軽自動車のナンバープレートに『封印』が付いていない2つの理由とは?
『車の封印』をご存知ですか?ナンバープレートに取り付けられた丸い印のことです。軽自動車には、この封印が取り付けられていません。 普通車のリアナンバープレートには、封印がされており、簡単に取り外しができないようになっています。しかし、軽自動車にはこのような封印がなく、簡単に取り外しができてしまいます。これは、国が車に対してどのように考えているかや証明制度が大きく影響しているといえます。なぜこのような違いがあるのか、詳しくご説明します。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-3-29
封印ってそもそも何?
封印とは、リア側(後ろ側)に装着されたナンバープレートの左のボルト部分に付けられています。
この封印を装着することには、以下のような理由があります。
- 盗難や犯罪を防ぐため
- ナンバープレートを簡単に取り外すことを防ぐため
- 車が登録されたことを証明するため
このような理由から、普通車のナンバープレートに封印が装着されています。
封印はなぜ後ろのナンバープレートにしかないの?
封印が導入された際に、フロントとリア両方のナンバープレートに封印をつけるかどうかの議論が行なわれました。
しかし、2つあるナンバープレートの片方だけでも問題ないとされ、リア側のナンバープレートだけに封印が装着されることとなったのです。
必要最低限の封印にすることで、運輸局での取り付けもスムーズに行えるようになるのもメリットの一つですね。
軽自動車に封印が付いていない2つの理由
普通車には封印が装着されており、軽自動車には封印がされていません。
どうして、このような違いがあるのでしょうか?
1.車を財産扱いするかどうかの違いがあるため
○ 普通車の場合
普通車と軽自動車とは、同じ車ではありますが、法律上の扱いが少し異なります。
普通車は、
- どこの誰が
- どんな車に乗っていて
- どこに保管しているのか
など、車の情報を登録するように定められています。
ですから、普通車のナンバープレートは「自動車登録番号標」と呼ばれ、登録車という位置付けになっています。
このように登録することで、国が車の存在と所有者を証明するといった役割も持っています。
これは、車を財産として考えられていることが要因です。
○ 軽自動車の場合
一方、軽自動車の場合は、普通車と違い登録車というものではなく「届出車」という扱いになります。
ナンバープレートの正式名称も「車両番号標」となっており、登録制ではありません。
誰が軽自動車を使っているのかが分かれば良い、ということなんですね。
また、軽自動車は法的には普通車のように財産として扱われていないことから、国がわざわざ所有を証明をしていません。
※過去、車というのは高級なもので富裕層の人が持つものだったため財産扱いされていました。しかし軽自動車は自動車からの派生ということで、財産扱いされていないのです。
これが、登録の必要がなく、届出制にしていることからナンバープレートに封印が装着されていない理由です。
2.手続きを簡略化させるため
軽自動車は普通車とは違い、名義変更などの手続きが非常に簡略化されています。
変更時に実印や印鑑証明などの書類は必要がありませんし、ナンバープレートの変更や軽自動車検査協会での取り付けもスムーズです。
普通車の場合は、変更に必要な書類であったり、手続きがやや面倒になりますが、軽自動車の場合は面倒な手続きがありません。
ただ、簡単に名義変更などができてしまうため、車検証などの保管には十分注意しましょう。
軽自動車の封印無し…今後は見直ししてもいいかも?
限定でラグビーワールドカップ2019と東京オリンピック2018のナンバーを手に入れれば、軽自動車でも白いナンバープレートを付けることが出来ます。
そのため、車種に詳しくない人からすれば『白ナンバー=普通車』という認識になりそうです。
車種に詳しくない人が白ナンバーの普通車と軽自動車を区別するには、封印があるかどうかが一番わかりやすいと思います。
また、軽自動車は車としての扱いの違いによって、封印が装着されていないとご説明しました。
これは、国が法的に財産だと考えていないことが大きく影響しています。
しかし、最近では軽自動車でも150万円以上する車種が多く売られるようになり、普通車との差がなくなってきました。
高価な軽自動車も多く登場していることから、このような制度を一度見直してもいいかもしれないですね。
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