長く乗れる車ランキングと長持ちする車を選ぶ5つのポイント
長持ちするクルマ=耐久性の高いクルマのランキングを紹介するとともに、長持ちする車を選ぶポイントについても紹介します。壊れにくいクルマのランキングにはJD power社の調査結果を参考にしました。いったいどんな車がランクインしているのでしょうか?壊れにくいクルマ、信頼性の高いクルマとはなんなのか、詳しくみていきましょう。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2019-4-11 / 投稿日:2018-1-18
目次
「長く乗れるクルマ=耐久性の高いクルマ」を選ぼう!
車の購入は、高い買い物です。
できるなら、購入した車を長ーーく乗り続けて行きたいですよね。
メンテナンスにお金をかけて、定期的にしっかりと交換・修理する覚悟であれば、どんな車でも長く乗り続けることは可能ですが、それほどメンテナンスや修理費用もかけたくない・・・と思う方も多いハズ!
今回は、それほど修理やメンテナンスに大きくお金がかからず、一般的な点検整備でもしっかりと長持ちする=耐久性の高いクルマの選び方をご紹介していきます。
2017年度「耐久性の高いクルマ」ランキング
まずは、客観的なデータを元に、耐久性品質の高いと言われる車を紹介します。
今回用いる耐久性品質ランキングには、JD power社が毎年発表している「2017年日本自動車耐久品質調査(Vehicle Dependability Study、略称VDS)」のデータを使用しました。
JD power社は、自動車関係の調査会社として長い歴史があり、ユーザーアンケートを基にクルマの満足度調査などを行う会社です。
自動車会社によっては、このJD powerの調査結果を参考にしてクルマの開発をしているところもあるようです。
■調査の概要
2017年日本自動車耐久品質調査は、全16ブランドの118モデルの車種が調査対象になります。
新車購入から37~54ヶ月経過した、実際に購入したユーザー(18,872人)に、177の項目で直近1年間の不具合の経験をヒアリングした結果です。
不具合項目は、車100台あたりの不具合指摘件数として集計されます。数値が低いほど品質が高いことを意味します。
・審査項目は、下記の8つのカテゴリに分かれています。
- 「外装」
- 「走行性能」
- 「装備品/コントロール/ディスプレイ」
- 「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション」
- 「シート」
- 「空調」
- 「内装」
- 「エンジン/トランスミッション」
・車両セグメント別ランキングでは
- コンパクト
- ミッドサイズ
- ミニバン
- 軽
の4つに分かれてランキングが出ていますので詳しく見ていきます。
1.コンパクト部門 2017年度耐久性ランキングTOP3
3位 トヨタ ヴィッツ(62ポイント)
2位 日産 キューブ(61ポイント)
1位 トヨタ アクア(49ポイント)
トヨタアクアの圧勝ですね。
1位と2位のポイント差も12ポイントと大きく開いています。トヨタ車が多くランクインしています。
2.ミッドサイズ部門 2017年度耐久性ランキングTOP3
2位 トヨタ プリウス(50ポイント)
2位 日産 リーフ(50ポイント)
1位 トヨタ SAI(47ポイント)
あまりポイントの差はなく、TOP3はいずれも、不具合が少なく優秀ですね。
3.ミニバン部門 2017年度耐久性ランキングTOP3
星のきらめき、街のきらめき、瞳のきらめき!
— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) November 24, 2017
トヨタのきらめきはこちら https://t.co/lkPQXjNNtF
#Toyota #トヨタ #TOYOTA pic.twitter.com/WoNPCordGO
3位 トヨタ エスティマ(70ポイント)
2位 トヨタ アイシス(69ポイント)
1位 トヨタ ヴォクシー(56ポイント)
こちらは、TOP3はすべてトヨタ。ヴォクシーの圧勝ですね。
4.軽自動車部門 2017年度耐久性ランキングTOP3
\「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ」マイナーモデルチェンジをして、明日1/19(金)発売!/インテリアカラーパッケージ、ボディーカラーに新色追加など…個性豊かなスタイリングの魅力をより一層高めました♪
— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) January 18, 2018
広報発表:https://t.co/CorAyvksxC pic.twitter.com/3A4io6WZ0V
3位 ホンダ N-BOX(69ポイント)
2位 スバル ステラ(67ポイント)
1位 ホンダ N-WGN(66ポイント)
ブランド別 2017年度耐久性ランキングTOP3
最後に、ブランド別のランキングをご紹介します。
3位 ホンダ(74ポイント)
2位 レクサス(63ポイント)
1位 トヨタ(59ポイント)
4~10位の結果は、4位メルセデス・ベンツ(75ポイント)、5位スズキ(79ポイント)、6位三菱(80ポイント)、7位日産(80ポイント)、8位ダイハツ(82ポイント)、8位スバル(82ポイント)、10位MINI(88ポイント)となります。
2017年度耐久性ランキングまとめ
以上が2017年度の結果です。
トヨタ、日産、ホンダのクルマが上位にランクインしており、耐久性が高いブランドであることがわかります。
そしてハイブリッドカーも多くランクインしていることから、最新のハイブリッドカーの場合においても、品質不良はあまり発生しておらず、高い満足度を示しているようです。
これらは、実際に購入し、乗車したユーザーへの調査で耐久性の高い車としてピックアップされたクルマですので、クルマ選びの参考にしてみてください。
長持ちする車の選び方って?
冒頭でも説明しましたが、どんな車でもしっかりとメンテナンスを継続し、消耗品をきっちりと定期的に交換して使うことによって、末永くクルマを使っていくことは可能です。
【初心者向け】自分でできる車の基本メンテナンス項目7選!費用・時間・頻度・工賃も解説!
しかしながら故障の頻度が高く、しょっちゅう修理ばかりしているのでは、たまったものではありませんよね。
壊れにくく、オイルなどの消耗品を定期的に交換すれば、次のメンテナンスタイミングまでしっかりと動作すること。
そして交換しなくてはならない部品が少なくて済めば、お財布にもやさしく長く使える車となります。
長持ちする新車選びの4つのポイント
長持ちする新車を購入したい!という場合に考慮すべきポイントを4つに厳選して紹介します。
1)最新機能満載よりも、シンプル装備で標準的な機能のみ
たとえばシートからサンルーフなど、何でもかんでも電動モーターで動作する車があったとします。
もちろんモーターが絶対に壊れなければトラブルにはならないわけですが、そもそもサンフールがなければサンルーフに関するトラブルは発生しませんし、パワーシートも手動式のものを選べば、モーターやスイッチ、ヒューズなどでトラブルに会うこともありません。
装備の数だけ、トラブルのリスクの数も増えるのです。
あまり突き詰めると何にもついていない究極クルマの話になってしまいますが、装備はシンプルな方が何かとトラブルは少なくて済みます。
本当に必要な機能に限定してオプション装着するのがよいと思います。
2)世界戦略車など企画・生産台数の多い車
日本だけではなく、世界で販売する前提のクルマというのは、メーカーにとって、めったなことで不具合やリコールを出すわけにはいきません。
ものすごく多くの台数を生産するので、完璧な設計が要求されますし、無理のない無難な設計がなされます。
そういう意味でも、世界で同じモデルが販売されるような車というのは、耐久性も信頼性も高く作られています。
そして一度にたくさんの数量の部品が必要になりますので、部品単価も安くなります。
結局は交換部品代も安く済むというわけです。
3)共通プラットフォームでより多くのモデルで使われている部品を多用している
最近のクルマは、外観は違って見えても、共通の部品をモデルによって組み合わせて作っている場合が多いです。
例えばトヨタヴィッツとポルテが同じ系列のエンジンを搭載していたりという具合です。
そうすると、ヴィッツのエンジンはポルテやその他のクルマでも使われており、これまで起きたさまざまな問題に対するノウハウがより多くのモデルですでに蓄積されているわけです。
このように考えれば、ポルテの販売台数は、ヴィッツに比べればかなり少ないはずですが、エンジンの信頼性はヴィッツと変わらないくらい高いということになります。
このようにたくさんの車に使われて実績がある部品で作られているクルマというのも、信頼性や耐久性が高いということができます。
4)モデルチェンジしたばかりよりも、何度かマイナーチェンジを行ったモデル
フルモデルチェンジしたばかりのクルマというのは、やはりちょっとしたところで問題が出ることがあります。
中には致命的な問題となることもあり、少しずつ生産を繰り返す過程で改善されています。
よってすでにある程度生産が行われて、市場にたくさん走っているモデルの方が信頼性は高いといえます。
筆者も以前、フルモデルチェンジしたばかりのある新車を買ったことがありました。
数ヶ月中にリコールが出て無償修理となりましたが、ブレーキ関連のトラブルだったので放置したら危なかったです。(私が報告したからリコールになったような!?そんなタイミングでした・・・)
この時は「生産時のはんだ付け不良」が原因とされましたので、その後の生産方法が何かしら見直されたのだと思われます。
このようにしてちょっとずつ、フルモデルチェンジしたクルマの生産方法の完成度があげられていくというわけです。
長持ちする中古車選びの5つのポイント
中古車のなかでも、できるだけ長持ちする中古車を購入したい!という場合に考慮すべきポイントを4つに厳選して紹介します。
1)最新機能満載よりも、シンプル装備で標準的な機能のみ ある場合はメーカー保証があるもの
こちらは新車も中古も同じです。
やはり複雑なものほどメンテナンスの項目は多くなり、修繕しなくてはならないものも増えてしまいます。
シンプルな車の方がより長持ちさせやすくなります。
2)年式の少ないもの
当たり前のはなしですが、やはり古い車ほど経年変化が大きく、ちゃんとメンテナンスがされていなければ修繕コストがかかります。
丁寧にメンテナンスされている車は、この限りでは無い場合もあります。
3)モデルチェンジしたばかりよりも、何度かマイナーチェンジを行ったモデル
こちらも新車時と同様です。
何度かマイナーチェンジを繰り返すなかでブラッシュアップされた車の方が、耐久性の面でも有利です。
マイナーチェンジのタイミングで、特に問題のない部品はそのままに、問題が発生したところや発生しそうなところが改善されて発売されています。
4)ワンオーナー、整備履歴のしっかりした走行距離が比較的短いもの
いろんな人が乗り継いだものよりも、1人のオーナーが同じ扱い方で使い続けた物の方が、クルマの使い方も決まっており、メンテナンスもしやすくなります。
また、走行距離が少ない方が、何かと痛みが少ないのも事実です。
こういう中古車を見つけて、大事に乗るのがよいと思われます。
5)事故歴のないもの
事故による車のゆがみは、そう簡単には修理できません。
擦り傷程度なら全く問題ないのですが、フレームがゆがむほどの衝突事故を起こした車は、絶対にやめましょう。
筆者おすすめの長持ちする車TOP3
いままで述べてきた点から、筆者は下記の3つの車種をおすすめします。
- トヨタ ヴィッツ
- 日産 ノート
- ホンダ フィット
各社で最も多く生産されていると思われる車をピックァプしました。
またこれらに使われている多くの共通部品が他のモデルにも採用されており、非常に信頼性の高い部品のみで構成されています。
日本だけではなく、欧州・北米でも販売される世界戦略車ですから、とても信頼性の高い車となっています。
この辺りのクルマをしっかりとメンテナンスしながら、10年・15年、10万キロ~20万キロ使うのは全く問題ないと思います。
こちらの記事を読んでいただいているみなさんの中には、ハイブリッドカーを長ーく使っていきたいと思っている方も多いと思います。
JD powerの調査でアクアが1位になったように、ハイブリッド車も耐久性の高いクルマの1つとなってきていると思います。
おそらく気がかりなのが走行用バッテリーの寿命と、補機類の部品点数の多さでしょう。
電動カーとガソリンカーの要素を併せ持つハイブリッド車の場合は、部品点数も普通のガソリンカーに比較したら数十パーセント多いはず。
それだけ故障のリスクも増えることは想像されます。
しかしながら、「10年前後使ったら走行用バッテリーも交換ししっかりメンテナンスを受ける」という前提のもとで使うのであれば、やはり10万キロ~20万キロくらいの使用は全く問題ないと思います。
そもそも、10年間の使用でかなりのガソリン代を節約しているのですから、そのうちのいくらかをメンテナンス代として積み立てておけば、走行用バッテリーの交換もそんなに大きな出費にはならないはずです。(およそ15万くらいとか)
初代プリウスが発売されてから、もうすでに20年経過しました!トヨタをはじめ多くのバッテリーメーカーには十分なノウハウがあります。
番外編:世界的にみても日本車は耐久性が高く長持ち!
アメリカでの.D. パワー社の2017年自動車耐久品質調査の結果をみてみると、改めて日本のブランドの良さが見えました。
・ブランド別ランキング 1位レクサス(110ポイント)、3位トヨタ(123ポイント)※レクサスは6年連続首位
・コンパクトカー 1位トヨタプリウス
・コンパクト・プレミアム 1位 レクサスES
・ミッドサイズ 1位 トヨタカムリ
・ミッドサイズ・プレミアム 1位 レクサスGS
このように、耐久品質に関して、日本のブランドは世界でも好成績を残しています。
『車の寿命は10年10万キロ』は日本だけの常識だった!世界の車の寿命は?本当は何年乗れるの?判断ポイントはある?
長く乗りたくなる愛着のあるクルマとの出会いを大切に♪
耐久性の高いクルマ、長く乗れるクルマについてその選び方を紹介しました。
日本車の耐久品質というのは昔から高いといわれてきましたが、今日ではさらに品質が高くなっていますので、どんなクルマでもある程度長持ちさせることは可能であると思います。
長持ちさせやすいクルマから選ぶというのもよいのですが、「長く乗りたい愛着のあるクルマに出会う」というのも大切なような気がします。
そんなクルマがどこか壊れた時に、クルマに文句をいいながらもきっちりと修理して乗り続けるというのは、きっと楽しいことではないでしょうか?
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