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車検切れの車で公道を走ってしまうと大きなペナルティあり
車を所有していれば必ず行わなければならない車検。
車種区分によって1年から3年ごとに、通常は2年ごとに車検の期限がやってきます。
年単位になるので、うっかり忘れそうだった!という経験はありませんか?
もしも、車検切れの車で公道を走った場合にはどうなるのでしょうか。
車検切れの車を公道で運転すると「無車検車運行」となり、道路運送車両法違反となります。
- 違反点数6点
- 6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金
が科せられます。
事故を起こした際にはさらに大変で、車両保険適応外となります。
ちょっと1日でも車検を切れていても、違法は違法です。
車検切れを起こさないようにできるオススメの4つことを紹介しますのでウッカリを無くしましょう!
①ディーラーや車販売店からの郵便物は必ず中身をチェック
たとえば、免許更新であれば、その時期が近づくと行政からお知らせの案内が来ますよね。
しかし車検に関しては、「もうすぐ車検」など自治体からのお知らせが届いたりすることはありません。
その代わり、車検が近づくと車を購入したディーラーや販売店、会員になっているガソリンスタンドなどいろいろなところから車検のお知らせが届きます。
ただ、たいていどこかお店からのハガキや封書というものは、新型車の紹介や販売促進のためのお買い得情報だったりします。
いわゆるダイレクトメール(DM)な場合が多いので、「またか」と中身を見ずに捨ててしまうことも多いのでは無いでしょうか?
せっかくの「車検を知らせてくれる通知」の場合もあるので、こうした車関連のハガキや封筒は軽くでも目を通しておくようにしましょう。
なぜディーラーや中古車販売店は「車検のお知らせ」をくれる?
車検を案内してくれるところは、売上が目的です。
実は、「車検日が近づいています」の案内通知は、カーディーラーや中古車販売店からすると売上を上げるための販売促進ツールです。
車検をしたお店は、法定費用(いわゆる税金関連)以外の、整備や部品交換で売上を上げることができるのです。
そして、車検や法定12ヶ月点検など案内は次にその人に自分のお店から車を買ってもらうための、関係性をつくる絶好の機会でもあります。
車検のお知らせは手紙やハガキでは無く電話での案内の場合もあります。
車を購入したディーラーや中古車販売店の電話番号を携帯に登録しておけば、「車検期日のお知らせ」を受けるチャンスを逃しませんので、ぜひ登録しておきましょう。
車検のお知らせをもらえない人もいる
車検のお知らせハガキを受け取れない場合がありますので、ちょっと注意が必要です。
- 乗っている車がオークションなど個人間売買で購入した場合
- どこのガソリンスタンドにも会員登録していない場合
この2つの場合には「車検のお知らせ」をもらえない可能性があります。
うちに車関係の郵便物は届いたことが無い、という方は2つ目以降の方法で車検忘れを防ぎましょう。
②カレンダーアプリでずっと先の予定にも通知設定を!
もしも、誰かからのお知らせに頼らずに車検のスケジュールを忘れないようにするのであれば、思いつくのはカレンダーではないでしょうか?
ただし、壁に掛けるような1年タイプのカレンダーや日めくりだと、2年後の車検期限の日付に印をつけておくことができません。
何年も先の予定を登録でき、その時に通知もしてくれるスマートフォンのカレンダーアプリがオススメです。
ただし、カレンダーアプリならどれでもいい、というわけではありません。
例えばスマホに元からインストールされているものだと、機種変更をした際に先々まで登録していた予定がすべて消えてしまうといった経験はありませんか?
私がおすすめするのは、多くの方が使っているヤフーまたはGoogleのカレンダーアプリです。
「Yahoo!カレンダー」「Googleカレンダー」はスマホ以外のパソコンなどのカレンダーと同期できます。
ふたつとも無料でダウンロードできますし、ビジネス上で使っている企業も多いですよね。
予定の色分けやスタンプもあり使い勝手もよく、自分の予定に加えてグループの予定や、会社全体の予定も複数人で共有できたりとかなり便利です。
しかも、複数ある予定をスマホ・会社のパソコン・家のパソコンなど、沢山の別な場所で使っている人にとっては、あっちこっちに同じ予定を書き込む必要も無く大変便利です。
同期の出来るヤフーやGoogleのカレンダーアプリなら、スマホの機種変をしても、新しいスマホでも全く同じ状態で利用できるので、先々の予定も消えてしまうことがありません。
③それでも不安な方は書く!車内にメモを貼ろう
車検の日付をテプラなどで車内の見えるところに貼っておく、という方法も車検忘れ防止になります。
え?と思うかも知れませんが、車内に文字で車検日を書いておくという対策は、社用車などではよく見かけるものです。
「平成○○年、○月○日車検切れ注意!」といった感じで貼っておきましょう。
見栄えが気になるようであれば、サンバイザーの内側や運転席の足元など、あまり目立たないけれど自分では見えるところに貼っておくと良いでしょう。
この方法は、絶対に忘れたくない・忘れて大変な思いをした経験がある人に向けた最終手段だと思います。
④車のかかりつけ医をみつけておこう
車検切れ防止として3つの方法を紹介してきました。
最後に車検切れ防止策として、4つめなどの方法のひとつとして「車のかかりつけ医」を持つこともおすすめです。
車のかかりつけ医とは、車の面倒を見てもらう整備工場を1箇所決めておく、ということです。
2年に一度の車検や、オイル交換・スタッドレスタイヤと夏タイヤの交換など自分の車のメンテナンスや修理をしてくれる整備工場を見つけてみて下さい。
そうすると、ちょっとおかしいなと思った時に点検してもらったりもしやすく、車の状態を気にしてこまめに電話をくれたり、車検が近いことのお知らせもしてくれます。
車のかかりつけ医の見つけ方
私の場合ですが、車を購入したお店とは違う整備工場です。
父の友人が社長をしている整備工場で、親子で長年お世話になっています。
その工場は家との距離もちょうどよく、しかもこじんまりながらも何年も経営されていて実績があって信頼できます。
皆さんがそういったかかりつけ医のような整備工場をみつける場合には、まずはいろいろな所を利用してみることです。
カー用品店でも、車の整備を対応しているところは多いですし、オイル交換、タイヤ交換などはガソリンスタンドなどでもできたりします。
親身になってくれる、車に詳しい、アドバイスをくれる、など信頼できるところをみつけたら、点検を何度かお願いしてもらいましょう。
特に個人で経営されている整備工場などでは、オイルを少し安くしてくれたり、車検も1日で終わったりと融通も利いたりします。
自分に合った方法で車検忘れを無くそう
いかがでしたでしょうか?車検は2年に1度きりなので忘れがちなものです。
何かの拍子に思い出しても、期限が先だったりすると直前まで忘れていて焦る、なんてこともありますよね。
万が一車検切れを起こしてしまうと、レッカー車で工場まで運んでもらったり、市町村区役所で「臨時運行許可申請」を発行してもらう必要があります。
臨時運行許可申請が通れば、「仮ナンバー」を取得することでき、ディーラーや整備工場までの道のみ、公道を自走することができますが、とても面倒なことですよね。
紹介したように、
- お店からの「車検のお知らせ」
- カレンダーアプリの通知機能
- 車内にメモを貼る
などのちょっとした労力で「車検切れ」を防ぐことができます。
ぜひ活用して、車検切れを迎える前に余裕をもって車検を受けるようにしてくださいね。
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