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車を売る方法は「下取り」だけではなくいろんな方法が!
車を売却してみて気づいたことがあります。
古い車を手放そうと思ってまず初めに思い浮かぶ言葉は、人それぞれ違うということです。
私は車を手放すのは「下取りに出す」ことだと思っていました。でも、人によっては車をヤフオクで売ったり、車は買取店に売るという人もいるかと思います。
車を売却する方法はどのくらいの種類があるのでしょうか?
初めて車を売る方が、迷わず自分に合った方法で車の売却が出来るように、それぞれの売り方にはどんなメリットやデメリットがあるのか?についてもまとめてみました。
代表的な車を売る手段は「下取り・買取・個人売買」の3つ
車を売却出来る相手は大きく分けて2つあり、1つは個人に売ること、1つは業者に売ることです。
- 業者への売却
- 個人間売買
さらに、業者に売る方法の中でも2つに分けられます。
- 車の下取り:新車購入時に古い車を引き取ってもらい値引きをしてもらう方法
- 車の買取 :古い車を査定して買い取ってもらう方法
このように、車の売却方法は「個人売買」と、業者に売却する「車下取り」・「車買取」の3つの方法があります。
カーディーラーの下取りについて詳しく解説!
「下取り」って何?
電化製品でも、お得なキャンペーンとして古い家電を引き取って1万円値引きしてくれるような「下取りキャンペーン」というものがありますが、車の下取りも同じです。
下取りとは、新しい車の値引きをしてもらう手段として、今乗っている車を引き取ってもらうことです。
そのため、車を新しく買い替える場合にだけ下取りに出せます。
「下取り」メリット・デメリットとは?
下取りのメリットはなんと言っても、新車の割引を受けられることです。
また、買取と比べると車買い替えの場合には「買う」と「売る」が1つの窓口ですみ、タイミングの調整もせずにすむ点も大きなメリットと言えるでしょう。
デメリットは、同じ車でも「買取店の査定金額」に比べて「下取りの値引き金額」が安い場合が多い事です。
そのため、車を下取りに出すと買取店に買い取ってもらうよりも金額的な損をする可能性があるのです。
この「同じ車でも買取より下取りのほうが安くなってしまう」ということについては、実際に以前下取りに出そうと思った私が身を持って体験しています。
親切なディラーの営業さんに「うちだと0円にしかならないから、買取店に持っていったほうが得だと思いますよ」というアドバイスで、買取店に査定をお願いしたら値段がついたのです。
車買取業者について詳しく解説!
車買取業者ってどんなサービス?
テレビやラジオのCMでも耳にすることも多いガリバーや、ビッグモーター、T-UPなどが「車買取業者」です。
車買取は「中古車を仕入れて、オークションや店頭、その他の販売ルートに売る事で利益を得る」というサービスです。
サービスの歴史も古く、長いところでは30年以上も前からあります。
全国チェーン店の他にも、中古車販売店として営業している「●●オート」などの名前のついているお店も、販売する車を仕入れる為に車の買取を行ったりするので車買取業者といえます。
買取業者に売るメリット・デメリット
買取業者に売るメリット
・下取りよりも車が高く売れる可能性があること
・買取業者が沢山あるので、売却先を複数の中から選ぶことが出来ること
です。
なぜ、買取は下取りよりも高い値段になるのかについては様々な要因があります。
主な理由としてよく言われていることが2点あります。
1つ目は、買取店は買い取った車を売るルートが多いという点と、2つ目は在庫で持ち続けるときにかかる管理費用がかからないので高めに買取ることが出来るという点です。
また、買取店はいい車を仕入れて売るというサービスなので、企業によっては車の値段をつける専門の人がいたり、タイムリーに適正な価格のデータを把握する方法を持っていたりします。
そうすることでその企業で決めている利益の範囲で、他社より少しでも高く・納得のいく価格をつける努力をしてくれるとも言われています。
車の買取業者は沢山ありますので、接客の良いところ、車の査定価格の高いところ、ポイントが溜まったり、豪華なプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しているところ、、など自分の売りたい買取業者を選んで売ることが出来るのもメリットの一つです。
買取業者に売るデメリット
買取業者が沢山ありすぎて、中には悪い業者もいて、そこにあたる場合も…という点です。
中古車の値段は買取業者が査定をして決定させるため、車を売る私たちはその価格が低すぎるのか高すぎるのか、判断がつきません。
低すぎる価格を提示されたとしても、様々な理由をつけられたら「そういうものなのだろう」と思って売却を決めてしまうかもしれません。
こうした悪い業者に売ってしまわない為には、中古車の安心な取引を増やそうと努力している企業に査定をお願いすると安心です。
安心な取引をしている車買取業者を見分ける方法
中古車の買取に関する団体は2つあります。
JADRI(ジャドリ)とJPUC(ジェイパック)です。
JADRIは、中古車の流通業界の質向上を目的に運営されていて、JPUCはサービスの健全性や消費者に有益なサービスの提供をするということを目的として立ち上げられています。
実際に運営されている内容を見ると、JADRIは一括査定サイトや中古車の在庫情報を共有して、事業者にも消費者にも便利な仕組みを作っています。
JPUCのほうは、中古車の取引でトラブルが起こった際の相談室を運営しています。
また「夜21時以降の電話を禁止する」など事業を運営するうえでの禁止を決め、消費者の不利益が発生しないように約款を定めています。
過去は不透明と言われていた中古車売買の流通を改善し、消費者が利用しやすいように情報共有会なども開催しています。
JPUCに所属している買取業者かどうかで、売却先が安心できる業者かどうかを判断する1つの方法と考えてもいいかも知れませんね。
個人売買(友人やネット)の特徴
車を個人に売る場合は、友人や知人に売るケースと、「ヤフオク」「メルカリ」など、個人売買のウェブサイトを利用するケースがあります。
ただ、知人に売る為には、自分の売りたいタイミングと知人が買ってくれるタイミングが合う必要があります。
また、価格の決め方や名義変更の手続きなどが難しいことを考えると、初めて車を売る方が選択するには難易度が高い可能性があります。
そのため、今回ご紹介する個人売買のメリットやデメリットは、個人売買が出来るサービスを利用した場合についてだけ説明しますね。
個人売買のメリット・デメリット
個人売買はどんな人にメリットがある?
個人売買は、買取店・オークション会場・中古車販売店など、車を売る人と買う人の間に通常発生するコストがかからない分、高く売れる可能性があります。
「個人売買なら、中古車が店頭で販売されている価格に近い金額で売却出来る可能性がある」ということです。
そのため、中間業者がいるとコストがかかってしまい買取店の査定ではあまり値段のつかないような、年式が古く走行距離も長いような車でも売れる可能性があります。
また、希少価値の高い車なども、欲しい人は個人売買のサイトから探していることもあるため、高く売れる可能性があります。
古い車、買取店で値段のつかなかった車をお持ちの方には個人売買はメリットがあるでしょう。
個人売買のトラブルは?
個人に売却する場合に困るのは、お金の問題と、手続きの問題でしょう。
- 車を引き渡したのに入金が無くて困った
- 名義変更の手続きを買い取った人がすぐに対応してくれなかった
と言ったトラブルがあると言われています。
名義変更の手続きが遅れてしまうと、既に手放している車の支払い義務が発生してしまいます。それを支払わずにいて、延滞料金が発生するというトラブルもあるのです。
また、怖いのは車に何か重大な欠陥があった場合でしょう。
日本の法律では、売り手には瑕疵(かし)担保責任※というものがあって、売り手が知らない場合でも売った商品に重大な欠陥が見つかった場合に、お金を請求されたり修理するよう言われたりすることもあるからです。
※瑕疵(かし)担保責任とは?
民法で定められている「売買されたものに、隠れた瑕疵(本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わってないこと)が認められたら、損害賠償請求や契約の解除ができる」
【比較】下取り・買取・個人売買
それぞれの売り方のメリット・デメリットについてご理解いただけたでしょうか。
まとめとして、結局どの売り方が査定金額が高くついて、どの売り方がトラブルが少ないのかをご紹介します。
車が高く売れる方法はどれ?
個人売買が一番高く売れる可能性が高いです。
また、買取 > 下取り
の順番で車が高く売れる可能性が高いです。
個人売買、買取、下取りの順で買い取った車を管理・維持しておくコストがかからないことが大きな要因です。
ただし、必ずしもどんな車にもあてはまることではありません。
トラブルが少ないのは下取り?買取?個人売買?
企業が相手なのと、店舗もあることから入金が無い・名義変更されないというトラブルが少ないのはディーラー下取りと買取業者への売却です。
ただし、売却した後の車の重大な欠陥が発覚して契約解除や違約金の発生というトラブルは、下取りでも買取でも発生の可能性は0ではありません。
個人売買は高く売れる可能性が高いのですが、トラブルが発生する可能性があること、価格の設定が素人には難しいことから、初めて車を売却する方には、難易度が高い売り方だと思います。
私の場合、今乗っている車を次に売る機会があったとしても、査定の知識も法律の知識も無いままでは怖くてメルカリやヤフオクでは売れないかなあと思っていたりします。
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