10_priusC) February 13, 2018
ドライブレコーダーを購入しようかといろいろ調べてたけど、電波干渉問題がかなりひどいみたいで付けてみないとどうなるかわからないみたい。地デジとETCの受信の妨害をする可能性が高いみたいで悩ましい。
— となりの熊さん (@punkmako) May 21, 2018
車にはドラレコ以外にもGPSを使用した製品がいくつかあります。
そのため、例えばカーナビのGPSとドラレコのGPSが干渉してしまうというデメリットがあります。
干渉がひどい場合は、カーナビの精度が悪くなってしまい、実際に走っている道とずれてしまうことがあります。
テレビ機能付きのカーナビであれば映りが悪くなったりします。
干渉に関しては、少し値段が上がってしまいますが「干渉対策済み」のGPS装備ドラレコが販売されているので、そういったもので対策をすれば問題ありません。
また、GPS機能がある機器同士が近ければ近いほど干渉の影響を強く受けてしまいます。
取り付け場所を検討することも必要です。
GPSをオプションで選べるドラレコもある
すでにドラレコを使用していて、GPS機能が欲しい場合は、新しいドラレコに買い替えるしかないのでしょうか。
アサヒリサーチの「ドライブマン」など使用中のドラレコによっては、GPSアンテナをオプションで外付けすることができます。
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外付けGPSアンテナモジュール GPS-1A[ドライブマン1080sα用オプション]ドライブレコーダー用GPS 感想(7件) |
ドラレコ本体とGPSアンテナの場所をある程度自由に決めることができるため、取付場所によっては電波干渉を避けることができます。
デメリットとしては、アンテナが外に完全に露出してしまうため、場所を取ってしまうことです。
取り付けても特に気にならないという人は検討してもいいでしょう。
ピンの太さは何種類かあるため、事前に自分の使用しているドラレコの仕様を確認しておきましょう。
ドラレコにはGPS機能があると便利
紹介した通り、GPS機能を装備したドラレコは様々なメリットがありました。
確かにGPSで日時を常に正確なものにしてくれるという点では、録画した映像の証拠能力の精度を考えると便利ですが、時刻はGPSが無くても手動で合わせることも出来ます。
また、速度に関しては自分の車の速度を証明したり、追い越した車のスピードを図るのに必要な場合もあるかとは思いますが、それほど高頻度で利用されることも無いでしょう。
そのため、筆者としてはドラレコのGPS機能は絶対に必要というわけはありませんが、搭載されていると便利なので損をするものではないです。
金額やその他の機能との必要度合いに応じて、付けるか付けないか判断しようと思います。
ドラレコの購入を検討していて、予算に余裕がある人は、レビューや口コミを確認して電波干渉が心配ないGPS付きのモデルを検討してみてください。
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