イグニッションコイルの寿命はどのくらい?故障した時の交換方法や費用をご紹介!
イグニッションコイルがどのような役割を持っているのか知っていますか。あまり聞きなれないパーツの名前ですが、エンジンを始動させるのに非常に重要な役割を持っています。イグニッションコイルがうまく動かないと、車に様々な影響が出てきます。今回は、イグニッションコイルの役割や交換時期などをご紹介します。交換の目安距離や費用などを目安に、自分で交換してみるのもオススメです。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-10-15
イグニッションコイルの役割と原理
イグニッションコイルを交換する。 pic.twitter.com/dNRwbOMYdx
— オート3 (@w_auto3) October 7, 2018
イグニッションコイルは、ガソリンを燃焼させるために火をつけるスパークプラグの作動ができる電圧へ変換する役割を持っています。
バッテリーから送られてくる電圧を高圧に変換することでエンジンをかけることができます。
バッテリーの電圧は12Vですが、エンジンを始動させるには、20,000~35,000V必要となります。
このように高電圧に変換するパーツがイグニッションコイルです。
関連する記事として「スパークプラグ」についてはこちらで詳しく説明しています。
イグニッションコイルの原理
1次コイルと2次コイルを連結させて、スイッチをON・OFFすることで磁束が変化し、高電圧にすることが可能となります。
電線の細さや巻き数の違うコイルと連結させることで、その違いが大きな変化を生み出し、高圧が発生するといった原理です。
これは、「誘導コイルの原理」「相互誘導」といった物理の現象が関係しています。
イグニッションコイルが故障するとどうなる?
イグニッションコイルの故障には通常気がつけるのでしょうか?
実は、いくつかイグニッションコイルの故障を疑ったほうがいい現象がありますので紹介していきます。
加速力を感じない
アクセルを踏んでも、いつもと同じような加速力を感じない時は、イグニッションコイルの故障を疑いましょう。
先日、車の調子が突然悪くなった、症状は
・アイドリングが安定しない
・アクセルを半分以上踏んでも加速しない
結構ヤバい状態だったけど車屋まで行って見てもらったらイグニッションコイルの故障と判明
見積もりで3本全部交換すれば2万円と掲示
もっと安くなんねーかなと思い、とりあえず帰宅— 小三@ボドゲエンジョイ勢 (@syougakusannen) February 9, 2018
加速に必要なエネルギーがうまく得られなくなっていますので、イグニッションコイルの不調が考えられます。
ガソリンの燃焼が不足していることが疑われますから、一度点検しておきましょう。
エンジンがかかりにくい
キーを回すタイプでかけるエンジンなどで、1回ではかからずに何度か回してかかるなど、エンンがかかりにくくなっている時がありませんか?
高電圧に変換するためのイグニッションコイルが故障していると、エンジンがかかりにくい場合があります。
ボタンで押してエンジンをかける箇所を、イグニッションキーとも言いますがこの「イグニッションキーを押してもエンジンがかからない」という症状でも、イグニッションコイルの不具合の可能性があります。
アイドリングが不安定
納車から1日。
エンジンチェックランプ点灯
アイドリングが不安定に。
ラムダセンサーなのか、イグニッションコイルなのか…
とりあえず、明日、入院かなぁ…— ゆき兄@R56 (@R56_33) September 2, 2018
アイドリングしている状態で、エンジンが不安定に回転したりいつもとは違和感を感じた場合、点検してもらいましょう。
エンジン回転数が高くなったり低くなったりする場合は、イグニッションコイルの故障かもしれません。
警告ランプが付いている
洗車してバッテリー交換したらエンジン警告が点灯、イグニッションコイル壊れた…
— yuki (@aoidongame) October 7, 2018
エンジンの異常を知らせるチェックランプが点灯していたら、イグニッションコイルの故障が考えられます。
自分で交換するのも良いですが、イグニッションコイル以外のエンジン系のトラブルかもしれませんから、ディーラーや整備工場に見てもらうことをおすすめします。
イグニッションコイルの寿命や交換時期
イグニッションコイルの寿命は約10万㎞と言われています。
車の使用頻度や走行環境によっても違いますが、カー用品などを扱うお店によっても、回答は違うようなのですが、おおよその目安は10万㎞だそうです。
エンジンの調子が悪かったり、少し違和感がある場合は点検してもらいましょう。
エンジンを始動させるのに重要なパーツですから、目安の走行距離に近づいてきたら、車検の際に点検してもらうこといいですよ。
イグニッションコイルの交換方法と費用
イグニッションコイルの交換方法
メガネランチやネオジウム磁石ドライバー、プラグレンチなどがあれば交換できます。
イグニッションコイルを固定しているボルトを外し、新しいものに交換するだけなので、車をいじりなれている人には特に難しくありません。
こちらの動画では、交換方法を丁寧に説明されていますので参考にして欲しいのですが、まずイグニッションコイルがエンジンルームを開けてすぐに見えるわけでは無いので、普段車を触らない人には難易度が高く感じられるかもしれません。
イグニッションコイル交換の費用
イグニッションコイルは、純正のもの1万円前後で購入することができます。
また、純正と互換性のあるものが楽天などでも購入できますが、それだと価格はもう少しおさえられます。
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イグニッションコイルは、車種によって本数が異なるので交換前に確認しておきましょう。
また、ディーラーや整備工場で交換する場合は、工賃もプラスされるのでもう少し費用がかかります。
オートバックスやイエローハットの工賃案内では見つけられませんので、10万㎞が寿命と言われている為か、あまり交換頻度が高いものでは無いのかも知れませんね。
カー用品店でつけてもらう場合には、まずはイグニッションコイルを取り扱っているか聞いて、部品と工賃込みの見積もりを出してもらうと良いでしょう。
店舗にも車種にもよるかと思いますが、「イグニッションコイルの交換は3万円と言われた」というツイッターをみつけました。
オートバックスでイグニッションコイル交換すると3万円かかるぞ!
自分で変えられるなら自分で変えた方がいいぞ!簡単だぞ!— チャーミー (@tya_mi_) December 13, 2017
装備されているイグニッションコイル全てを交換することはあまりなく、何本かあるうちの故障しているイグニッションコイルのみを交換すれば問題ありません。
交換は故障したイグニッションコイルだけで良い
私は日常的に出来る範囲で自分で車の修理を行っています。
経験上、エンジンの不調でイグニッションコイル原因でも、複数あるうちの一つまた二つほどが壊れているケースが多いです。
寿命が10万㎞だからといって、全てのイグニッションコイルを交換する必要は無いということです。
故障しているイグニッションコイルのみの交換でOKです。
エンジンの不調はイグニッションコイルが原因かも!
いかがでしたでしょうか。
イグニッションコイルという言葉を初めて聞いた方にも、このパーツが車を動かすのに重要な部品とおわかりいただけたかと思います。
車検のたびに交換しなければならないものでもありませんが、エンジンがおかしいなと思って点検に出すと故障の原因になっている可能性があるものです。
イグニッションコイルは新車を買ってすぐに不調になるような部品では無く、長く走っていると故障してしまう可能性があります。
そのため、頻繁に交換する必要はありませんが、エンジンが不調な時にはこうした小さいパーツが原因のこともありますので、すぐに整備工場などで見てもらうと良いでしょう。
点検をまめにしておくと、小さいパーツの交換だけですむ場合も多く、車が大きく壊れる前に直すことができるでしょう。
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