
車のルームミラーやドアミラー(サイドミラー)の正しい位置は?調整方法は?
車のミラー、うまく使えていますか?車には「ルームミラー」「ドアミラー(サイドミラー)」が取り付けられています。適切な位置や角度で使用しなければ、周囲の確認や駐車時に思わぬ事故が起こってしまいます。ルームミラーやドアミラーはどのような位置で使用すればいいのか、詳しくご紹介します。しっかりとミラーを活用することで、格段に運転技術が向上します。正しい位置にセットして、安全運転に努めましょう。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2018-3-20 / 投稿日:2018-3-19
目次
車のルームミラーはどんな役割?
ルームミラーは車内に取り付けられており、運転席と助手席との間にあるミラーをいいます。
主に後方確認に使われています。
車内にミラーを設けることで、周囲の状況や自分がどのような位置・距離で走行しているのかの確認ができます。
また、バックをする際に「後続車がいないか」や「障害物がないか」などの確認もできるため非常に重宝する装備ですね。
運転する前に必ずルームミラーの位置は調節して、きちんと後方が見えるようにしてから発進する必要があります。
ルームミラーを「バックミラー」と呼んだりもしますが、バックミラーとは「後方及び後側方」を見るためのミラーであり、法令用語で「後写鏡(こうしゃきょう)」と呼ぶので、ルームミラー・ドアミラー(サイドミラー)・フェンダーミラーすべてが「バックミラー」となります。
車のドアミラー(サイドミラー)はどんな役割?
車のドア部分に取り付けられたミラーを『ドアミラー(サイドミラー)』といいます。
このドアミラーも、車の後方を確認するために使用するものです。
車線変更時に後方の車を確認し、どのタイミングで車線変更すればいいのか目標となる車両を見つけるのに必ず使いますので、視界がクリアになるよう綺麗にしておきましょう。
ドアミラーはルームミラーと違い、ミラーに映る後方の車や障害物が遠くに見えます。
これは、ミラーに凸面鏡が使用されているからです。
後方を広く映すために像が小さく映る凸面鏡を使用されています。
ドアミラーに映った車両は、思っている以上に近くにいることがありますから、十分注意しましょう。
例えば、車線変更の時にドアミラーで車両の位置を把握する場合、ミラーに写っている車両の見え方が変わらないかに着目して車線変更のタイミングを取ってください。
車両に速度の変化があれば、見え方が変わってきますし、変化がなければ同じ速度で走っていることになります。
車に装備されているミラーは、場所によって見え方が異なることも覚えておきましょう。
車のルームミラーを正しい位置に調整してみよう!
まず運転席に運転する姿勢で座ったら、左手でルームミラーにリアガラス(後ろの窓のガラス)の全体が映るように調整してください。
左手で調整する理由は、「シートから身体が離れないで調整できるから」です。運転中と同じく見えるように調整することが必要なので、右手で調整すると、うまく調整することがなかなか難しいです。(左ハンドルの場合は逆になります)
そのあとハンドルを握り、運転する姿勢を作りましょう。
その状態から目線だけをルームミラーへ動かし、後方が確認できる位置に微調整してください。
頭全体を動かしてルームミラーを見るのではなく、目線だけを動かして確認できるようにするのがポイントです。
頭を動かして確認できる位置は、動かす距離や角度によって毎回変わってしまいますから、目線で調節しましょう。
また、頭を動かして見てしまうとルームミラーを見る際に、前方の景色から目線が外れてしまいます。
頭を動かすよりも目線だけの方が動きが少なく、思わぬ事故も防ぐことができますよ。
ルームミラーの調整方法を動画で見てみるとイメージしやすいです
ドアミラー(サイドミラー)の正しい位置や調整方法は?
1.右側のドアミラー(サイドミラー)
右側のドアミラーは運転席から一番近いミラーです。
まず、上下を調整します。
ミラーの下半分に道路(地面)が上半分に空が映るように合わせましょう。右側後方の車がきちんと見える位置に調節します。
次に左右の調整です。自車のボディが映る位置を合わせます。
ミラーの1/4程度に自車が映り込む位置にドアミラーを動かします。
ドアハンドルが少し映る位置を目安にするといいでしょう。
2.左側のドアミラー(サイドミラー)
まず、上下の調整をします。
右側と同じように、ミラーの下半分に道路が映るように調整します。
次は左右の調整です。
車体がミラーの1/4から1/5程度見える位置にミラーを合わせます。
なぜサイドミラーに車体を映すの?
障害物との距離を正しく把握するための基準にするために、車体を映すことが必要になります。
ドアミラー(サイドミラー)の調整方法を動画で見てみるとイメージしやすいです
※ドアミラー(サイドミラー)の合わせ方は1分50秒くらいからです
フェンダーミラー(ボンネットのミラー)はどうして減ってしまったの?
タクシーや公用車などは、ボンネット部分にミラーが取り付けられていますよね。
あれは、『フェンダーミラー』といいます。
以前は高級車の代名詞として、最高クラスの車に付けられていました。
高級車であるトヨタのセンチュリーに取り付けられていたことから、フェンダーミラーが車のステータスでもありました。
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非常に人気のあったフェンダーミラーですが、1983年の規制緩和から、ドアミラーへと変わっていくこととなります。
ドアミラーの方がスタイリッシュで調整もしやすいことから、徐々にドアミラーへとシフトしていきました。
フェンダーミラーは、車を一度降りてから調節しなくてはならず、適切な位置への調節がしにくいことが減っていった原因でもあるようです。
車のミラーは正しい位置で正しく使いましょう
車に装備されているミラーは、車線変更・バック駐車・方向転換など様々な場所で役立つものです。
ルームミラーやドアミラー(サイドミラー)を正しい位置に調節し、安全運転を心がけてください。
ミラーを見る回数を増やすことで、自分が今どのような位置で走行しているのか、周囲の状況がどのようになっているのか把握することができます。
また、『ルームミラー・ドアミラー・目視』の3点確認をすることで、巻き込み事故や車線変更時の接触事故なども防ぐことが可能です。
うまくミラーを活用して、交通事故を減らしましょう。
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