
車のインチアップのメリット・デメリットと注意すべき4つのこと
インチアップは、タイヤの外径を変えることなくホイールを大きくすることです。 車の見た目が大きく変わり、走行性能も向上するメリットもあります。 しかし、乗り心地や燃費の面でのデメリットもあるので、インチアップによる影響はどのようなものがあるのか見ていきましょう。 しっかりとメリット・デメリットを理解することで、思わぬトラブルも防ぐことができますから、ぜひ参考にしてみてください。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2018-2-6 / 投稿日:2018-2-5
インチアップとは?
タイヤの外径を変えずにホイールのみを大きくすることを、インチアップといいます。
これとは逆にホイールを小さくすることをインチダウンといい、純正ホイールでは物足りないユーザーの多くがドレスアップの目的で行っています。
タイヤの大きさを変えることなく、ホイールの大きさだけを変えるので、これまで使用していたタイヤは使用できなくなるので注意が必要です。
インチアップすることで車の印象を大きく変えることが簡単にできるのでオススメです。
では、インチアップにはどんな意味が、そしてどのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
インチアップのメリット3つ
1.車がカッコよく見える
ホイールのインチアップをすることで、見た目がカッコよくなります。
純正よりも大きなホイールを装着することで、車全体が引き締まった印象になります。
ホイールのデザインによっては、スポーティなものになったり、可愛らしい印象にも変化させることができるのもメリットの一つでしょう。
2.グリップ性の向上
ホイールのインチアップをすると、タイヤの幅が広くなります。
タイヤが路面と設置する面積が多くなることから、グリップ性が向上する傾向にあります。
ただ、すべてのインチアップがグリップ性の向上につながるわけではありません。
理論上、タイヤと路面の設置面積が多くなり抵抗が増えることで、制動時のグリップが向上すると言われています。
車の性能や使用環境によっては、インチアップ前とそれほどグリップ性能が変わらないこともあることも覚えておきましょう。
3.走行性能の向上
インチアップすることでハンドルの操作性が向上します。
また、コーナリングもスムーズにキレのある曲がり方をするようになります。
これは、インチアップによりタイヤが薄くなり、タイヤの「たわみ」が少なくなったことで安定性が増すのです。
コーナーでのハンドリングやブレがなくなるので、キレのある走行が可能となります。
インチアップのデメリット3つ
1.燃費が落ちる
インチアップすることで、タイヤの厚みが薄くなるため、転がり抵抗が増えます。
走行する際に起こる抵抗が増えるので、燃費が悪くなる可能性があります。
ですが、タイヤの太さの影響のため、タイヤの太さを変えずにインチアップすれば、それほど燃費に影響はないです。
タイヤの太さも変えるインチアップの際は、燃費のことも頭に入れておいたほうが良いでしょう。
2.乗り心地が悪くなる
タイヤの厚みが薄くなるインチアップは、乗り心地が悪くなります。
タイヤが薄くなることから路面から受ける衝撃を吸収する部分が弱くなってしまうので、乗り心地に大きく影響してきます。
ちょっとした段差や路面の凹凸を拾い、下から突き上げるような感覚になります。
乗り心地に関して、大きな影響が出てきますので、乗り心地を重視される方には非常に大きなデメリットとなりますね。
3.走行音が大きく感じる
タイヤの厚みが減ることで、走行中に発生するロードノイズが大きくなります。
走行中に聞こえる「ゴーーーッ」っという音が大きくなり、車内の静寂性が下がってしまいます。
荒れた路面を走る場合、不快に感じてしまう人もいるかもしれません。
インチアップで注意すべき4つのこと
1.タイヤの外径は変えない
タイヤの外径まで変えてしまうと、走行距離メーターやスピードメーターの精度が落ちます。
タイヤの外径が変わってしまうと、タイヤが一回転する際の長さも変わるため、走行距離メーターが狂います。
一回転で数センチの違いであっても、何万回転もすれば大きなズレになりますよね。
スピードメーターにも速度のズレが生じてしまい、あまり大きくなりすぎると車検に通らなくなってしまいます。
メーター類の数字が正確ではなくなってしまうので十分注意してください。
インチアップをする際に、簡単に誤差などが計算できるものがあるので、変更前に参考にしてみましょう。
2.タイヤハウスからはみ出さない
インチアップすることで、タイヤの幅が広くなります。
ここで注意したいのが、タイヤの幅が広くなってしまうと、タイヤハウス(タイヤを囲んでいる空間)からはみ出す可能性があります。
このような状態では、整備不良車として車検が通りませんから注意してください。
また、ハンドルを切った際に、タイヤハウス内に干渉してしまい、タイヤを痛めてしまいます。
車体にあったタイヤ幅に合わせてセッティングしましょう。
3.ローダウンしたらアライメント調整をする
インチアップすると、タイヤとフェンダー(タイヤを覆っている部分)の隙間が気になりローダウンする方もいます。
車高を少し下げた方が引き締まり、見た目がカッコよくなるからですね。
ただ、車高を下げた場合はアライメント調節(ホイールの整列具合)を行う必要があります。
ローダウンした時に、アライメント値が変わるためです。
インチアップするだけでならば、アライメントはあまり気にしなくても大丈夫です。
4.適正空気圧に充填する
インチアップでタイヤも交換しますから、これまでの空気圧とは違ってきます。
タイヤサイズにあった空気圧がありますから、適切に充填しましょう。
こちらのサイトでは、タイヤの幅や扁平率などの情報を入力するだけで適切な空気圧がわかります。
タイヤを交換して、どれくらいの空気圧にすればいいかわからなくなったときに参考にしてみてください。
メリット・デメリットをしっかり理解してインチアップしよう
インチアップすることで車の印象が大きく変わり、手軽にドレスアップすることができます。
そんなインチアップですが、メリットもデメリットもあります。
私は自分の車をインチアップした際、家族や友人から非常に多くの批判を受けました…。
「せっかく乗り心地が良かったのに......」「ホイール大きくする意味あるの?」なんてことも言われました。
ですが、『自分が乗りたい車』にカスタムすることも、カーライフの楽しみですよね。
確かにお金をかけてインチアップしたことにより、乗り心地や燃費が悪くなることも考えられます。
そこをきちんと理解して、自分で納得してからインチアップしましょう!
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