
実は身近な危険現象!アンダーステア・オーバーステア!カーブ走行時は減速して!!
アンダーステアとオーバーステアはどのような現象かご存知でしょうか? モータースポーツなどでよく使われる現象ですが、私たちが普段運転する車では使う人が少ない言葉ですよね。 ただ、あまり知られていないだけで、実は公道でこの現象が起こると非常に重大な事故が起こってしまいます。アンダーステア・オーバーステアとはどのような現象を指すのか、またそれを回避する方法についてもご紹介します。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-10-29
目次
アンダーステアとオーバーステアという言葉を知っていますか?
車には通勤や家族の送り迎え、買い物に行くなど、ほとんど毎日乗っている!という方に質問です。
「アンダーステア」と「オーバーステア」という言葉を知っていますか?
毎日運転していても、普段は聞く機会が少ない用語かと思います。
2つとも車のハンドル操作・舵取りに関する現象のことで、車のレースや山道を車で走ることを趣味にしている方同士ではよく会話に出てくるような用語です。
ただこの現象を知っていると、日常的な運転だけの方でも、特にカーブしている道を走る時に役に立ちます!
ぜひ、この記事で正しい知識を身につけてくださいね。
アンダーステアとは?
アンダーステアとは、車が曲がろうとした角度より外側に車が曲がってしまうことをいいます。
本来車を運転すると、ハンドルを切った角度だけ車が曲がっていくものです。
それが、その角度よりも車が曲がらないことをアンダーステアと呼びます。
例えば、ハンドルを45°回したら、車も45°の角度で曲がっていきますが、アンダーステアの場合は30°までしか曲がらなかったことを指します。
自分が曲がろうと思っていたラインよりも外側に車が膨らんでしまい、車が曲がりにくいなと感じます。
オーバーステアとは?
オーバーステアとは、車が曲がろうとした角度より内側に車が曲がってしまうことをいいます。
先ほどご紹介した「アンダーステア」と逆の現象が起こることをオーバーステアと呼びます。
ひどい場合には遠心力によってスピンしてしまうこともあるので危険です。
アンダーステア・オーバーステアが起きる原因は?起こりやすい車ってあるの?
アンダーステアの原因と起こりやすい車
アンダーステアは前のタイヤの横滑り・スリップによって起こります。
そのため、FF式や4WDの車に多く見られる現象ですね。
FF車・4WD車は前のタイヤが、駆動と操舵の両方の役割を果たすのでこのような現状が起きてしまいます。
また、前輪の荷重が足りないことで、タイヤのグリップ力が不足してしまうことも原因です。
前輪のグリップ力が十分に発揮できず、曲がる時に外側に膨らんでしまいます。
オーバーステアの原因と起こりやすい車
オーバーステアは、後ろのタイヤのグリップ力が不足してスリップすることが原因です。
FR式など後輪駆動の車だと起こりやすい現象です。
カーブの出口付近でアクセルを踏みすぎてしまったり、カーブの入り口でブレーキをかけすぎたするとオーバーステアが起こりやすいので注意してください。
アンダーステアとオーバーステアどちらが危険?
アンダーステアの危険性とは?
アンダーステアの状態になってしまうと、左カーブでは外側に大きく入って曲がるので、狭い道で対向車がいる場合には接触事故の危険があります。
対向車がセンターオーバーで突っ込んで来た。間一髪で避けた。 気をつけていても、事故をもらうことがあると思い、ぞっとした。 #センターオーバー #対向車 #アンダーステア #安全運転 pic.twitter.com/fiekGjDW7u
— Kazuya O. (@KazuyaRS) October 16, 2017
アンダーステアの回避方法
アンダーステアは後輪タイヤより前輪タイヤの方が先にグリップを失ってしまった状態が原因で起こる現象です。
特に路面が濡れて滑りやすい日は、アンダーステアを回避するためにはスピードを充分に落としてからカーブに入るようにします。
オーバーステアの危険性とは?
オーバーステアの場合、ハンドルを切った角度以上に内側に車体が入ってしまいます。
そのため、左カーブではガードレールにぶつかってしまったり、右カーブでは斜線を超えてしまったりします。
オーバーステアの回避方法
急な減速で後輪が浮き気味になることも後輪のグリップ不足を起こすので、ゆっくり減速してからカーブに入りましょう。
アンダーステア・オーバーステア両方とも注意が必要
ご紹介したように、アンダーステアもオーバーステアも知らずに運転していてその状態になると、思ったように車を走行させられないので焦ります。
カーブの前に徐々にスピードを落としてからコーナーに入ることで防ぐことが出来ます。
また、特に雪道でスタッドレスタイヤを駆動輪だけに履くことは危険です。
ノーマルタイヤも混ざった状態では、極端にどちらかのグリップが弱い状態になるので、アンダーステア、オーバーステアの原因となってしまいます。
平成27年に国土交通省からも、この危険性を指摘してスタッドレスタイヤは4つのタイヤとも装着するようにと発表がありました。
4輪全てに同じ性能のスタッドレスタイヤを装着していない場合は、いつもどおり加速するのに、曲がれない・止まれないという危険な状態となることがあります。このため、雪道をスタッドレスタイヤで走行する際は、4輪全てにスタッドレスタイヤを装着し、安全運転に心がけて下さい。
報道発表資料:スタッドレスタイヤは4輪全てに装着して下さい!! - 国土交通省
特に山道のカーブではスピード調整に気をつけましょう
アンダーステア、オーバーステアのいずれの場合も、運転者が思ったように車を操作出来ない状況になってしまいます。
非常に危険な現象なので注意しなくてはなりませんが、まっすぐな道路ではあまり起こらない現象です。
坂道の時のスピードをコントールがきちんと出来ていれば、あまり起こることはありませんのでスピードの出しすぎには注意しましょう。
特に下り坂は、まったくアクセルを踏んでいなくても勝手にスピードが出てしまうことがありますので、普段よりもゆっくりと走ることでハンドル操作も思い通りに出来るので安心ですよ。
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