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夜は昼よりも死亡事故率が高いので運転時に注意が必要!
夜間の死亡事故率(交通事故全体に占める死亡事故の割合)は昼間の2.9倍に上るそうです。
夜になると、辺りが暗かったり対向車のライトのまぶしさなどにより視界が悪くなるので確かに運転するのが少し怖い時がありますよね。
視界の悪さで、事故率が上がるので夜の運転は特に気をつけないと大変危険です。
「運転してよい視力」が法律で決まっている
夜、視界が悪いことで死亡事故が増えますが、そもそも運転免許の取得の為には一定の視力が必要になります。
免許証の取得や書き換えの時に視力検査をします。
普通自動車免許の場合は両目の視力が0.7以上で、片目の視力がそれぞれ0.3以上あることが取得や更新できる条件となります。
視力が両眼で〇・七以上、かつ、一眼でそれぞれ〇・三以上であること
裸眼の視力検査でこの数値を満たさなかった場合にはメガネやコンタクトレンズを使用する必要があります。
視力を矯正することで必要な視力基準を満たすことで合格になります。
その場合、免許証に「眼鏡等」という注意書きがされて、運転時には必ずメガネやコンタクトレンズを装着する必要があります。
免許取得の時の視力検査はどんな検査?
運転免許取得・更新のときに行われる視力検査は主に健康診断のときに行われるランドルト環による視力検査です。
この、ランドルト環による視力検査は皆さんもお馴染みの「C」に見えるマークの欠けている方向を答える検査方法です。
免許センターによってはひらがなを読ませる検査方法を行うところもあるそうです。
暗いと標識や信号が見えにくいと感じる人がいる
視力が運転免許取得の条件をクリアしていても、夜になると見えにくいという人がいます。
https://twitter.com/UmAx2205/status/1074982856160505857
夜の運転が怖くてしょうがないんだけど(見えない&ライトがまぶしすぎる)
これって鳥目なんかな……?前はこんなに怖くなかったと思うんだけど……(-_-;)
— 吾妻倖成 (@yukinari_3112) December 12, 2018
夜は誰でも視野が狭くなる
視力が基準を満たしている人でも、夜に車を運転していると、運転のしにくさを感じることはありませんか?
昼と夜の運転をした時の感覚の違いは視界の広さが関係しています。
昼の明るいうちは前を見るときに把握できる範囲が広く、左右も確認することができます。
しかし夜になり暗くなるとヘッドライトで照らしている範囲しか把握できないので左右が極端に見えづらくなります。
暗いと視野が狭くなるのはごく当たり前の現象ですが、夜に視野だけではなく、視力そのものが悪くなるという方もいるので注意が必要です。
病気や加齢が原因?夜になると見えにくくなるケースとは
- 病気
- 加齢
夜になるとこの2つの原因で視界・視力が悪くなる場合があります。
原因①病気‐「夜盲症」
暗い場所で急激に視力が落ちることで周りが見えにくくなる病気に「夜盲症」という病気があります。
日本では数千人に1人の割合で発病している病気なのです。
先天性の夜盲症
先天性の夜盲症は遺伝により網膜に異常が見られます。
先天性の場合は進行性と非進行性のものがあります。
後天性の夜盲症
後天性の夜盲症の原因はビタミンAが不足していたり、網膜が炎症を起こすことが原因で発病する病気です。
夜盲症はなぜ暗くなると視力が落ちるのか?
トンネルなどで急に辺りが暗くなると、最初視界が悪く、徐々に目が慣れてくることで周りが見えてくるようになります。
この現象のことを暗順応と言います。
夜盲症はこの暗順応の働きが悪くなる病気なのだそうです。
暗順応が遅延することにより、辺りが暗くなると視力が落ちてしまうのです。
この夜盲症には個人差があり、人によっては時間の経過により少しずつ見えるようになる人もいれば、まったく見えないという人まで、症状が様々です。
- 後天性の夜盲症の対策としてはビタミンAを摂取すること
ビタミンAの不足を予防する為には「ウナギ」や「レバー」などを摂取すると効果的だそうです。
原因①病気‐「網膜色素変性症」
夜盲症と同じように夜や暗いところで見えにくくなる病気で「網膜色素変性症」というものがあります。
同じような症状で白内障などがありますが、網膜色素変性症は白内障と違い、若い世代でもなる可能性が十分ある病気です。
症状としては夜や暗いところで見えにくくなってしまったり、視野が狭くなるというものがあります。
先に見えにくいといった症状から始まり、病気が進行してくると視野が狭くなるという流れで進行していくことが多いようです。
網膜色素変性症は進行性
進行性の病気とは、発症した当初は症状がわかりにくかったり、症状が現れず、徐々に進行していく病気です。
そのため、網膜色素変性症が発症しても最初は気付かず、そのまま放置してして悪化させてしまうというケースも多いです。
網膜色素変性症の原因は不明
網膜色素変性症の詳しい発症原因は今のところわかっていませんが、遺伝要因が大きいのではないかといわれています。
ただ、親が網膜色素変性症だから子供必ず発症するというわけではありません。
原因②加齢が原因の場合には専用のメガネ
健康的で視力が悪くない人でも年を取ると、光に対する感度が低下したり、目のレンズである水晶体が濁り視界が曇ることがあります。
- 光に対する感度は50歳は20歳の半分!夜や暗いところで見えにくい
- 目の水晶体が黄色くなるのでものが霞んで見えてしまう
対策:専用のメガネをかける
こうした、加齢による視界の悪化に悩む人が少なくありません。
そのため、眼鏡市場からは加齢が原因で夜に見えにくい人専用のメガネが販売されています。
車を夜に運転する時に特に注意すべきこと
- スピードの出しすぎに注意
夜は昼間と違い、周りが良く見えないため、スピードが遅く感じてしまうという特徴があります。
そのうえ、夜は交通量も少なくなりがちなのでついついスピードを出し過ぎないように注意をしましょう。
こちらの記事では夜間の運転の危険性や危険を回避する方法を紹介していますので「夜の運転が怖い!」という方は合わせてチェックしてください。
夜間の雨の場合はさらに注意しましょう!
晴れている夜でも気をつけて運転しないと危ないですが、雨が降っているときの夜はさらに危険になります。
フロントガラスやサイドミラーに水滴が付いていたりすると、歩行者が見えない・車線が見えないなど大変危険です。
運転に慣れている人でも雨の日の夜は細心の注意を払って運転しなければなりません。
雨が止んだ後も夜は視界が悪くなる
夜が降って止んでいたとしても、車のヘッドライトや街頭の明かりで視界を悪くすることがあります。
雨の日に道に出来た水の膜が光りを乱反射させたりして視界を奪うために雨の日はより、視界が悪くなるのです。
見えにくい場合は夜の運転を控えることも検討を!
- 夜はライトの範囲しか周囲が見えないので視界が悪い
- 病気や加齢が原因で昼の視力よりも極点に夜の視力が悪くなる人がいる
大きくはこの2つが原因で雨や夜間の運転は視界が悪くなります。
まず誰でもあてはまることとして、夜の視界の悪さに関してはスピードを落として走行するようにしましょう。
また、病気や加齢が原因で視力が低下してしまう方の場合には、病院に相談したり専用のメガネの装着を検討しましょう。
免許取得に必要な視力が0.7以上ない場合は運転しないほうがいいので、夜は運転しないということも考えておいたほうがいいかもしれません。
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