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自動でエンジンが止まるアイドリングストップ機構…実は5秒以上止まっていないと意味がない?

自動でエンジンが止まるアイドリングストップ機構…実は5秒以上止まっていないと意味がない?

多くの車で当たり前になってきたアイドリングストップですが、具体的にどういった機能なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。また、何度もエンジンを停止させることが、本当にエコなのでしょうか。 アイドリングストップの基礎的な仕組みや本当にエコなのかどうか、またオンオフはできるのかなどをご紹介します。

免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …

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  • 投稿日:2018-7-10

自動でエンジンが止まるアイドリングストップ機構ってどんな機能?

アイドリングストップ機構(自動アイドリングストップ)とは、エンジンがかかっている状態でも、ブレーキを踏んで停車することで自動的にエンジンを停止させる仕組みです。

従来の車は、信号待ちなどで停車したときに、アクセルから足を離すとエンジンはアイドリング(エンジンに負荷をかけず空回りさせる)の状態になります。

このときもエンジンはガソリンを少しずつ燃焼させて回転し続けており、次に発進するのを待機しています。

その間、たった10分で140ccのガソリンを消費してしまうというデータが発表されていました。

①無用なアイドリングをしない(アイドリングストップ)
10分間のアイドリングで約140cc の燃料を浪費します。待ち合わせや荷物の積
み下ろしのための駐停車の際にはできるだけアイドリングを止めましょう。

ここで、消費されてしまうガソリンを節約する目的で開発されたのが、自動アイドリングストップです。

ブレーキを踏んで車が停止、エンジンがアイドリング状態になったのを自動的に検出して、エンジンを強制的に停止します。

ブレーキペダルが踏み続けられている間はエンジン停止状態をキープし、ブレーキペダルから足が離されると即時にエンジンを始動します。

この仕組みを使うことで、無駄なガソリンの消費を抑えるだけでなく、停車時にエンジンから排出される排気ガスも抑えることができますね。

自動アイドリングストップ機構は何秒以上するとガソリンの節約になるの?

自動アイドリングストップ機構を使用するメリットは様々あり、

  • CO2の削減
  • ガソリン(燃料)の削減
  • 騒音の削減

等が挙げられます。

その際、燃料削減については、ただ単に停止した途端にエンジンを止めればエコというものではありません。

再度エンジンを始動するときに、ガソリンは消費されます。

そのため、エンジンを止めてまたすぐに再始動をするのでは、全く節約になりません。

この境界線となる値は、「アイドリング時間:5秒間」

アイドリングを5秒間節約したときのガソリンの節約量と、1回エンジンを再始動するのに消費するガソリンの消費量がほぼ同等です。

そのため、アイドリングストップをするなら、少なくとも5秒間はエンジンを停止させておかないと、かえって燃料の消費量が増えてしまうことになりますね。

そのため、5秒以上の停止をするときは、アイドリングストップをした方が良いでしょう。

自動アイドリングストップ機構はオフできるの?

5秒以上停まらない場合…例えば渋滞でのろのろと走行しており、度々止まってはすぐ発進…という時もありますよね。

その時に、いちいちアイドリングストップされると燃費も逆に悪くなりますし、何より煩わしく感じることもあるでしょう。

そんな時、アイドリングストップをオフするボタンがあります。

ハンドルの横などに、「AUTO OFF」や「A OFF」など書かれたボタンはありませんか?

それを押すと、アイドリングストップを一時的にキャンセルすることができます。

日産車の場合はこのボタンです

ボタンひとつでオンオフできるので、簡単ですね。

場面によって、使う時と使わない時を選べるのも便利ですよ。

良い事尽くしの自動アイドリングストップ機構にもデメリットがある?

自動アイドリングストップ機構はガソリン消費を節約するために一見いいことばかりにも見えるのですが、様々な工夫があって仕組み化されているのです。

その工夫が、デメリットになってしまっている部分もあります。

高性能バッテリーを使う必要がある

基本的に、家を出発するときに1度エンジンを始動したら、目的地に着くまでは1度もエンジンを止めることはありませんよね。

そのため、1回の走行で1度だけエンジンを始動させられれば問題はないはずです。

ところがアイドリングストップ対応車は、信号待ちや渋滞で停止する度にエンジンが停止し、その都度エンジンを再始動させます。

目的地に着くまで何回もエンジンを始動させるために電動のスターターを回すわけですから、強力なバッテリー電源が必要です。

実際にアイドリングストップ搭載車は、この機能のために専用に設計されたバッテリーを装備しています。

(通常のバッテリーよりも性能がよいため、価格も高いです。)

また、アイドリングストップでエンジンが停止した場合には、車の発電機も停止してしまいます。

そのため停車中も動かし続けなければならない電装品(エアコンや、ブレーキを踏んでいるときのブレーキランプなど)は、バッテリーから電力を供給しなくてはなりませんので、その負荷も大きくなります。

高価で耐久性のあるスターターが必要

停車の度にエンジンが止まり、発進するごとにスターターを使用しますので、アイドリングストップが搭載されていない車とくらべて、使われる頻度が数十倍にもなります。

そのため、スターターも耐久性が極めて高いものが要求され、その分高価になりがちです。

エアコンなどの電装品が停止してしまう

バッテリーのところで解説しましたように、アイドリングストップ中は発電機も停止します。

そのため車の中では十分な電力が使えないことになります。

これを補うため、さまざまな電気の消費を節約する仕組みが搭載された電装品が採用されています。

たとえばエアコンは、アイドリングストップするときに自動的に止まったり、内部で自動的に省エネモードに切り替わるといった制御をするものがあります。

そして次にエンジンを再始動するために電力を取っておかなくてはなりませんから、電力管理(バッテリーマネージメント)がより緻密に工夫されています。

このようにアイドリングストップを実現するために、多くの部品や仕組みが工夫されています。

そのため車両の製造コストが高くなっていますので、結果として車両価格もそれなりに高くなることが多いのです。

自動アイドリングストップ機構が搭載されていない車では、手動でエンジンを切っていいの?

自動アイドリングストップ機構がない車も、まだまだ多くあります。

そのような車が、ガソリンの節約や燃費向上のために、信号などで止まる度エンジンを手動で切るのはどうなのでしょうか?

結論として、アイドリングストップ機能が搭載されていない車では、あまりオススメはできません。

なぜかというと、アイドリングストップ機能の無い車のモーターなどは、何度もエンジンのオンオフがあることを想定していません。

そのため、寿命を縮めてしまう可能性が高くなるのです。

また、一度エンジンを完全に切って再始動となると、短い信号待ちの間では時間がかかって後続車の迷惑になる可能性もあります。

駐車場に長く停めるときや、路上駐車で何分か停まるという場合はエンジンを切ったほうが良いですが、信号などの短い時間でもエンジンを手動で切ったほうがいい、というわけではないですよ。

アイドリングストップ搭載車のバッテリーはこまめなメンテナンスが必須?

前述の通り、アイドリングストップ機能を搭載した車両は特別なバッテリーを搭載していますが、これが寿命を迎えると、アイドリングストップ機能が自動的にキャンセルされるようになっています。

要するに、定期的にバッテリーを交換・メンテナンスしておかないと、いつの間にかアイドリングストップが使えなくなってる!ということも起きかねません。

(バッテリーが弱った状態で、アイドリングストップしてしまうと、再始動できないかも知れないため、自動的にアイドリングストップさせないようにする仕組みが働きます。)

そして専用のバッテリーですから、従来のものより高性能で価格が高いのですが、これを定期的に交換する必要があります。

バッテリーによって持ちは様々のようですが、もし少しでも気になることが出てきたら、整備工場などで見てもらうようにすると安心でしょう。

アイドリングストップを使うなら5秒以上で!

アイドリングストップ機能とその効果について紹介しました。

今や当たり前に搭載されることの多くなったアイドリングストップ機能ですが、5秒以上停止していないと逆に燃費が悪くなるということを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?

ちょこちょこと止まることのある車では、使用しないほうがいいですし、信号などで何回か5秒以上止まることがよくあるのであれば使用すればガソリン代の節約にも繋がります。

もし停車の際にいちいちエンジンも止まると煩わしいという場合は、オフボタンを使って機能を止めることも可能ですから、オフボタンも有効に活用してください。

アイドリング機能をうまく使って、燃費向上・ガソリン代の節約・排気ガス抑制・騒音の軽減をしていきましょう!

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免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) 車に対する思い:自動車関連の仕事を長くやってきました。 1人のユーザーとしてこんな車が欲しいと思う要求がありながら、実際に作る側の苦労もわかります。 世の中に発表されたいろいろな車を見るたびに、すごい車がで…

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